一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

社会保険庁のその後

2008-09-21 | よしなしごと

自民党総裁選、汚染米騒ぎなどですっかり影が薄くなった感のある社会保険庁問題ですが、相変わらず末端ではゴタゴタが続いているようです。

実家に顔を出したところ、父親宛に6月頭に「あなたの需給記録に不備があったようなので正確な記録を確認したい」という手紙が来て、早速返事を出したものの、その後なしのつぶて。
1ヶ月たっても返事がないので問い合わせ先に電話したら「大量にあって間に合わないんですよね」といかにも定形の謝り文句を繰り返すだけで話にならず。
そして3ヶ月経った後も音沙汰なしだそうです。

もっとも、母親のほうは父親と比べて加入期間や標準報酬の割りに受給額が多い(自営業だったので比較が簡単)らしく、まあ、放っておこうということのようです。

一方で標準報酬月額の改ざん問題については両親はけっこう鷹揚でした。父親が昭和20年代に勤めていた会社は社会保険料などまともに払わないのは日常茶飯事だったらしく(ウソかホントか銀行がうるさいので温泉宿に逃げて決算作業をやっていたとか(笑))、社会保険庁がそそのかすのは論外としても、昔はそんなに珍しいことではなかったそうです。
(ちなみに今ではその会社は東証一部上場、それも時価総額ではけっこう上位の企業です(汗))


別の話としては、社会保険庁は現役世代への「ねんきん特別便」の配布・回収をそれぞれの企業に事実上強制的に依頼しているそうです。

事業主の皆様へ~従業員の皆様の「ねんきん特別便」の配付・回収について~
(社会保険庁HP)

「ねんきん特別便」は年金加入者の皆様に確実にお届けし、必ずご回答をいただくことが重要ですので、会社にお勤めの方につきましては、できる限り事業主の皆様のご協力をいただき、「ねんきん特別便」の配付及び年金加入記録回答票の回収を行っていただくこととしております。  
ご協力をいただく事業主様には、大変お手数をおかけいたしますが、6月23日から9月下旬にかけて、従業員の皆様の「ねんきん特別便」をお届けしますので、配付や回収について、何卒宜しくお願いいたします。

と、言葉遣いはていねいなのですが、けっこう取扱には(自分のことは棚に上げて)うるさいことを言っています。


おまけに、これと示し合わせたように、配送業者から「ねんきん特別便は『信書』にあたるので、支店・営業所従業員への配布に業者を使う場合には許可を受けた信書便事業者でないとダメですよ」などという売り込みのDMが届くのだそうです。
要するに普段使っている社内連絡用のクーリエとかメッセンジャー業者は使えないかもしれないよ、ということです。

この手回しのよさは、社会保険庁とつるんでいるんじゃないか、などと人事関係者は怒っていました。


コストと責任を転嫁するにはいい方法なのでしょうが、あまり調子に乗ると事務処理機能だけなら民営化したほうがいい、という話になってしまうと思うのですが。

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