枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

アミグダリン

2018年01月20日 | Weblog

 二十四節気 大寒 万物を凍らせる、と言われるほど、厳しい寒さを迎えるので、大寒と言われる。毎年、一月二十日頃である。今年の、大寒は寒さも緩み、少し動けば汗ばむが、立春の頃に、どか雪か、寒さの戻ることもあり、油断は禁物。

 枇杷の種だけではなく、梅や杏等、種の中にある核・仁に含まれる。アミグダリン・青酸配糖体とも言うのだが、自然の物には、当然のことに毒であり、用い方に依っては薬となることを知っておきたい。何度も言うが、過ぎたるは及ばざる如く。

 枇杷の種が、ある意味癌細胞への効果を発揮するのは、正しい処方に限る。無闇に飲めば、死に至る。桔梗、サフラン、福寿草にもある。トリカブトが猛毒であるのは事実だが、漢方での用い方を知って使えばいいのだ。生兵法は怪我の基。

 以前、そのことをきちんと話していたのを、たくさん食べれば、直に効果が出る、と勝手な解釈で遣った人がいた。気分が悪くなったくらいで済んだが、こちらを悪者扱いした。一度にたくさんは危険だと注意をしたことだけ、聴いていなかったもの。

 枇杷葉茶も、先ずは葉から用いよう。寒中に採ってするには、きちんとした意味がある。何時でもお茶に出来る訳ではないことを知って、正しく服用しなければ、折角の天の恵みを無駄にするのよ。人間の驕りや、儲けを企む悪心が間違いだ。

 わたくしが料金をいただかないのも、そういったことに由る。加えて、自分が治そうと決め、己の責任で遣っていかないと、効き目は捗々しくない。自然界の物には凡て、命への感謝と祈りがあることも知っておこう。そうした謙虚な心で使いたい。

 薬の副作用を恐れるなら、自然のエネルギーには畏怖があって当然だろう。どんな小さな物にも命が宿る。それらに感謝して戴くことを、決して忘れないように心掛けたい。人間は、一人では何も創り出せない。森羅万象に由って命は保たれる。

 そうした倫理が理解できない者が、簡単に手に入るからと、安易に買う心理にも問題がある。枇杷葉のためにも云うが、用い方が間違っているだけである。漢方の正しい処方では、そういったことは起きない。素人が自己判断することでもない。

 人間の欲望には限りがない。便利で簡単な方法ばかりを選ぶ。どんな物にも、自然の命が宿り、お裾分けを戴く気持ちを持っていたい。また、宇宙からの恵を、金儲けにしようなど、考えないのがいいでしょう。心掛けと使い方でも人生は違うよ。

 金星の光芒。今年は9日に外合となったが、今は太陽の向こう側にいて、美しい輝きが観れるのは来月に。

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