勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

黄色いモミジの植樹

2013-11-30 21:49:56 | Weblog
今日は子供達の通う小学校で学習発表会があり、満員の聴衆と共に参観してきた。我が子のみならず、皆、とてもよく頑張っている姿に健やかな成長を感じ、1人の親として嬉しく思った。

さて、26日の日替わりで「黄色に紅葉するモミジ」のことを書いたが、午後から植木屋さんが届けて下さった。金光へ探しに行った折は、葉が綺麗な黄色に紅葉していたモミジも、ここ2~3日の冷え込みで殆ど散ったようだ。けれども、名残りの葉にとても風情があり四季の移ろいを感じた。

植樹するのに家内と2人で1時間近く要したが、ご覧の通りよい感じになったと自負している。ちょうどこの場所は、小間の茶室から掛け軸のように景色として眺められるため、長らく楽しめそうだ。
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車の車検

2013-11-29 21:57:22 | Weblog
如常の1日。午前中は家内の車の車検に出掛けてきた。平成14年式で11年目、5回目の車検になる。車種はTOYOTAのカローラランクスという1500ccの小型車。燃費は街乗り13~14キロ、高速を走れば18キロ~19キロとハイブリッド車にはとても及ばないものの、トラブルもなく調子の良い車だ。家内が結婚前に購入して、はやそんなに歳月が流れたのかと様々な出来事に感慨深くなった。

今夜はこの辺で。
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山形の林檎

2013-11-28 21:42:13 | Weblog
午前中は護摩を修した。不動明王の祭壇前に坐し、立ち昇る火焔を拝しながら施主様がお加護を受けられるようご祈念した。Gikoohは広い意味で護摩供は天の気、餓鬼供は大地の供養とも考えているけれど、人間は自然の一部だからその万物を供養した気を受けることによって様々な力に結びつくのではと感じている。

本当に有難いことに、山形の友人から自家農園で収穫の林檎をたくさん頂いた。勝福寺にはかつて長期滞在して寺の生活を共にした友人や知人が5~6人いる。彼もその1人で大学時代からの交友がある。論語に「久しくして之を敬す」という言葉がある。交友関係は時間の経過につれて薄くなりがちだが、長く付き合って一層親しい間柄になれるというのは有難い。
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黄色のモミジを求めて金光へ

2013-11-26 22:18:46 | Weblog
午前中は茶道の稽古があり、午後から2時間ほど浅口市の金光方面へ出掛けてきた。

勝福寺のある総社市西部地区は、美しかった山々の紅葉も峠を越え、落葉が目立ち始めた。寺の境内にある10本のモミジも数週間楽しませてくれ、自然美に随分感化された秋だった。境内のモミジは「山モミジ」と「ノムラ」が中心で紅葉すると朱赤になって綺麗なのだが、ずっと以前から黄色に紅葉するモミジが欲しいと思っていた。でも、Gikoohの知る植木市場の開催もそうだが、植栽の時期も初夏か初秋なので紅葉したモミジを選べずにいた。

先日、心の師である林鶴山さんのお宅へお伺いした際に、緑、赤、黄、茜と見事に紅葉したモミジの庭を拝見しながら、「僕も黄色が欲しいですけど、なかなか黄色って見つからないんです」とお話したところ、「モミジの色を選びたいんなら今の時期に見に行けばいい」とアドバイスを受けることが出来た。そして、総社周辺では植木の本場の1つである金光を訪ねることにした。

金光市内に入ったものの、どこにどんな植木屋があるのかまったく分からず、しばらく車を走らせていると、1件のお店に誘われるように入ってみた。モミジはたくさんあってどれも魅力的だったけれど、その中にお目当ての黄色が1本だけあり、即決。後日配達して頂く予定になっている。時期を逃して落葉したら葉の色が分からないし、春に緑の新芽が出たらこれまた何色か分からないし、まさに決め時は今という林さんのアドバイスは見事に的中した。

