●「沿岸警備命令」昭和41年8月21日放映 海獣ゲスラ登場
制作第5話 放映第6話 脚本:山田正弘 監督:野長瀬三摩地
本エピソードは、
港(横浜山下公園)に遊びに来たホシノくん他2人による、偶然見かけた宝石密輸犯「ダイヤモンド・キック」の追跡劇
と、
海獣ゲスラと科特隊との戦い
という二重構造になっています。怪獣そのものが事件を起こすのではない、珍しいエピソードです。こういう多重構造のドラマは評判が良くなかったのか、その後は見られなくなります。
このエピソードには、円谷作品に多数出演されている役者さんが大勢ご出演されています。
密輸犯「ダイヤモンド・キック」を演じられたのは伊藤久哉さん。伊藤さんは『ウルトラQ』の「206便消滅す」の206便機長、『ウルトラセブン』の「狙われた街」で宇宙ケシの実について説明する博士などを演じられています。私は伊藤さんと野村浩三さんをよく間違えてしまいます(^^ゞ
http://blog.goo.ne.jp/get_better4u/e/0e8e2863e1d6507366b85487fcb65e1f
ゲスラのことをホシノくんたちに教えてくれる船員は柳谷寛さん! 『ウルトラQ』では「2020年の挑戦」の宇田川刑事、「あけてくれ!」の沢村役でお馴染みですネ。『ウルトラセブン』にも「海底基地を追え」にゲスト出演されました。『ウルトラマンダイナ』でお元気な姿をお見かけしてから、もうすぐ10年が経とうとしています。
ホシノくんといっしょに港に遊びに来た少年・チロ役は中島洋さん。のちに『怪奇大作戦』では初期の準レギュラー・次郎役で出演されています。
港湾職員として鹿島信哉さんと渡辺晃三さんが出演されています。鹿島さんはのちに(私は知りませんが(^^ゞ)『ウルトラマンレオ』でレギュラーのMAC隊員を演じられ、『ウルトラマンティガ』では電離層の調査に向かってガゾートに殺されてしまうミズノ博士役で出演されていました。渡辺さんは『ウルトラセブン』にアナウンサー役で時々出演されていましたネ。
神奈川県警の巡査役は加藤茂雄さん。加藤さんは『ウルトラマン』第3話の火力発電所職員をはじめ、『ウルトラセブン』第1話のクール星人に消されてしまうパトカーの巡査、そして『ウルトラマンティガ』でも宿那鬼の伝説を信じる巡査役で出演されていました。
やっぱり本部内では科特隊員は青のブレザー姿です。今回から科特隊本部の特徴ある電話の音が登場します。
ビートル機内のハヤタ、フジ、アラシの会話では、東京湾の汚染についてかなり辛辣な意見が交わされています。『ウルトラマン』の劇中には、環境破壊に対する厳しい意見が随所に見られます。
柳谷さん演じる船員にゲスラの好物や弱点、毒針、大きな音の刺激を受けると獰猛になることなど、いろいろと特徴を教えてもらいますが、結局事態は悪い方へ。
間一髪でウルトラマンが登場してキャップたちが乗るパトカーを救いますが、ウルトラマンが地面に置くと走り出すパトカーのラジコンカーと、実車のシーンの編集が見事です。
今回もカラータイマーについてのナレーションがありました。
ゲスラ退治の作戦が実行される前にゲスラが暴れ出したので、今話の科特隊は何も出来ずに終わってしまいました^^; 私にとっては印象の薄いエピソードです。
●ゲスラ
『ウルトラQ』の「燃えろ栄光」に登場した「ピーター」を、高山良策氏が改造しました。派手な配色とヒレや毛などで、原形を留めないものになっています。
本来は東宝から「幼虫モスラ」の着ぐるみを借りて「ゲラン蜂の幼虫」の怪獣が登場するはずでしたが、着ぐるみを借りることができなくなってトカゲとして「ピーター」の改造怪獣となりました。『ウルトラマン』にイモムシの怪獣が登場するのも見てみたかったです!
