*CDは、EM1047C、タイトルハは、アリシア・ベイ・ローレル
ずいぶん昔の話です。ウェークディは、ちゃんとネクタイをしめて、夏でもネクタイをしめて働いて、週末には、着替えて、ギター抱えて出かけ反戦歌を歌い、道端に座ったり、薄暗い店で朝まで、天下国家をしゃべっていた時代が<私にも>ありました。
まあ、そこまでは言えないとしても、その頃の新聞がいう<サンデー・ヒッピー>に近かったでしょう。
仕事の、会社の宴会では、ちゃんと♪チャンチキおけさ~♪を歌い、肩をくんで歌う労働歌なんて嫌いでした。
サンデー・ヒッピーの時代に、本<地球の上に生きる(living on the earth)>読むというより、眺めていました。むろん翻訳本です。自分に<自由に生きる>という言葉が好きでした。週末だけは、自由でした。1960年代の大阪、1970年代初めの札幌、あたりでのことです。
今、毎日がお休みという<サンデー毎日>の時代に、ようやく<完全自由の身に>なって、ついに毎日ヒッピーなのです。
<地球の上に生きる(living on the earth)>を読み返しています。
その頃、この本が出版された頃、日本では、誰もそのように<実行>していなかったでしょう。夢のような暮らし方と思っても、日本人は貧しく働かなければならなかったです。その意味で、自由はなかったといえるかもしれません。
現代にこそ、その本<地球の上に生きる>の精神が生かされるべきと思ったりします。働くことのできない老人こそ、あるいは若者でもいい、自分の自由きままに生きることができるのです。そう思えば、日々ブラブラしていても胸はって生きられます。
2年ほど前、渋谷のブックカフェで、<原書>を見つけ、買い、眺めていました。<ここに書いています>
そして、一週間ほど前に、ちょっと驚いたCDをネットで見つけ、買ったのです。
<地球の上に生きる(living on the earth)>の著作者、アリシア・ベイ=ローレルが歌っているCDなのです。そもそもはシンガー・ソングライターだというのです、ほんとかなあ。
アリシア・ベイ=ローレル(alicia bay laurel)は、1949年生まれ、<地球を生きる>の出版は、1970年だから21歳です。
<アリシアは、ハイスクール卒業後、全米をヒッチハイクして回り、西海岸に戻ってから、ウィラーズ・ランチというコミューンに参加>、<ウィラーズ・ランチは、広大な土地に100人ほどが畑を作り、牛や馬、鳥を飼い、電気も水道もない中で自由な暮らしを行っていた。コミューンの信条である非暴力主義に同調できる人ならば誰でも自由に参加できた。もちろん暮らしは容易ではなかった(ライナーズ・ノーツ)>
このCDは、2000年頃の録音だから、50歳頃ということになります。
素朴なギターで、<地球の上に生きる(living on the earth)>の心情を歌にしているのです。
誰もが、今こそ、読み返してみるべき本かも知れません。
<ここにも書いています>