大豆イソフラボン。
植物性女性ホルモン擬似作用があるということで、
更年期向けのサプリメントとしてもたくさん出回っている。
骨そしょう症を予防し、悪玉コレステロールを下げる効果が証明されていた。
効果があるだけに、取りすぎると弊害もある。
イソフラボンは、化学構造が女性ホルモンのエストロゲンと似ているため、加齢によるエストロゲンの分泌量減少で進む骨粗しょう症などの予防に効果があるとされる一方、過剰摂取すると逆に発がんの危険性を高めるとの研究結果もある。 (共同通信) - 12月12日
これは特定の成分だけが人工的に抽出されたいわゆる「サプリメント」の話だ。
大豆そのものであればいいのだが、
厚生労働省の食品安全委員会は「サプリメントとしてとる場合は1日30mg」の上限を設けようとしている。
サプリメントに詳しい産婦人科医は、「これでは少なすぎる」と言っていた。
更年期症状のひとつであるホットフラッシュを改善するにはサプリメントで1日150㎎必要だというのだ。
でも、これはあくまでも「改善」のために飲む人の場合。
いわば、食品をクスリとしてつかおう、という人だ。
この医師の話では、女性の患者さんがまちがって1日300㎎の大豆イソフラボンのサプリメントを2ヶ月間飲み続けたところ、なんと生理が止まったという。
つまり、大量に摂取した大豆イソフラボンが、ピル作用を発揮したわけだ。
上限の5倍ものめば、食品といえども何らかの作用はあってもおかしくない。
江戸時代にも「薬食い」という言葉という言葉があった。
「食品ですのでいくら摂っても安全です」
よく聞くこのフレーズ、大キライ。
それは、明らかに違うと思う。
これが本当なら、「いくら摂っても効果はない」と言っているに等しいじゃありませんか。
健康な人が、美容やアンチエイジングのためにイソフラボンを取ろうと思うなら、
取りすぎを避けるため、納豆や豆腐、豆類で摂るのがベストだと私は思う。
サプリメントとしては、厚生労働省のお墨付きにしたがって30㎎にとどめておくのが妥当だろう。
さてさて。
イソフラボンの受難は続く。
今日、大豆には悪玉コレステロール(LDL)改善効果はない、という報道があった。
心臓病予防「大豆に効果なし」 米の民間団体が研究結果 (朝日新聞) - goo ニュース
AHAは心臓病分野では世界的に権威のある団体だ。
心臓病予防やコレステロール低下を期待して飲んでいた人たちにはかなりショックかも
何らかの「改善」を期待するのでなければ、
大豆が十分にヘルシーな食品であることには何ら変わりはない。
「身土不二」=人の命と健康はその土と共にある
ってことばもある。
日本の伝統食である大豆。
クスリ食いせずに、おいしくつきあっていきたい。
というわけで、我が家は今夜も鍋です。
肉は争って食べるのであっという間になくなり、葉物は高いので、豆腐ばかり
自分を「家族」、いや「主人」と認識しているらしい我が家の愛猫も、このとおり、ちゃんと着席(笑)
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