遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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医療レベル

2019-07-31 11:47:25 | 雑感
私が治療してもらった病院は、がん治療では日本でも有数な治療期間と聞いた。

実際には在籍していたのかもしれないが、高名な医者や高度先端医療機器にあふれていたわけではない。実感できたのは、風通しの良いチーム医療、看護師チームの連携である。

現場で起きていることは間違いなく、看護師から医師へと伝わっているし、5,6人で構成されている医師団の間でも齟齬がない。逆に主治医の指示も看護師まで的確に伝わっている。こうしたチームワークが医療レベルを維持できている最大原因なのだろう。

こうしたコミュニケーションが非常に良いというのが私の印象である。治療には非常に慎重で、対象内臓器官に対し一つ一つ検査を行い結果を確認した上で、次の段階へと進む。検査も二重、三重に行う。天才外科医が快刀乱麻を断つがごとく、メスを振るうと言う状況ではない。最先端の医療の実態は意外に地味なものだと認識した。

私の場合、成功したから言うわけではないが、もう少しスピーディにやってほしかったなあ。

ブランド西瓜

2019-07-28 05:00:49 | グルメ


松本在住の親戚から西瓜を頂いた。近隣にその名を聞かせる「波田」のブランドである。その生産地は昔から聞いていて、熊本に始まる西瓜の生産地は、鳥取、愛知、千葉と北上し、山形産と同じくらいに長野松本産の時期となる。

今年は日照時間が不足してやや甘みに不足があるかと思いきや、まずまずの糖度が確保できているのはさすがブランドと言われるだけのことはある。ただ二人の核家族ではこの巨大西瓜は手に余り、子供や知人におすそ分けした。

亡くなった妹もそうであったが、病を得ると何故かスイカを食べたくなる。食欲が落ちて何も食べたくないとき、かろうじて西瓜だけは美味しく頂いた記憶がある。


素晴らしい企業

2019-07-26 06:07:19 | 雑感
企業の不祥事が続く。レオパレス、吉本興業など、錚々たる企業がつまずき、再起が危ぶまれている。

ところが、最近放火された京都アニメーションはどうも事情が違うようだ。詳しくはまだ解明されていないが、逆恨みをした放火犯にガソリンを播かれ、火をつけられ、34人が死亡するという凄惨な事件となった。物的、人的な損失から相当な痛手だと思うが、そのようなニュースは流れてこない。

それどころか、同業者、ご近所、アニメファンからは一日も早い復活を!と待望感が相次ぎ、なにか復活に向けできることは無いか、と自主的な動きがあちこちで広がる。

社会的に質の良いアニメを提供していることが評価され、アニメ業界、ファン、一体となって応援をしている。ニューヨークでは募金活動が始まり3日間で1億5千万集まったという。

ユーザー(お客様)、社員、地域社会、加えて株主からも、きちんとした支持を受けている。どんな安全装置より有効な評価であろう。

どんな保険や安全装置より、この企業のあり方は企業存続に有効である。私もこういう企業を作りたかったなあ。

九頭竜川の焼鮎

2019-07-24 05:40:58 | グルメ


もう30年近くになるだろうか。友人とあちこちの山登りを楽しんでいる頃、白山に行ったことがある。ふもとの山小屋で集合したときのこと、遅れてきた友人の一人が汗をふきふき、「遅くなってすまん。これを手に入れようと待っていたので」と言ってザックから取り出したのが焼鮎の串。

一瞬「残念だなあ、これが焼きたて、アツアツだったらめちゃくちゃ美味いのに」と思いつつビール片手に冷えた鮎串を口に運んだ」。次の瞬間「これは美味い!」天と地がヒックリ変えるほどの旨さだ。小ぶりの串だったが、一緒に行った今は亡きS君などは一気3串ほど平らげ、残っている遠慮の塊をめがけて「これも頂きまーす」と都合、あっという間に5匹平らげたほどである。

それほどうまい鮎である。九頭竜川の天然鮎で、おばあちゃんが一匹一匹丁寧に囲炉裏端で焼いているのだそうだ。
その時以来、時折注文して送ってもらう。近年ばあちゃんも耳が遠くなり、娘さん?が代わって電話にでることが多いが、鮎の旨さは変わらない。

