勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

Gikoohの声掛け

2020-11-26 22:03:22 | Weblog

令和2年10月27日は、醍醐天皇より弘法大師の諡号・桧皮色の御衣を賜わられてから1100年の慶事の年であることは既に述べさせて頂いた。

ところが、今年は新型コロナウィルス感染症が流行し、それらの魔は次第に人々の生活を脅かすようになってきた。日替わりブログ読者の皆さまの多くは、恐らく縁のある菩提寺や教会があると思われる。コロナ禍でGikoohなりに出来ることを考えてきた。

勝福寺檀信徒にとって勝福寺は先祖を祀る菩提寺(旦那寺)だから、住職であるGikoohは先祖供養の責務と、檀信徒、或いは有縁の人を護りたいと祈っている。皆さまの菩提寺や教会の主も、そう願って活動されておられるのではなかろうか。

勝福寺の経済力に余力はないので、10月27日の記念日には間に合わなかったけれど、来年正月か2月頃に記念品の授与を全檀信徒に配布出来る見通しになった。それは、お大師さまの著作である「般若心経秘鍵」だ。苦難を乗り越える方法が明確に説かれた一大御文章を皆さまの手元に届け、コロナ禍を生きる支えにして欲しいと思う。

その般若心経秘鍵の末尾に入れる僅か2行の文章をこの2週間ずっと考えていたのだけれど、やっとまとまった。たとえ勝福寺檀信徒でなくとも、欲しいと思われた人は勝福寺版ではないけれどネット等で一般販売もされているので入手可だ。

そんなこともあり、用事も重なり自由な時間が殆どなかったけれど、今日は久々に草刈りが出来てプチ幸せ。

写真は、本堂へ至るまでの渡り廊下。Gikoohは真っ赤に紅葉したモミジや沙羅双樹に「わぁ、美しいなぁ、今日もぼっけぇ綺麗じゃなぁ」と感動しながら樹木に声掛けをして本堂に入る。声掛けをすると樹木もにっこり答えてくれるような気がするのだ。

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護摩供

2020-11-25 21:47:01 | Weblog

午前中は護摩供を勤修。勝福寺では毎月28日のお不動様のご縁日に護摩を焚くのだけれど、檀務の都合で今月は今日になった。今回は新たなご参拝も頂き有難い。祈願札も沢山あるけれど、参拝は「密接」「密集」「密室」にならぬことを心掛けている。

一願、一願、お清めをしながら皆様の様々な想いが届けられるように、Gikoohは炉中に祈願札を投じる。どうかお蔭がありますように…。

その後は後片付けと掃除をして、午後からは所用で2時間ほど出掛けた以外は如常の1日。

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毎月21日は弘法大師(お大師さま)の御影供

2020-11-21 22:35:52 | Weblog

この弘法大師(お大師さま)は、昨日の日替わりで寛平法皇と共に掲載した刺繍のお大師さま。

朝、お大師さまと対峙して御影供を勤修。コロナ禍の鎮静を願いつつも、これだけ感染者が勢いづいてきたにも関わらず、気の緩むままに大勢が行動する現実を垣間見ていると、気持ちのやり場を見失ってしまう。国民が一致団結してコロナの収束を願うのであれば、Gikoohも真剣に密教の修法に努めたいけれど、まだ時期尚早なのかも知れん。

もし、感染して入院でもすることになれば、対応に当たって下さるどれだけ大勢の人に心配と迷惑を掛けてしまうのか考えてみられたい。軽率な行動をして感染するのと、慎重に行動して感染させられるのとでは感じ方が随分異なる。

 

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御影を通して

2020-11-20 22:25:33 | Weblog

6日ぶりの日替わりになった。Gikoohはお蔭様で元気に過ごしている。今週は穏やかな好天が続いており、今日の総社は日中23℃とポカポカ陽気になった。この3連休は平年並みの気温になるとの予報だが、新型コロナウィスル感染症も本格的な流行の兆しを見せているし、更には天変地異への備えも心得ていた方が良いのかも知れない。

さて、先日までお祀りしていたこの掛軸は、向かって左側が仁和寺をご開創になられた寛平法皇(宇多天皇)の御影。右側は弘法大師(お大師さま)の御影。影とは肖像画をいう。お大師さまは刺繍製でGikoohが求めたものだが、寛平法皇は手描きでお檀家より寄贈され、袈裟の一部にプラチナ箔が施されている。

お大師さまが高野山奥の院に御入定されてから86年後の延喜21年10月27日、醍醐天皇より弘法大師の諡号と、桧皮色の御衣を下賜されたことは以前の日替わりブログで紹介させて頂いた。本年令和2年は1100年の慶事を迎えているが、諡号をお賜わりになられた背景には、仁和寺の寛平法皇と当時の真言長者・観賢僧正さまが深く関与されているという。