葉の色に拘りたいなら紅葉の時期に見に行けば良いというのは、常識と言ってしまえばそうかも知れないが、鈍感なGikoohはそのことに気付かず、林さんのお蔭で思い描いた通りのモミジを求めることが出来て有難かった。黄色に紅葉したモミジが届いたらupしたいと思う。
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徳利を花器に見立る

2013-11-25 22:19:52 | Weblog
如常の1日。これは備前焼の古い升徳利を花器に見立て、サザンカと紅葉を生けた1枚。正当な花器も勿論良いけれど、Gikoohは備前の古い徳利を花器に見立てて時花を入れるのを好んでいる。完全でないものに風情を感じるのかも知れない。この他に六角徳利、傘徳利など色々な形があるが、とても魅力を感じている。

部屋に季節の花を生け、香を焚きお茶を飲んでいると何故か心が落ち着き、活力が湧いてくる。

今夜はGikoohの見聞記も新たにupしたので是非。
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新潟の銘酒「越乃寒梅」

2013-11-23 22:56:05 | Weblog
22日に小雪を迎え、朝夕は大分と冷え込んできたが日中はお日様が出ると暖かく、今日は1日中心地良い陽気に恵まれた。

午前中は法事があり、午後からは夜の仏教講話に備えて準備をした。般若心経の内容も後半に入り、本文中に繰り返す「無」の意味する内容がとてもケールの大きいものであることをお話させて頂いている。森羅万象の摂理に習い、社会に奉ずる精神が大切である。

ところで、写真は新潟県・石本酒造の銘酒「越乃寒梅」。大変、有名なお酒でGikoohが大学生時代の時には幻の酒と崇めていた。このランクの酒になると、自分では贅沢で手が出ず、いつか将来飲む機会があればと憧憬していた銘柄の1つだ。

それを今朝、Gikoohが平素からお世話になっている遠方にお住いの方から手作りの柚子茶と共に頂戴した。黄色いラベルを見た途端、まさか対面出来ると思ってもみなかった「越乃寒梅」はGikoohのような愚僧には身丈に合わないと思いながらも感動し、すぐに本堂へお供えした。丁度最近、備前焼の粋なぐい飲みが手元に届いたばかりだったので、御本尊様からのお下がりが楽しみだ。

まだまだ、好きな銘柄は沢山あるけれど今夜はこの辺で。
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弘法大師の遺徳を偲ぶ、毎月21日

2013-11-21 22:18:40 | Weblog
毎月21日は弘法大師の御影供。この日はお大師様のご尊像や御影をお祀りして、遺徳を偲ぶ真言宗徒にとって大事な日だ。Gikoohも毎月21日に大師法というお大師様を拝む修法をしているが、心がリセットされるというか身の引き締まる思いがしている。途方もなく偉大な御祖師の一弟子であることに懺悔(さんげ)しつつ、愚弟ながら少しでも世の役に立ちたいと思いに至る。

多くの真言寺院では供養の法要が営まれているであろうから、真言寺院の信者さんや檀家さんは縁のある寺へお参りされることをお勧めしたい。それが叶わぬ人は家庭の仏壇にお祀りしてあるお大師様を拝まれるなど、何らかの行動を起こして欲しいと願っている。信仰の生活は必ず心の豊かさに繋がるから。

今日は午後から、Gikoohの生家へ「いけばな展」用のマサキを生けに行ってきた。今週23日(勤労感謝の日)に倉敷・安楽院で「秋季観音大祭」に併設して御室流華道いけばな展(瀬戸内の会協賛)が開催されるので、関心のあられる方は是非。
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家のカキオコ

2013-11-20 21:49:52 | Weblog
如常の1日。午前中は警備会社ALSOKの方々が、定期点検の為来山。その後は少し外出したが、昨日に続いて網戸を洗い、窓を拭きながら、大掃除を迎える季節の近づきを感じた。

写真は、我が家のカキオコ。お店のようにはいかないけれど、牡蠣の出汁が出て美味しかった。
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Gikooh、ヒンドゥー教の教えに学ぶ

