勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

温かなファミリーに接して

2008-12-14 17:13:55 | Weblog
昨夕13日、虚空蔵菩薩のご縁日にブルーレコードエンタープライズの社長兼編集長で米田一さんのお婆ちゃんが88歳の天寿を迎えられ旅立たれた。米田さんと接していて、またブログを拝見していて近年稀に見る温かなファミリーだと感じている。臨終の瞬間まで、度々家族で掛けつけて寄り添う姿はGikoohの心を揺れ動かした。今は、死に対する不安と恐怖心から自分の親の場合でさえ敬遠するような傾向があるけれども、死と真正面から向き合うことは人間として非常に大事なことだと思っている。これが出来ると人と出来ない人とでは、心の温かさに温度差があり、その人間性は日常の生活には現れにくいけれど、しかし周囲に滲み出ている事が多い。

「外面似菩薩内面夜叉」…表向きには温かそうな表情をしていても心は鬼という状態を指した格言がある。社会的に貢献していても、世間から優しい人と言われる人でも、内面の心奥が凍っていては寂しいものがあり、そうならないように平素から心を養っておかなければならない。

この度の米田さんファミリーの一件では、人間本来の情感が溢れ、人間としてあるべく大切なことを再確認させられた。お婆ちゃんが亡くなられたことは寂しいけれども、このことが家族の心を一回りも二回りも成長させる。

Gikoohは米田さんご一家の菩提寺ではないので直接葬儀には関わられないけれど、午後からお参りに行かせて頂いた。お婆ちゃんはとても穏やかな表情をされ、良い夢を見ながら眠っているようだった。葬儀は明日、執り行われる。
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