送ってくれている中くらいの型が美味しく、大型鮎は見た目はいいのだが味はもう一つである。今シーズンは久しぶりなので兄弟・姉妹にもおすそ分けをした。

江戸城明け渡し異聞

2019-07-22 02:41:09 | 


浅田次郎「黒書院の六兵衛」上・下 文春文庫 2013年刊

現在私の読書源は、畏友からの貸出本、病院のボランティア貸出図書、書評での注目本を購入、それに加えて入院末期に義兄が差し入れてくれた図書、に大別される。この本は義兄の差し入れ分であるが、フォーサイスを始めとして外国人作家の著書が多い中に混じって浅田次郎の著書が入っていた。

久しぶりの浅田文学である。「オーマイガアッ」以来その筆の冴えを楽しんできた。今回もストーリーは単純なのだがその描き方が真に面白く最後まで読ませる。

ときは幕末、年号も間もなく明治に変わろうかというほど押し迫っている。勝安房守と西郷吉之助の談判成立直後、江戸城の明け渡しの受け取り先陣を命ぜられた、尾張徳川家の徒頭が主人公である。

ただお城の明け渡しに立ち会うだけでなく、そこに居座る一人の旗本を巡る顛末がテーマである。彼を立ち退かせようと、幕府留守居役、徒頭、旗本組頭、或いはその上司、あげくは勝安房守、西郷まで繰り出すが、件の旗本は頑として動かず、次第に座す場所を将軍家の御座所の方へと移動する。いろいろな人が説得するが彼は座するのを止めず、怪しげな噂も立つ。曰く将軍そのものだ、或いは朝廷の回し者だ、また外国公使が放ったスパイだなどいろいろ言われる。

西郷が力ずくで排除をしてはならぬと釘をさしているので手荒なことはできず、とうとう天頂様の御成の日を迎えるまで続いた。これ以上は種明かしをしないが、フィクションとわかっていてもなにか楽しい。一気に読んでしまった。著者は当代随一の作家と言ってよいだろう。

国民の権利

2019-07-20 09:35:51 | 雑感




あんまり必然性はないのだが、期日前投票に行ってきた。なにか不測の事態が起きて棄権するのが嫌だからである。
投票は義務ではなく権利だと思うからでもある。

ハンセン氏病の上告断念を見ても、選挙に対する政府の気遣いは繊細である。辺野古への基地移転とは大違いだ。公務員の忖度、記録文書非公開、或いは破棄、国会運営の独善を見ていて、現状を案ずるのが普通だと思うのだが、世の中はまだまだ現状維持を良しとしている。

或いは変化を諦めているのか。とにあれ棄権だけは避けてもらいたいと祈るばかりである。

そらまち

2019-07-19 02:19:10 | 行ってきました

いまや堂々たるランドマーク

そらまちの看板も堂々と

商店街は大賑わい

紅茶の専門店もある

今や東京のランドマークとなった感のあるスカイツリー。その足元には水族館や、一大ショッピングセンターがあるのをご存知か。

押上のスカイツリーが立っているあたりは、公園や一大ショッピングセンターができた。水族館もある。名古屋のセントレアにも、ちょっとした横丁があるのだが、同じような提灯がぶら下がっていても、規模や垢抜け度は全く違う。

新しい商店街らしく、商品の展示方法、品揃えなどはいかにも最先端ですという風情である。ショッピングセンターには、お土産屋さんや、ブランドショップの他に、魚屋さん、八百屋さん、惣菜屋さんも軒を並べ、なんでもござれだ。

歩いているのは圧倒的に若い人が多い。年配者ももちろんいるのだがここに来るとあんまり目立たない。むしろ外国人のほうが目立つ。東京の力強さ、若々しさを感じる。

何を闘うのか

2019-07-17 01:44:32 | 雑感
競泳の池江璃花子選手が白血球のがんを患い、闘病生活に入ったと聞く。がんと闘い、必ず戻ってくるから静かに見守っていてほしいと健気な心意気である。

