一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『あるいは裏切りという名の犬』

2007-06-26 | キネマ
原題は"36 Quai des Orfevres"といい、パリ警視庁の住所のことのようです。
"Quai des Orfevres"というのは英語で"quay of the goldsmiths"、日本語だと「金細工河岸」とでもいうのかな?シテ島のあたりは昔から宝飾店が多かったのでしょう。
Google Mapでいうとこのあたりです。

日本語のタイトルは、昔のフランス映画っぽくしようとして過度な思わせぶりが鼻につくというか安っぽくなってしまった感じがします。
(でも直訳だと「港町十三番地」になっちゃうかw)


当初は以前観た『インファナル・アフェアーズ』のハリウッドリメイク版の『ディパーテッド』を借りようと思ったのですが、レオナルド・デカプリオとマッド・デイモンという組み合わせに二の足を踏んで、クライム・サスペンスならフランス製のほうが見応えがあるだろうとこれを借りました。


結果正解でした。


ネタバレはもったいないので、あら筋は書きませんが、脚本が練れていて、役者も芸達者だし、要所要所のセリフも泣かせてくれます。
更にアクションシーンも手抜きなしで、完成度が高い映画だと思います。

最後の展開の一端は直前で予測できてしまうのですが、主人公(ダニエル・オートゥイユ)と敵役(ジェラール・ドパルデュー)が最後まで濃くからみあって魅せてくれます。


なんかあらすじを書かないとこれぐらいしか書けませんが、まあ、騙されたと思って(騙されてもDVDレンタル代約400円と2時間が無駄になるだけですので)ご覧ください。
あ、でも、暴力シーンが苦手な方は避けたほうがいいかも。


これもハリウッドでリメイクが決定ということですが、ブルース・ウイリスとかは使ってほしくないですね。


ところでダニエル・オートゥイユとジェラール・ドパルデューのコンビは、うだつの上がらないサラリーマンがリストラを避けるためにゲイだとウソのカミングアウトをするコメディ『メルシィ!人生』と同じ組み合わせです。

そのときも上司はジェラール・ドパルデューでした。
なんとなく組み合わせの妙が働くコンビなのでしょうか。








コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 次善の策 | トップ | Grand Cinq または Quai de... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

キネマ」カテゴリの最新記事