八王子現代家具工芸学校

八王子現代家具工芸学校での生徒達の木製家具の製作過程などの紹介。

本日展示会終了。

2012-02-29 22:50:37 | 八王子現代家具工芸学校
今年で3回目になりました村内ファニチャーアクセス内での展示会が本日終了致しました。
学校の授業や納品などが重なりほとんど会場にいることはできませんでしたが今年も良い展示ができました。
お忙しい中、展示会にいらしてくださいましてありがとうございました。




タンス製作実践授業。

2012-02-27 22:26:03 | 生徒制作過程
応用家具デザインコースの生徒の実践授業です。数年木工所で働き、現在独立を目指して来ている生徒です。私の所に来た仕事を授業+ちょっとしたアルバイトとしてやりました。無垢の家具で大きなものは製作したことがなかったとのことで良い勉強にもなると思いやりました。物はカフェに置く商品陳列棚と収納が一緒になったタンスです。場所は隣の日野市の今度オープンする日野市民市民ふれあいホールのなかのカフェです。日野市と言うことで材料は地元の多摩産材の杉の木を使いました。多摩の木材を多摩の地域で使用できるのは嬉しい事ですね。
本日納品でしたので、その画像と製作過程画像を載せます。生徒は中々苦労していたようですが良い物ができました。自分の物ではなく、依頼されて作る物でさらに人の目に触れるためきちんと作らなきゃいけない緊張感の中で作業することはかなり生徒のためになったと思います。


下の土台製作です。予算の関係上、後ろの板は壁や床などに使用される板を加工して使いました。


上部棚の圧着です。



収納箱の前板圧着です。後ろの板と同じように壁用の板を使用しました。



上部、下部を圧着後の塗装前です。塗料は米ぬかから作ったというキヌカと言うオイルを使用しました。これは100%自然塗料で赤ちゃんが口に入れても安全だそうです。塗膜は強くはないのですが、杉の良い感触を残したかったので使用しました。



納品後です。



ちょっとアップです。


展示会のお知らせ。

2012-02-11 22:46:31 | 八王子現代家具工芸学校
展示会のお知らせです。2月23日(木)~29日(水)から(株)村内ファニチャーアクセス八王子本店北3階サロン樫の木にて「八王子現代家具工芸学校展~2011年度クラフトマンシップ家具デザインの作品展~」を行います。もしお時間がありましたら、是非いらしてください。期間中、会場には人が常駐しないと思います。学校の授業時間は学校におりますので同じ敷地内の学校に方にもお立ち寄りください。
村内ファニチャーアクセス八王子本店までのアクセスは下記ホームページご覧ください。
http://www.murauchi.net/store/hachioji/index.html/


道具箱製作(クラフトマンシップ家具デザインコース)

2012-02-05 00:44:21 | 生徒制作過程
今回は前期に製作していた道具箱製作です。これは大型木工機械の練習とビスケットジョインターやルーター加工の練習、機械加工による継ぎ手練習と手加工による継ぎ手練習です。この道具箱製作でかなり技術的なことを学んだと思います。
材木は練習でもありますので村内ファニチャーの引き取り家具からテーブルの天板で無垢の使用できるものを再利用して使いました。


引き取り家具置き場。無垢材のテーブルの天板はまだまだ使えますので捨てられるのはもったいないです。集成材やハギ継ぎ板材、たまに1枚板などもあります。どれも塗料を落とせばまた木材として再利用できます。基本的には燃料としてこれらの家具は再利用されます。燃料にするにはもったいない天板を私が引き取っています。



校内の再利用材置き場。今はもっとたくさんあります。これらは1枚1000円~4000円くらいで販売しております。
これで作品を作る生徒もいれば、作業台などを作る生徒もいます。



ナラの集成材のテーブルをカットしてカンナをかければ下のように材料として使えます。



ルーターによる底板溝加工製作。



側板同士はビスケットによる接続。底板、側板の接着。



箱の口周りに圧着。



中のトレイ。1段目がノミ入れ、2段目がカンナ入れ。1つは手加工による継ぐ手で、もう1つが機械加工によるものです。



スムーズに動くトレイです。



最後のチョウバン加工です。なかなかこれが難しいんですよね。



完成の道具箱です。かなり立派です。今度もう一人の道具箱を紹介します。