万世六兵太の乾坤一擲!

阪神と競馬を愛し、歴史を実学として学ぶ万世六兵太による単勝・複勝の競馬の展望・予想・勝負ブログ、日々のつぶやきも少々

日経新春杯の展望と予想

2009年01月17日 15時37分41秒 | 競馬予想
シンザン記念とフェアリーSは見物のみ。この時期に新聞とかでも『クラシック候補』って言われてもまだ早い気がする。

3歳戦は今週は京成杯、2月に共同通信杯ときさらぎ賞、3月に弥生賞、スプリングS、若葉S、毎日杯と…まあ3月のレースに勝ったり、好勝負した馬がやっとクラシック候補…か?というところ。そういうのに惑わされないように予想をしていこう。

と言っても今回の勝負レースは京都の古馬の長距離ハンデ戦、日経新春杯。

縛りルールでもある通り3歳戦は早くても2月のきさらぎ賞か共同通信杯から…。

日経新春杯は京都の芝2400mのハンデ戦。

まずハンデ戦と別定戦の違いについて。ハンデ戦と別定戦では斤量の差が全く違う。別定戦の斤量は

GⅡ…牡馬57キロ、牝馬-2キロが原則。

GⅢ…牡馬56キロ、牝馬-2キロが原則。

GⅡの場合は1年以内のGⅠ馬は+2キロ。牝馬限定GⅠ馬とGⅡ馬、1年以上たったGⅠ馬は+1キロとなる。

GⅢの場合はGⅢ馬と牝馬限定GⅡ馬は+1キロ。GⅡ馬と牝馬限定GⅠ馬は+2キロ。GⅠ馬は+3キロが原則。場合によっては賞金○千万円毎に+1キロというのもある。

3歳も確か-2キロだったはずで3歳牝馬は更に-2キロだから53キロになる。
あっても6キロ差が良いところで、この時期だと最高で59キロ、最低で55キロ。差が4キロ。格のある馬がやや斤量を背負うが、条件馬もオープン馬も一定斤量を背負うし、しかも背負い慣れていない斤量の時もあるので、条件馬やオープンクラスの場合はまずその斤量を背負って連対しているかどうかを調べて、連対していない馬はドンドンきって行くだけで充分に候補が絞れてくる。大体候補に残るのが重賞の常連で大体の場合がGⅠ~GⅢの常連といった格のある馬が順当に勝つ場合が多い。

逆にハンデ戦は斤量がバラバラで58を背負う馬がいる一方で48キロしか背負わない馬もいる。だから迷う。重賞勝っていない馬が前走、前々走で着順が2、3着でいい走りと認められたり、過去の実績(GⅠ2着とか)だけでトンでもない斤量だったり、逆に近い重賞で勝っているのに何故か斤量が別定戦より軽かったりとある。

日経新春杯の位置としては、重賞の常連の集まりというよりは秋の条件戦や準オープン戦で活躍した明け4歳、明け5歳が重賞初挑戦で来るといった程度だろうか?たまに有馬記念を回避したり、有馬記念出走した馬が出てくることもあるが…。

簡単に日経新春杯の傾向を自分なりに纏めてみた。但し単複勝負なので、連対馬までの傾向に絞る。3着まで調べるときりがなくなって絞るに絞れない。

(1)1着は五番人気以内

一番人気で勝ったのは99年のメジロブライト、04年のシルクフェイマスくらいで、一番人気の4着以下が過去10年で6回もある。しかも重賞馬のペインテドブラック、ロサード、ラスカルスズカ、ナリタセンチュリー、アドマイヤフジ、アドマイヤジュピタという面々である。

しかしながら2番人気(2勝、2着4回)、3番人気(2勝、2着1回)、4番人気(2勝、2着1回)、5番人気(2勝)が頑張っているとあって頭荒れのケースは少ない。1着結果を見てある程度納得というケースが殆ど。3連系で荒れるといっても単勝党泣かせまでは行かない。

(2)昔は格、今は勢い
最近は準オープン戦からの勝ちが増えている。オリオンSが距離変更でこのレースと同じくなったせいだろうか?重賞馬や重賞臨戦メンバーが多くても、条件戦連勝や勝ちあがってきた馬なら勝負にはなる。間隔についてはシルクフェイマスとアドマイヤフジが11月のレースから来た以外は12月や1月から。間隔は中2~4週くらいが多い。間隔あきすぎや休み明けは狙わない方がいいだろう。冬の体調管理の問題もある。去年のアドマイヤジュピタも+16キロで出走してきた。

