(18:22に初版を掲載後、一部内容を調整しております19:40)
維持している持ち高(建玉)を、一気に反対の持ち高(建玉)に振り替える行為のこと。
現在維持している建玉が買い持ちだったとして、相場がある程度進んだ際に全てを決済し、さらに売り持ちへ建玉を振り直すために売り取引を行うようなこと。段階的に売り決済をしてゆき、スクエア後もさらに売り上がるような取引でも、買い持ちから売り持ちへと振り替えるという点では同じようなことだが、どちらかと言えば同じレートで一気に振り替える場合を指す。
① 214.80円で買い持っていたポンド円50万ポンドが、222.00円に上昇したとして、222.00円で80万ポンドをドテン売りすると、ネットは222.00円で30万ポンドの売り持ちとなる。
② 相場は更に上昇し223.00円に達した際、入れておいた逆指値買い60万ポンドが約定したとすればドテン買いとなり、それまでの30万ポンド売り持ちから223.00円で30万ポンドの買い持ちとなる。
②の場合はドテンでも、通称「倍返し」といわれる方法で、返しのドテン取引額は元の取引額の2倍を振る場合をさす。DoubleUpというと、この「倍返し」というドテン方法を特に指す英訳だと理解しているが、ドテンは必ず倍返ししなければいけない!とは限らないと個人的には思う。
実践編こぼれ話
上に掲載した①の方法は、利食いターゲットである222円を天井と想定した逆張りへのドテンだった。利益が出ているということは、トレンドと建玉の方向が順張りとなっている証拠でもあり、そんなトレンドでの安易な逆張りは思い留まった方が無難だと思う。
一方、上昇のターゲットを222.00円水準に置き、引き付けて売りから取引を開始しようとし、
① 既に221.80円で50万ポンド売り、222.20円で50万ポンド売っているとする。
② 222.50円がチャートポイントと判断し、上抜ければ更に上昇すると予想した場合は、それまでの行為は逆張りとなってしまう。そこで222.60円で損失限定と新規の順張りを一度に成し遂げるために200万ポンドを222.60円に逆指値しておけば、順張りの流れに乗れる可能性も出てくる。
③ 元の売り持ちコストが222.00円だったので、222.60円のドテンで返せば、残りの100万ポンドが223.20円まで上昇すれば決済損失を取り戻せる計算となる。
通常、こちらのドテンが一般的な方法であるが、相場に絶対は無く、ドテンしたところが本当に天井となった場合は、まさに〝往復ビンタ”となってしまう。くれぐれも熱が入りすぎ、大きな額でのドテン、ナンピンは回避すべきと考える。
たまにオプションのプロテクション(防戦の売りや買い)の話が出るが、要するにこの手法と同じ。トリガーした後にストップロスがあるとされるのは、防戦で積みあがったポジションを決済してくるからだ。トリガーをチャートポイントと考えれば、わかり易いかも知れない。決済ついでにドテンまでしてくるという話はあまり聞かないが、取引を受けたディーラーが倍返しをしてくる可能性はあり、そのまま抜けてしまいブレークアウトとなるケースは良くある。
維持している持ち高(建玉)を、一気に反対の持ち高(建玉)に振り替える行為のこと。
現在維持している建玉が買い持ちだったとして、相場がある程度進んだ際に全てを決済し、さらに売り持ちへ建玉を振り直すために売り取引を行うようなこと。段階的に売り決済をしてゆき、スクエア後もさらに売り上がるような取引でも、買い持ちから売り持ちへと振り替えるという点では同じようなことだが、どちらかと言えば同じレートで一気に振り替える場合を指す。
① 214.80円で買い持っていたポンド円50万ポンドが、222.00円に上昇したとして、222.00円で80万ポンドをドテン売りすると、ネットは222.00円で30万ポンドの売り持ちとなる。
② 相場は更に上昇し223.00円に達した際、入れておいた逆指値買い60万ポンドが約定したとすればドテン買いとなり、それまでの30万ポンド売り持ちから223.00円で30万ポンドの買い持ちとなる。
②の場合はドテンでも、通称「倍返し」といわれる方法で、返しのドテン取引額は元の取引額の2倍を振る場合をさす。DoubleUpというと、この「倍返し」というドテン方法を特に指す英訳だと理解しているが、ドテンは必ず倍返ししなければいけない!とは限らないと個人的には思う。
実践編こぼれ話
上に掲載した①の方法は、利食いターゲットである222円を天井と想定した逆張りへのドテンだった。利益が出ているということは、トレンドと建玉の方向が順張りとなっている証拠でもあり、そんなトレンドでの安易な逆張りは思い留まった方が無難だと思う。
一方、上昇のターゲットを222.00円水準に置き、引き付けて売りから取引を開始しようとし、
① 既に221.80円で50万ポンド売り、222.20円で50万ポンド売っているとする。
② 222.50円がチャートポイントと判断し、上抜ければ更に上昇すると予想した場合は、それまでの行為は逆張りとなってしまう。そこで222.60円で損失限定と新規の順張りを一度に成し遂げるために200万ポンドを222.60円に逆指値しておけば、順張りの流れに乗れる可能性も出てくる。
③ 元の売り持ちコストが222.00円だったので、222.60円のドテンで返せば、残りの100万ポンドが223.20円まで上昇すれば決済損失を取り戻せる計算となる。
通常、こちらのドテンが一般的な方法であるが、相場に絶対は無く、ドテンしたところが本当に天井となった場合は、まさに〝往復ビンタ”となってしまう。くれぐれも熱が入りすぎ、大きな額でのドテン、ナンピンは回避すべきと考える。
たまにオプションのプロテクション(防戦の売りや買い)の話が出るが、要するにこの手法と同じ。トリガーした後にストップロスがあるとされるのは、防戦で積みあがったポジションを決済してくるからだ。トリガーをチャートポイントと考えれば、わかり易いかも知れない。決済ついでにドテンまでしてくるという話はあまり聞かないが、取引を受けたディーラーが倍返しをしてくる可能性はあり、そのまま抜けてしまいブレークアウトとなるケースは良くある。