遅いことは猫でもやる

まずは昔メールした内容をひっぱってきて練習...
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行動力

2019-07-10 05:12:18 | 雑感


今度の山行きは多分に長男のサジェッションが効いている。しかも当人が草刈りに同行するとまで言ってくれる。ナニやら私の病気以来、親孝行の度が上がったようである。

長男は体型は力士のようだが、手先は起用で、機械、電気に強い。デジタルは仕事柄詳しいのは、まあ普通として、機械いじり、道具いじりなど大抵のことは器用にこなす。小学生の頃から工作や、パソコン好きで、デンソーの発明クラブなどに一人で通い、技術者OBの方にいろいろ指導を受けていたらしい。このクラブは場所、材料、道具の提供だけでなく、素晴らしい指導者が関与していて、子供の興味を伸ばしてくれる。いい環境に恵まれた。

彼は能力だけでなく、行動力がありすぐ実行に移す。彼と草刈りの作業をするのは私の至福のひとときであるが、今回は病み上がりのこともあり、家人と二人に止められた。二人は草刈り機のエンジン音を響かせ、気分良く作業を進めている。

やむなく私はアプローチの草むしりをしながら、はやしごしに作業を窺う。半年ぶりに来たので、草はかなり伸びているし、アプローチを覆う枝も相当払わねばならないだろう。また蜂のトラップも整理せねばならない。やることは結構あるようだ。

まあ焦らず、ゆっくりぼちぼちやってゆくことにしよう。

空気が美味い

2019-07-08 14:26:39 | 雑感

散歩道

懐かしのアプローチ

アザミは今が盛りか

「同じ雨でも東京と山では違うよ」と長男に言われ、体慣らしを兼ねて山に来た。緑いっぱいの環境、ひんやりとした空気、体に力が満ちてくるようだ。

かれこれ半年、或いは7ヶ月ぶりになろうか。酸素が満ちているせいか、よく眠れる。早速雨に見舞われたが、しとしとと降る雨も、何やら心落ち着いて雨だれの音を聞く。

曇り空の合間に、少し散歩をしてみた。やっぱり以前とは違い、坂道が身体に堪える。足に力が入らない。それでも周りの清涼な空気、と青葉若葉に助けられ、気持ちよく歩くことができた。2kmほどか。

気力と体力

2019-07-06 01:08:44 | 雑感
「健全な精神は健全な肉体に宿る」誰が述べた言葉か失念したが、一般論としては理解したつもりでいた。

手術直後、実際に極限まで体力が落ちてくると、気力が著しく落ちた。小説はもちろんのこと、新聞・雑誌の類、あげくはTVも視たくなくなる。読書は結構神経と体力を使うものだと認識した。

ただ生身の人間との会話、クラッシック音楽はどういうわけか耳に入ってくる。ロボットの機械的音声にはどんな反応だろうか。これをクリアーしないと,AI看護師なんぞは夢のまた夢だろう。

こうしてみると、自分はつくづく拷問には弱いだろうなとおもう。映画の中のヒーローや、ネルソン・マンデラさんなどは、相当な修羅場を潜っても、意思を曲げない。私なんぞは痛めつけられなくても、体力を衰えさせれば、気力は著しく脆弱になる。イチコロである。我ながら情けない。

警察小説

2019-07-04 01:10:16 | 


今野 敏「トカゲ」特殊遊撃捜査隊 朝日文庫 2009年刊

知らなかったが、著者は現代の警察小説御三家だそうだ。後二人は佐々木譲、横山秀夫である。私は犯罪発生の社会的関連を重視する横山ファンであるが、三者とも警察内部の縦割りの勢力争いに目を向けているのは同じである。

オートバイを乗り回す格好良い覆面捜査部隊は実在する部隊だそうだが、この小説はその隊員から見た、銀行員誘拐事件がテーマである。恐ろしく頭が切れて、銀行内部の事情にも詳しい犯人が警察のプロ集団を相手に回して駆け引きを行う。

通常の暴力的な圧力を背景に交渉を行う犯人と違い、極力その圧力は使わず、知的な取引によって身代金を奪おうとする。その駆け引きが見どころなのだが、トカゲの活躍は最後の最後、ワンシーンのみと言っていいほどだ。

やたら格闘場面が続くハードボイルドバイオレンスよりこうした知的なやり取りでの緊張感を維持するのは難しいけど面白い。

ちなみにこの本は病院のボランティア図書に寄贈されてものである。十分楽しませていただいた。

久しぶりに美味しいものを

2019-07-02 01:09:49 | グルメ

店構え
前菜 鱧のゼリー寄せ

稚鮎の柔麺

お刺身 甘エビ、真鯛、ワラサ、タコ

盛り込み料理

ふぐ白子の茶碗蒸し

鯛雑炊

デザート ババロア、コーヒーゼリー

久しぶりに美味しいものを食べた。家内がネットで近所の割烹を探して、見つけたところで、しばらく本格的な外食をシていなかったのででかけた。

カウンター9席、テーブル2✕2席のこじんまりした店で、板前一人、お運び一人で切り盛りしている。応対もキビキビとしていて無駄が少なく、期待できるとワクワクして待った。開店して30分位のうちにほぼ満席状態。

前菜がガラスの器で出てくる。冷たく冷やしたゼリー寄せちょっと濃い目の味かと思ったら、次の稚鮎の柔麺はちゃんと薄味の出汁、お刺身も一々手が入っている。
そしてメインの盛り込み料理、量と質に圧倒された。マグロのパテ、たまごサンド、枝豆、さつま芋 トマト豆腐、水菜の煮浸し、卵焼き、ニシ貝、豆アジ南蛮漬け、さば寿司、煮ダコ、煮こごり、ローストビーフと盛りだくさんである。

この盛り込み料理にも何かしら工夫が感ぜられ、楽しい。ついつい箸が進む。次は温かい茶碗蒸し、雑炊と進み、デザートの頃はもうお腹いっぱいになっていた。

見ると、同じくらいに入った客は誰も席を立っていない。ここは夜一回転しかしない店なのだ。ゆったりと美味しいものを堪能して大満足で店を後にした。予約がなかなか取れないというのも腑に落ちる。
良い店を見つけたという満足感も別に味わった。