「ニューヨークで琴を教えているアメリカ人女性が来日し 『残月』を弾く」というので、聞きに行った。
驚いた。金屏風に緋毛氈の舞台で、ハイヒールを
履いたまま正座しているのだ。すごくつらそう。
外国では「人前で靴を脱ぐのは娼婦」という習わしが
あるらしい。靴を履いたままベッドインというシーンも
よくある。それくらい、靴を脱ぐことには抵抗がある
ようだ。
尺八を吹く外国人女性も増えた。CDも出ている。
そのジャケット。ロングドレスだが、片膝立て
だったり胡坐をかいている。でもなかなか美しい
シルエットだ。
そうなのだ。正座は日本でも江戸時代からの文化で
しかない。古代は、尺八は胡坐をかいたり、片膝を
立てて演奏するものだったのだ。韓国は今でもそう。
なにも正座しなければ吹けないというものではない
のだが、やはり正座にこだわる私である。
ところが、昨年の引っ越しで膝を痛め、正座もままならない。
今毎朝「朝起き会」に通って、一時間正座の特訓中。