2013-11-19 22:17:06 | Weblog
朝9時過ぎまで、網戸を洗ったり戴いた牡丹を植えたり。その後、茶道の稽古があり、帰山後、また網戸を洗い、夏場の簾を外すなど冬支度を始めた。網戸は大小合わせて40枚ほどあるから一遍には片付かないけれど、地味にやろう。

ところで大分以前になるが、偶然録画したバリ島が舞台の番組を見ていると、ヒンドゥー教の教えの1つが紹介され、信仰深い地元の人々に感動した。それは…、

「トリ・ヒタ・カラナ」という神の教えで、幸福に必要な3つの調和という内容だった。3つの調和というのは、
①人と神
②人と自然
③人と人
のことで、これは自分達日本人にとっても学ぶべき要素がたくさんあると思った。

しかし、先進国で文明国になってしまった日本人の多くは精神面に欠け、トリ・ヒタ・カラナのどれ1つ見ても、満足な調和に至っていない。

①②③の番号はGikoohが便宜上仮につけたのだが、①の人と神の関係はどうか。日本でこれを応用するならば神仏ということになろう。残念ながら今の日本人の中には自分は無宗教だとか、死んだら直葬だとか家族葬だとか、お別れ会だとか、祖先の法事をしないとか、お祭り以外には神社・仏閣にお参りしないだとか、個人主義派が増えに増えて神仏への畏敬の念を欠いている現状がないだろうか。

②の人と自然。日本は四季があって、四季が育む自然は途轍もなく神秘で素晴らしいものだけれど、自然破壊が止まらない。祖先から受け継いだこの美しい景色をずっと後世まで伝えていかなければならないのに、どうしたことか現代人はまるで今の時代で終わりかのように無茶苦茶なことを平然と行っている。

③の人と人。これは都会であっても田舎であっても同じことが言えようが、個人主義的な考えが根となり、幹となり、枝葉となり、それは家中だけでは収まらず、地域や社会にまで影響を及ぼす結果になるから将来が心配される。

ヒンドゥー教のトリ・ヒタ・カラナはとても分かりやすくて、とても的を射ている素晴らしい教えだと思う。調和はすべての分野において、とても大切なことだと思う。現代の日本人の多くは、心を戒めなければならない。

写真は、今夜の夕飯から。旬な牡蠣が入ったので、茶碗蒸してもらった。日生(岡山)の牡蠣、銀杏、椎茸、柚子、三つ葉、どれも相性が良くて、出汁がきいて美味しかった。
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戦時中の様子を伺って

2013-11-18 21:53:37 | Weblog
如常の1日。昨日の法事は、第2次世界大戦の激動を生き抜かれたご尊父の33回忌。法要にご参席なされたご子息が、当時の緊迫した岡山空襲の様子を記録された文書を頂いた。平和な世がいかに素晴らしいことであるか、実話を通して再確認出来た。

近年は年配者の方々から戦争体験をお聞きすることが滅多となくなった。銃撃戦の際に弾でボコボコに凹んだ水筒を機会あるごとに見せて頂いた方、ゼロ戦で偵察中に墜落し、奇跡的に生還した方の話、赤札が手元に届いて村民に送り出される話、毎日毎日上官から殴られて精神を鍛えられたという方の話、海軍でヤマトに乗船されていた方の話、お腹に赤子を宿したまま戦火から逃げ惑ったGikoohの祖母の話…、どの話も脳裏に焼き付いて色褪せることはないが、貴重な話を伺った方々はもう、殆どこの世にいない。

Gikoohが勝福寺に入山して14年、それ以前に他界された方々のお顔は多く存じないけれども、この度のように資料を頂くとGikoohなりに当時の様子が映写機のように映し出され、この角度から供養していけば良いというのが拝みながら感じられた。念は通ずるから、故人様も安心なされたのではと思う。

そして、戴いたお餅。火鉢に網を置いて焼餅に。砂糖醤油につけて食べれば、この世の極楽だ。
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