失われた時を求めて

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JAWS

2008-02-20 23:43:24 | 映画
 先日主演のロイ・シャイダーの訃報があって、以前から買おうと思っていた、日本語吹替え収録の「30th アニバーサリー・スペシャル・エディション」を購入。この前の週末にたっぷりと見ました(^o^)

昭和50('75)年
監督:スティーヴン・スピルバーグ
原作・脚本:ピーター・ベンチリー
音楽:ジョン・ウィリアムズ(スターウォーズ、ハリー・ポッター、ホーム・アローン、タワーリング・インフェルノ)
出演:ロイ・シャイダー(ブルーサンダー、2010年、フレンチ・コネクション)
   ロバート・ショー(スティング、ロシアより愛をこめて)
   リチャード・ドレイファス(アメリカン・グラフィティ、張り込み、未知との遭遇)

 何と言っても、この映画は盛り上げ方が並ではありません。天才スピルバーグの才能が発揮されています。彼の作風が好きではない方も多数いるようですが、この頃の彼の演出は冴えまくっています!
 まず、なかなか姿を現さないサメ。サメは海中から人を襲うので、浜辺や桟橋からはその姿が見えないのです。しかし、ウィリアムズの有名な音楽と、海上に起こる波によって、サメの接近が感じられます。
 このような手法は『エイリアン』などでも用いられていますネ。サメはなかなか姿を現しはしませんが、ブロディ署長(シャイダー)の見ている図鑑でその姿を印象付けてくれる点が、容姿の全く不明な「エイリアン」とは異なります。また、サメは必ず海中から襲って来ることはわかっているので、海に入っている人を見るだけでドキドキしてしまいます。
 次に、海面スレスレの高さのカメラによって、観客が海水浴客の視線と一体化し、サメの襲撃の恐怖を臨場感たっぷりに感じることができます。アレックス少年が襲われるまでの一連のシーンは、この映画の白眉です!

 もちろんこの映画では、巨大サメの襲来によるパニックが描かれていますが、署長、市長、クイント(ショー)、フーパー(ドレイファス)それぞれの立場が入念に描かれたヒューマン・ドラマの側面もあります。ステレオ・タイプな感はありますが、夏場の観光が重要な産業であるアミティ島の市長の立場にも、単なる悪役以上の存在感があります。

 後半は署長、クイント、フーパーの3人によるサメ退治が描かれますが、粗野なクイントの人間性が徐々に明らかになるにつれ、この3人が大変魅力的になります。私はクイントとフーパーの傷自慢のシーンが大好きです。実は署長も傷をもっているのですが‥‥。

 映画は大ヒットしましたネ。チラシのデザインが大好きで、私は下敷き代わりのクリアケースにチラシを入れていました。それほどハマって期待し、とっても見たかったのですが、当時は劇場では見られなかったのが残念です。勝手に映画を見に行けない小学生の悲哀‥‥(^^ゞ
 この映画の影響で、「JAWS」が「サメ」の意味だという誤解が生まれましたネ。また、何かが襲って来る音楽として、このテーマがいまだに使われ続けています。「クイズ ドレミファドン」にも「ジョーズ・クイズ」なるコーナーができました。小学生に身近なグッズとして、ゴムのサメのおもちゃが駄菓子屋の店先を賑わしていたのを記憶しています。


 我が次男も大変気に入ったようで、吹替え版収録のDVDを買って良かったと思いました。そのお陰で映画づいてしまい、日曜日から毎晩1本ずつ映画を見ています。これを機に映画のおもしろさにハマってくれると、親としては嬉しいです(^o^)/

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7 コメント

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Unknown (海老太郎)
2008-02-21 04:31:34
JAWSは公開時には行けなかったのですが、多分テレビ映画で観たと思います。
DVDも持っているので何度も観ました。
残念なことに現在は紛失中ですが。。。
同作品は大ヒットしましたし、ちょっとした社会現象にもなりましたね。
スピルバーグの素晴らしい演出には息を飲むばかりで。
小学生か中学生だった自分はいろんなグッズを買いました。文具が多かったかな?

大佐殿のご子息と一緒に鑑賞されているとのこと、大変良いことだと感じます。
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スピルバーグの才能は (オタクイーン)
2008-02-21 07:41:31
すでにこの時点で完成の域に達していますね。人間の描き分けや恐怖演出の手腕、カタルシスの創出に至るまで。その後、亜流も多く作られましたが、この第一作を越えるものはついに出ませんでした。

一時期、熱心なスピルバーグ信奉者だった私は、今でも「JAWS」を再見するたびに当時の事を懐かしく思い出します。映画の魅力にとりつかれた私にとって、彼はまさしく新時代のヒーローだったのです。

拙ブログでも、以前この作品について駄文を書きました。TBさせていただきます。
お時間ある時にでもご笑覧下さい。
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Unknown (get_better4uまたは自由人大佐)
2008-02-21 16:44:07
>海老隊長

 公開当時の熱狂は、今では考えられないほどですよネ。そうそう、いろんな関連グッズが発売された最初の洋画ではないでしょうか。

>オタクイーンさん

 ブロディ署長が初めて「敵」の全体像を見て、そこで「この船では小さ過ぎる‥‥。」と気付くまで、彼らは「たかがサメ1匹」を退治するだけだと思っていたんですよネ。このテンションの低さが、のちのサメとの対決を際立たせていると思います。

 いやぁ~、どこを取ってもムダの無い、スミズミまで配慮が行き届いた映画です!
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新作落語「ジョーズ」 ()
2008-02-24 13:26:02
桂米丸師匠がやってるのを、1度見たことがあります。
あのジョーズがやってくるシーンを高座で再現(巻き戻しシーンもあり)するところなんぞ、見事でした。
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落語!? (get_better4uまたは自由人大佐)
2008-02-25 00:19:15
 「巻き戻しシーン」って????

 この映画を元に、どんな笑いがとれるのか見てみたい~~!(詳しくはありませんが、実は落語好きな私。)
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懐かしいなぁ JAWS (tanbada)
2010-02-27 20:59:02
これ 中学生当時 劇場に親子で見に行きました。


TV画面でした見た事の無い世代って気の毒ですね。


ロバート・ショーが食い殺されるシーンは衝撃的でした・・・


007私を愛したスパイで これのリベンジをやってるのがケッサクですね。


では!
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TV世代 (自由人大佐)
2010-02-27 22:38:52
 私は記事にも書いてある通り、映画館での鑑賞は叶いませんでした‥‥。
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