*このクレヨンは何色ですか?
人は生きてきた時代、環境によってしみついている感情・心情には、大きな違いがあります。
ワタシの常識、なんでもないことが、他の人には我慢ならないことだったりします。
なかなか難しいのです。
このごろ時々感ずることがあります。
マイウェイ、マイペースとは、いかないのです。会社やめ、やっと自由を取り戻した老人に辛抱も我慢もいらないでしょう。
それでも、家から外にでれば、やたらぶつかります。
一度、2009年に書いた話題です。民生委員時代の研修だったかもしれません。
このクレヨンを見せられ、何色ですか、聞かれたことがあるのです。
はだ色、と答えそうになって、ぐっと飲み込んだのです。お話のテーマが、障害のある人との地域での暮らしていき方といった趣旨で、講演者の質問の意味が、すぐに読み取れたのです。
グローバリゼーションの時代、肌の色は、私にしみついている<クレヨンのはだ色>ではないのです。
肌の色こそ、差別の根源です。
これは、正確には正しい言い方ではないでしょう。肌の色での差別こそ、差別なのです。
肌の色の違いは、厳然とあるのです。
私は、このくれよんの色を<はだ色>と思っているのです。そう言ってきたのです。そうならって来たのです。
ワタシの子どもたち、孫たちは、何色と答えるのでしょうか、知りません。
この時見せられた、ぺんてる・クレヨンは、ペール・オレンジ(Pale-Orange)と書いてありました。
ペール・オレンジと言われてもわかりません。
はだ色のクレヨンと言っても、<その人>を差別した感情をもっていたわけではないのです。
無知だったにすぎない、のかも、しれません。ペール・オレンジという英語を知らなかったのです。
他のクレヨン・メーカーは、なんと呼んでいるのか、ご存知の方は、教えて下さい。
だってそうやって習ったし、クレヨンにもそう書いてありますし。
タイトルからして言わんとしていることはすぐにわかりましたけど。
幸せを感じる日々でしょうね。
ゆっくりゆっくり、行きましょう。
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