醍醐天皇の夢枕にお大師さまがお立ちになられて、「高野山 結ぶ庵に袖朽ちて 苔の下にぞ 有明の月」とお詠みになられた話は有名だ。もう1つの伝承は、お大師さまのご真筆で真言宗の至宝である「三十帖冊子」が、お大師さまの御入定後、東寺から高野山に移されて無空管長の時代に分散させてしまったそうだ。

寛平法皇はそれを憂いて観賢僧正に相談し、分散した三十帖冊子を再び京都に戻すことにした。それを醍醐天皇が御覧になられて深く感動され、諡号下賜に至ったのだという。

もともと三十帖冊子は三十六帖とか三十八帖とかあったらしいが、紛失した冊子もあり最終的には三十帖になり、現在は国宝に指定されている。

床の間に、寛平法皇(宇多天皇)とお大師さまをお祀りして、時代背景に想いを巡らしていると、この空間に入るだけで背筋が伸びるよう気がする。

掛軸やお道具というのは、精神修養に繋がる素晴らしい日本の伝統文化だと思う。

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秋深まる

2020-11-14 22:19:12 | Weblog

午前中は寺で上げ法事、午後からは総代会、夕方から日暮れまでは畑の耕運と、多用な1日になった。今週は10日より3日間ほど寒くなったこともあり、境内や寺山の紅葉も足早に色を染めるようになった。

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第11回「勝福寺仏教講話 / 特別法話会」終了

2020-11-13 22:08:51 | Weblog

季節がまた一歩先へ進み、朝晩は冷え込むようになってきた。でも、今週末から来週中頃にかけては穏やかな気候になるそうなので有難い。

11月9日(月)の勝福寺仏教講話「第⑪回特別法話会」は天候にも恵まれ、お蔭様で盛況となった。コロナ禍の世間を垣間見ながら、開催の有無をGikoohなりに随分迷ったけれど、だからこそ仏さまの御蔭を受けて頂ければと新型コロナウィルス感染症対策に努めて開催させて頂いた。但し今回は一般告知をせず、檀信徒様、仏教講話の参加者様、住職と顔見知りの方達の集いとなったが、時勢柄致し方なくご理解頂ければ有難い。

さて、この度ご多用の中を遠路ご来寺賜った講師の先生初め、ご参加頂いた皆さま方に厚く御礼申し上げたい。

講師の先生は四国霊場第28番札所「大日寺」(高知県)の御住職.川﨑一洸僧正様をお迎えして、一般向けに「マンダラのお話」という講題で1時間30分の講話を頂いた。話の内容は本当に分かりやすく印象に残るものとなり、また参加者の反響も多かった。

今夜は、Gikoohなりに解釈した講義の内容を述べようと思う。少々読みづらいけれど寛容に願いたい。

法話会の冒頭に、令和2年は空海上人が延喜21年(921)10月27日に、醍醐天皇より「弘法大師」の諡号と、桧皮色の御衣が下賜されてから1100年の慶事を迎えているお話をご紹介頂いた。お大師さまが承和2年(835)3月21日に高野山に御入定されて86年後に大師号が下賜されるのだが、その本当の経緯を初めて知ることとなり感動した。それはまたの機会に譲りたい。

また、今回の法話会については、「薫習(くんじゅう)」という仏教の教えを説かれて、「お寺に足を運んでこの場所においでになることが大事。マンダラをご覧になられて、講話を触れているうちに、話の内容を覚えていなくても知らぬ内に深層意識に残っていく…。その種は現世か来世かは分からないけれども、いつか芽吹いて成仏(覚りの世界)に繋がっていく…」と。

大日如来の「覚りの扉」を開いて、仏法を学ぶ。「覚り」は苦しみやストレスのない状態を指す一方、煩悩(自分勝手な心)は自身を悩み、迷ませ、苦しませる。

大日如来の御教えを実践して、やがて成仏していく経路はGikoohの心を打った。また、仏法に触れるか触れないか、関心の有無の差で、人生に及ぼす影響が大きいとも感じた。

眼に見えない真理の世界が象徴されているのがマンダラだが、「胎蔵曼荼羅」と「金剛界曼荼羅」の一対から成っており、これを両部曼荼羅と称する。胎蔵に(界)がつけば合わせて両界曼荼羅という。金剛界(左側) / 胎蔵界(右側)

 

胎蔵曼荼羅は大日如来から見た外の世界。我々人間も、何処かの位置で役目を担っている。金剛界は大日如来の心の中の世界。

胎蔵曼荼羅のところで、先生は「一即多 多即一」という華厳経の仏教用語をご紹介頂き、一人は大勢の為に生き、大勢は一人の為に生きるという教えを学んだ。これは食事などを例に挙げると分かりやすいと思う。