「ゲスラ」の驚いたような丸い目と鳴き声の一体感は見事です。
東京湾の廃棄物の影響でトカゲが巨大化したという設定なので、特殊能力は持っていません。
制作第5話 放映第6話 脚本:山田正弘 監督:野長瀬三摩地
本エピソードは、
港(横浜山下公園)に遊びに来たホシノくん他2人による、偶然見かけた宝石密輸犯「ダイヤモンド・キック」の追跡劇
と、
海獣ゲスラと科特隊との戦い
という二重構造になっています。怪獣そのものが事件を起こすのではない、珍しいエピソードです。こういう多重構造のドラマは評判が良くなかったのか、その後は見られなくなります。
このエピソードには、円谷作品に多数出演されている役者さんが大勢ご出演されています。
密輸犯「ダイヤモンド・キック」を演じられたのは伊藤久哉さん。伊藤さんは『ウルトラQ』の「206便消滅す」の206便機長、『ウルトラセブン』の「狙われた街」で宇宙ケシの実について説明する博士などを演じられています。私は伊藤さんと野村浩三さんをよく間違えてしまいます(^^ゞ
http://blog.goo.ne.jp/get_better4u/e/0e8e2863e1d6507366b85487fcb65e1f
ゲスラのことをホシノくんたちに教えてくれる船員は柳谷寛さん! 『ウルトラQ』では「2020年の挑戦」の宇田川刑事、「あけてくれ!」の沢村役でお馴染みですネ。『ウルトラセブン』にも「海底基地を追え」にゲスト出演されました。『ウルトラマンダイナ』でお元気な姿をお見かけしてから、もうすぐ10年が経とうとしています。
ホシノくんといっしょに港に遊びに来た少年・チロ役は中島洋さん。のちに『怪奇大作戦』では初期の準レギュラー・次郎役で出演されています。
港湾職員として鹿島信哉さんと渡辺晃三さんが出演されています。鹿島さんはのちに(私は知りませんが(^^ゞ)『ウルトラマンレオ』でレギュラーのMAC隊員を演じられ、『ウルトラマンティガ』では電離層の調査に向かってガゾートに殺されてしまうミズノ博士役で出演されていました。渡辺さんは『ウルトラセブン』にアナウンサー役で時々出演されていましたネ。
神奈川県警の巡査役は加藤茂雄さん。加藤さんは『ウルトラマン』第3話の火力発電所職員をはじめ、『ウルトラセブン』第1話のクール星人に消されてしまうパトカーの巡査、そして『ウルトラマンティガ』でも宿那鬼の伝説を信じる巡査役で出演されていました。
やっぱり本部内では科特隊員は青のブレザー姿です。今回から科特隊本部の特徴ある電話の音が登場します。
ビートル機内のハヤタ、フジ、アラシの会話では、東京湾の汚染についてかなり辛辣な意見が交わされています。『ウルトラマン』の劇中には、環境破壊に対する厳しい意見が随所に見られます。
柳谷さん演じる船員にゲスラの好物や弱点、毒針、大きな音の刺激を受けると獰猛になることなど、いろいろと特徴を教えてもらいますが、結局事態は悪い方へ。
間一髪でウルトラマンが登場してキャップたちが乗るパトカーを救いますが、ウルトラマンが地面に置くと走り出すパトカーのラジコンカーと、実車のシーンの編集が見事です。
今回もカラータイマーについてのナレーションがありました。
ゲスラ退治の作戦が実行される前にゲスラが暴れ出したので、今話の科特隊は何も出来ずに終わってしまいました^^; 私にとっては印象の薄いエピソードです。
●ゲスラ
『ウルトラQ』の「燃えろ栄光」に登場した「ピーター」を、高山良策氏が改造しました。派手な配色とヒレや毛などで、原形を留めないものになっています。
本来は東宝から「幼虫モスラ」の着ぐるみを借りて「ゲラン蜂の幼虫」の怪獣が登場するはずでしたが、着ぐるみを借りることができなくなってトカゲとして「ピーター」の改造怪獣となりました。『ウルトラマン』にイモムシの怪獣が登場するのも見てみたかったです!
「ゲスラ」の驚いたような丸い目と鳴き声の一体感は見事です。
東京湾の廃棄物の影響でトカゲが巨大化したという設定なので、特殊能力は持っていません。
自由人大佐さんの印象が薄いのも、そんな所に要因があるのかもしれません。
山田正弘脚本にはこういう犯罪がらみのアクションドラマが散見されますが、その成功例と言える「ウルトラQ」第6話「育てよカメ」のようなテイストなら、このエピソードもうまく行ったのかも。
でもそうすると、ゲスラやウルトラマンの設定がネックになっちゃうし・・・
意外に難しいものですね。寓話性とヒーロー性の両立は(笑)。
強いて二つの構造の結びつきを挙げれば、ダイヤモンドキック一味が密輸ダイヤを隠していたのが、カカオ豆の入った麻袋だったということでしょうか。ここにホシノくんたちが絡むことに無理があったかも‥‥。
ただし、エンディングでチロがチョコレートの匂いを嗅ぎつけると、「ゲスラみたい」と言われているシーンのほのぼのさは素敵なんですが。
今日アップした「バラージの青い石」では、黒部さんは気絶した牧よし子さんを「お姫様だっこ」しています。なかなか力持ちなのですよネ。
長谷川弘さんは存じ上げなかったのですが、調べてみると、『帰ってきたウルトラマン』の船主役でしたか。小林昭二さんとは再共演だったのですネ。