私自身を振り返ってみると一体何と闘ってきたのだろう。どこかの心の隅に、「闘うのは医者や看護師で私は言われるままにしておれば良い」との何処か逃げ腰のところがあった。

実際の処、逃げ腰では済まなかった。まず第一は手術跡の痛みの対処、これは麻酔や痛み止めが発達してきており、だいぶ本人の負担は軽くなったが、それでも未だに引き攣れるような痛みは残る。第二は睡眠、なぜかよく眠れない。眠らねばいけない、体力養成だと焦れば焦るほど目が冴える。時々は睡眠導入剤を使った。

第三は排泄、下痢や便秘の対処である。これが奇妙なことに両方起こりうる。私の場合は初めは下痢、やがて便秘に変わった。これも薬の世話になった。第四は褥瘡(床ずれ)、なんでもないことのようだが、体調が悪くなると皮膚も脆くなり、こんなこともできやすくなる。第五はリハビリ、池江選手はこれは得意でしょうが、私は初めのうちは器具のある部屋に行くまでが苦労でした。

後は心理的な不安、体力が落ちてくると気力も衰え、ろくなことを考えない。治すのは結局自分自身で、薬や手術はその補助だという普通の考えに落ち着くのまでしばらくかかった。まあいい経験をしたと思えば自分を許せる。

定期演奏会

2019-07-15 10:29:56 | 行ってきました

会場のミューザ川崎

プログラム

たしか1月だったか、NTTフィルハーモニー管弦楽団の定期演奏会を聴きに近くの公共ホールにでかけたことがある。企業名が冠についてはいるが所詮アマチュアだと高をくくっていったら、これがなかなかの出来栄えである。

今回はわざわざ川崎まで足を伸ばして聞きに行った。シンフォニーホールは今月改装したばかりで、立派なホールである。聴衆はざっと1000人を超えるくらいか、3階までよく埋まっていた。

曲目はメンデルスゾーン・序曲「静かな海と楽しい航海」、プーランク・バレエ組曲「牝鹿」、ショスタコビッチ・交響曲第5番ニ短調、指揮は芸大出身の沖澤のどか氏である。指揮者については初めて聞く名前であったが、第18回東京国際音楽コンクールで一位をとったほどのプロである。

席を一階の最前列に取ったおかげで細かい指揮の仕草や、演奏者の癖まで味わうことができた。指揮者は芸術家というより、音楽の職人さんという風情で、とてもわかり易い指揮ぶりであった。交響曲が細かいパーツの組み合わせで、それぞれの楽器パートが奏でる細かいテーマを組み合わせて作り上げるという楽しさを存分に味あわせてくれた。

演奏者もアマチュアのせいか、若い人から胡麻塩頭の人まで年代も様々であったが、皆一生懸命演奏に取り組んでいる様は好感が持てる。2曲目に管弦楽器が補充され、3曲めにはハーブが入るなどフルオーケストラの陣容が整い、フォルテシモもピアニシモもうまく出ていたように思う。

私自身大した鑑賞眼があるわけではないが、初めて聞いた曲にもかかわらず、歯切れのよい演奏を十分楽しめた第45回定期演奏会であった。

蜂取りトラップ

2019-07-12 11:47:48 | 雑感

庭木に設置したトラップ

軒下に設置したトラップ

外したトラップの勢揃い

山小屋ではいろいろな作業がある。5月に長男がかけた蜂取りトラップの撤収作業もその一つだ。トラップ設置はずーっと次男が手伝ってくれていたのだが、私の入院中に山小屋の様子を見に来てくれた長男が気を利かせてかけてくれたようだ。

掛ける場所によって蜂の取れ具合、或いはトラップにかかる虫の種類が異なる。場所によってはハサミムシが大量に入っていたり、蛾が群れていたり、きちんと女王蜂だけが取れていたり様々である。長い間かけていただけに大半は真っ黒に虫が入っていた。

撤収もただ外して終わりではなくて、庭に穴を掘り虫を埋め、容器を洗い、ゴミ出しをする、ここまでが作業である。とにあれ、緑の中の作業は快適である。