一方、金剛界曼荼羅は大日如来の徳が一尊一尊に表わされており、画面中央に当たる成身会(じょうじんえ)をクローズアップして、「中央の大日如来」、「東の阿閦如来」、「南の宝生如来」、「西の阿弥陀如来」、「北の不空成就如来」をご紹介頂き、各尊が持った大日如来の徳を4つ学んだ。

第1に阿閦如来の菩提心。(私は煩悩を克服しならが覚りを求める心を発しますとの誓い。煩悩をなくして人に心を配れるか)、

第2に宝生如来の布施波羅蜜。(相手への施し)、

第3に阿弥陀如来の智慧波羅蜜。(真実の世界を見極める)、

第4に不空成就如来の精進波羅蜜。(努力、怠けない、)

先生は、皆の心の中にも大日如来いるとのお話をされた。皆の心には正しい判断が出来る理性がある。これを別の言葉で仏性という。正しい理性を育てていくことが大事。皆の心の中にある仏性を育てていくことが大事と。理性は大きく分けて5種あり、真ん中は大日如来なので実質は上記の4つ。大日如来の徳を全部獲得するのは難しいけれど、第1~第4の4つの徳目を実践して大日如来に近づきたい。

話がまとまらないけれど、マンダラは見るだけでも意味がありお蔭があるという。4つの教えを実践すれば、実際にストレスから解放されることも学んだ。

胎蔵界の「一即多 多即一」、金剛界の「菩提心・布施・智慧・精進」を実践して、人としての資質を高めたいものだ。

尚、WEB勝福寺でも、法話会の写真をupしているので是非ご覧を。

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思い通りにならない時は…

2020-11-08 22:38:31 | Weblog

11月9日(月)に勝福寺仏教講話「第⑪回特別法話会」があり、準備もほぼ完了。時勢柄、少しでも新型コロナウィルス感染症予防のため、この度は勝福寺檀信徒、並びに関係者等、小規模開催をご理解頂きたい。

また、法話の様子をこのブログで紹介出来ればと思う。

さて、勝福寺では総社市在住のH.Tさんに、ご本尊のマスコットキャラクタを初め、様々なイラストをご提供頂いている。そのマスコットキャラクタご本尊が時には車でドライブをしたり、自転車を漕いだり、お抹茶を点てたり、時には燕尾服を着て演奏したりと楽しく活躍頂いている。

このイラストは出来たてホヤホヤの新作。コロナ禍で或いは他のことでも不自由な生活をしておられる多数の方々に、コロナ禍の生きる智恵の1つとして役立てて頂けれ有難い。

毎日生活していると、どうしても思い通りにならないこともあろう。Gikoohもそうだし、誰もが大小何かしあるものだ。行き詰ったそんな時は是非、般若心経を唱えたり写経してみよう。般若心経の一字一句には無数の意味が含まれて、この身に応じて真理が示される。真剣に取りむ姿勢があれば、やがて光明が射し込んで来る。それはどんな形でかは分からない。他の人からの助言かも知れないし、街角で聞くラジオからかも知れない。

心がフラットになれば、魂に余裕が生まれるので、明るい光もきっと観えてくる。明るく前向きに生きたい。

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花を植え替える

2020-11-06 22:01:14 | Weblog

4日ぶりの日替わりになった。ここ数日は雑用と寺行事に向けて多用になっており、仏器磨き、障子の張り替え、草取りなど、1日が早い。

今日は、花の苗を植え替えた。ご来寺された皆さまに一息ついて頂けたら嬉しい。

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湖池屋のJAPANプライドポテト

2020-11-02 21:51:28 | Weblog

11月に入り、朝晩は冷え込むようになった。

昨日1日、総社市内のスーパーの一角で黄金色に輝く湖池屋「JAPANプライドポテト」が気になり買ってみた。普段、KOIKEYAポテトチップスには馴染んでいるのだけれど、このキラキラのパッケージの誘惑に負けた。

期間限定販売のこのプライドポテトは、パッケージによると、北海道の山岳地帯に位置する緑の大地、昼夜の寒暖差の大きい気候や、清流で知られる後志利別川の恵みと、「大地の職人」の手間を惜しまない農法により、甘みたっぷりホクホクとした幻の芋「今金男しゃく」が育まれます。全国の流通量が少ないその希少性江から「幻の芋」と呼ばれているらしい。

昆布や鰹節で味を調え、食塩は使用されていないのに、美味しくて芋の旨みもよく感じられる。さすが、フライドポテトならぬプライトポテト…。お菓子は美味しい♪

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