勝福寺 Gikoohの日替わり法話

山寺の住職、Gikoohが日々感じたことを綴っております。
(プロフィール用の落款は天野こうゆう僧正さま彫刻)

浅野太鼓楽器店様、2度目のご来山

2017-10-19 22:15:11 | Weblog
如常の1日。朝から来客や電話が多く、夜は中学生の子供茶道ありで、多用になった。中学生はみな小学生から習っている子供達なので、物覚えの良さに感心させられる。なので今夜はもう一歩踏み込んで、茶花や禅語「室閑茶味清」の話などをした。皆の成長に伴い、更に茶の心を育てて行きたいと思う。日本の和心を学ぶには、茶道文化に触れておくことはとても良いと思う。

今日は、石川県から浅野太鼓楽器店の社長様にご来山頂いた。この世界には多くの職種があるけれど、何でも第一線で活躍される人というのは、魂が発するオーラのような泉が美しく輝き、そんな人と空間を共有出来ることは本当に有難い。

Gikoohが和太鼓に「88鍵のピアノ」や「ヴァイオリン」のような繊細さを求めるのは「?」と思われるかも知れないが、社長様はGikoohの心の内を深く理解頂いている。太鼓の鋲を慣れた手つきで調整する寡黙な姿は、ピアノの調律にどこか似ているような気もして不思議な光景だ。あとは打ち手が一打一打を丁寧に打ちこんで、音を作っていかねばならない。

さて、今日は人間の五感(眼・耳・鼻・舌・身)のなかでも、「耳」、音について考えてみたい。

Gikoohは朝起きて、夜寝るまでの間、意識的に、意識的に多くの音に接して過ごしている。生活音、祈りの音、音楽、沢山あるがGikoohの職種は宗教家だから祈りに関する音は特別な意味を持つ。勿論、大好きな音楽も。

例えば勝福寺の本堂を見てみると、金剛鈴という仏具、大鐘、おりん、妙鉢(シンバルのような形)、銅鑼、錫杖、そして胴長太鼓、平太鼓など色々ある。場に応じて、それらの楽器を使うわけだが、Gikoohは神仏にいち早く通ずる音の代表が、太鼓の「ドン」という波動だと感じている。

古来から、様々な祈りの場面で太鼓は使われているけれど、その意味は半端なく深いと思う。太鼓の音を聴く機会があれば、耳を澄ませてじっくり味わうと新たな発見があるかも知れない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« Gikooh、愛媛へ | トップ | 選定作業6日目 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事