(3)人気とトップハンデは不振
トップハンデで勝ったのがメジロブライトとステイゴールドくらい。しかも連対ですら02年のホットシークレットくらい。トップハンデは背負っている馬の成績をよく見た方がいい。因みにトップハンデはホットシークレットの2着を最後に連対していない。一言で言うと…。

こ れ は ひ ど い

今回のトップハンデはアドマイヤモナーク(58キロ)だが、別定戦換算の斤量にしてもアドマイヤモナークは58キロなので、どうするかが微妙である。しかも今回出走メンバーのうちハンデを見込まれている(定量以上背負う)馬が1頭もいない。定量から-1キロがナムラマース(56)とマイネレーツェル(54)である

(4)前走は2200m以上

やはり長距離戦なのでそれに慣れた馬の方が好成績の傾向がある。過去10年で連対した馬20頭中19頭が前走2000m以上を使っている。中身を書くと

2000m・・・5頭(六甲S、旧鳴尾記念、旧オリオンS)
2200m・・・2頭(古都S、クリスマスS)
2400m・・・3頭(オリオンS、比叡S)
2500m・・・5頭(有馬記念)
3000m以上・・4頭(万葉S、ステーヤーズS)

(5)京都2400mは差し・追い込みも

去年の日経新春杯、京都大賞典もそうだったが京都の長距離戦は平坦な直線ということも手伝って差しや追い込み馬が台頭しやすい傾向である。過去3年の京都2400mの傾向を見ると

逃げ先行の連対割合・・・52.8%(逃げ9.6-先行43.2)
差し追込の連対割合・・・47.1%(差し34.6-追込12.5)

このレースの連対割合だけでも逃げ先行と差し追込の比率が11:9と極端に偏っていないところからもわかる。

以上のデータと出走馬の情報から次の4頭に候補を絞る

◎アドマイヤモナーク
▲ヒカルカザブエ
○タガノエルシコ
△ドリームフライト

正直別定戦ならアドマイヤモナーク一択ということになってしまうが、ハンデ戦ということも考慮して4頭に絞った。

ドリームフライトは2400mのオリオンSを先行策で勝っているので、勝つごとに斤量が減っているのも魅力的だが、これはアドマイヤモナークが差し損ねて生き残るとしたらこの馬かなという選択肢。前走が連闘での勝利ということで反動も考慮して今の所は4番手の評価とする

タガノエルシコは前走が1800のものの勝利しており、2走前、3走前と長い距離を走っているのもある。上がり時計も追い込みで後方ということもあるが、33~35秒台を使えている。また55・56キロと背負ってきたにも拘らず今回は52キロといくら1000万下でもこれはという感じもする。やや評価は下。

ヒカルカザブエは9月から500⇒1000万⇒1600万と連勝してきた馬。しかも今回が6戦目。まだまだ成長途上ということもあるが、それで2000~2600mの距離をこなしている。どちらかというと先行から好位差しまでの脚質。斤量は54キロ。京都2200・2400mとコーナー4回回るのも坂を経験しているのも強み。このシーズンのこういう手の馬は連勝止まるまで勝負というのもありだとは思う。

明け8歳のアドマイヤモナーク。斤量は58キロ。レース実績と格ならこのメンバー中随一。別定戦ならおそらく他の相手が勝負にならないだろうとは思う。ハンデ戦なのでナムラマースとは2キロ差で、ヒカルカザブエとは4キロ差。
京都実績は去年のこのレースの覇者であり、京都大賞典でもアルナスラインを内に封じ込めつつ勝負できるということもあるので、力は上だとは思う。斤量と極端な脚質がやや問題。しかも人気になると思うのでマークや勝負どころが非常に難しい。アドマイヤモナークは大体必ず最後方からの直線勝負。しかもコーナー回りがうまいのでコーナーから徐々に仕掛けて直線では好位にいるというパターンは去年の日経新春杯や天皇賞(春)、京都大賞典などで確認済み。

この4頭のうちどれか1頭で勝負する。



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