風色明媚

     ふうしょくめいび : 「二木一郎 日本画 ウェブサイトギャラリー」付属ブログ

聴き比べ:A Pentatonix Christmas

2016年11月30日 | ペンタトニックス
まずは御礼から。

広島で開催された新開志保展は、盛況の内に終了いたしました。
ご来場いただきました皆様には心より御礼申し上げます。



私も2泊3日で出かけてまいりました。
新幹線では京都より先に行ったことがなく
在来線では倉敷より先に行ったことがなく
おかげで片道4時間の移動は少しも退屈しませんでした。

厳島神社も見た! 原爆ドームも見た! 平和公園も見た!
新幹線からは、ミニチュアのような姫路城も見えた!
牡蠣も食べた! 穴子も食べた! その他の海の幸も食べた!

初めての広島、いかにも”お上りさん”的なスタンダード・コースでしたが、余は満足じゃった!!




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すでにお知らせしましたように、アメリカの若きア・カベラグループ Pentatonix ペンタトニックス
新しいホリデイ・アルバム「A Pentatonix Christmas」をリリースしました。
2014年の「 That's Christmas to Me 」以来です。




左が一足先にリリースされた海外盤、右が日本盤で、文字の色が一部異なります。
すべて今年新たにレコーディングされた11曲が収録されていますが
残念ながら期待した日本盤限定のボーナス・トラックはありませんでした。

収録曲リスト

1. O Come, All Ye Faithful
2. God Rest Ye Merry Gentlemen
3. White Christmas feat.The Manhattan Transfer
4. I'll Be Home For Christmas
5. Up On The Housetop
6. The Christmas Sing-Along(オリジナル曲)
7. Coventry Carol
8. Hallelujah
9. Coldest Winter
10. Good To Be Bad(オリジナル曲)
11. Merry Christmas, Happy Holidays


YouTube のオフィシャル・チャンネルでは、10月21日公開の「 Hallelujah 」に続き
11月23日に「 God Rest Ye Merry Gentlemen 」のミュージック・ヴィデオが公開されたばかりです。
11月30日現在、視聴回数は「 Hallelujah 」が 約6300万回、「 God Rest Ye Merry Gentlemen 」が 約500万回に達しています。

特筆すべきは「 Hallelujah 」の視聴回数の増加ペースで、公開後1ヶ月あまりにも関わらず
全ヴィデオ90曲ほどの中で、すでに7番目に達しており、さらに増え続けています。
上位10曲は2〜4年前の公開のものばかりですので、まさに驚異的なペースだと言えます。



では、すでにご紹介済みの「 Hallelujah 」を除いた10曲の中から4曲をご紹介します。




◆ God Rest Ye Merry Gentlemen(神が喜びを下さるように)

伝統的なクリスマス・キャロル。
作者も、作られた時期も定かではないのですが、19世紀前半にイギリスのウィリアム・B・サンディスという人が
各地に伝承されていたものを集めて出版したクリスマス・キャロル集には載っているそうです。

このヴィデオが、オフィシャル・ヴィデオの最新作です。

[OFFICIAL VIDEO] God Rest Ye Merry Gentlemen - Pentatonix





オリジナルの代わりは、19世紀からの伝統を誇る The Bach Choir バッハ合唱団のものを。

God Rest Ye Merry, Gentlemen - Traditional Choir







◆ O Come, All Ye Faithful(神の御子は今宵しも)

伝統的なクリスマス・キャロル。
18世紀イギリスの作曲家ジョン・フランシス・ウェイドの作品といわれていますが
諸説あって確かなところは不明のようです。

オフィシャル・ヴィデオはありませんので、他の投稿者による歌詞付きのヴィデオを。

PENTATONIX - O COME, ALL YE FAITHFUL (LYRICS)





オリジナルの代わりには、ジャズ界の大御所 Nat King Cole ナット・キング・コールのものを。

Nat King Cole - O Come All Ye Faithful







◆ Coventry Carol

伝統的なクリスマス・キャロル。
救世主誕生を恐れた古代イスラエルのヘロデ王が起こしたといわれる幼児虐殺事件をテーマしたもの。
16世紀に作られたものらしく、イギリスのコヴェントリーで歌われた記録があるためコヴェントリー・キャロルの名があります。

こちらもオフィシャル・ヴィデオはありませんので、他の投稿者のものを。

Coventry Carol - Pentatonix Christmas




オリジナル代わりは、ウェールズ出身のシンガー Charlotte Church シャーロット・チャーチの歌で
バックはシャーン・エドワーズ指揮のロンドン交響楽団。

Coventry Carol







◆ Coldest Winter

音楽プロデューサーを皮切りに、ヒップホップMCやファッションデザイナーなど多彩な活動を続けている
アメリカのミュージシャン Kanye West カニエ・ウェストの曲のカヴァー。

*オフィシャル・ヴィデオが12月11日に公開されましたので差し替えました。

[OFFICIAL VIDEO] Coldest Winter - Pentatonix




こちらがオリジナル。

Kanye West - Coldest Winter






収録曲のオフィシャル・ヴィデオは今後何曲が公開されるか分かりませんが、全曲は作られないと思います。
前作のアルバムでは、オフィシャル・ヴィデオが作られなかった曲については「 Yule Log Videos 」というヴィデオ群が公開されています。
このアルバムも、同じような形でヴィデオが公開されて行くものと思います。

このブログの左サイドバーの上の方に、ペンタトニックス YouTube オフィシャル・チャンネルへのリンクを設置しました。
ペンタトニックスに馴染みのない方は、まず最初に YouTube で彼らの今までの足跡を辿ってみていただきたいと思います。


-------------- Ichiro Futatsugi.■
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新開志保展のご案内 + イタリア中部地震続報

2016年11月10日 | 展覧会案内
イタリア在住の友人の画家 新開志保さんの個展が広島市で開催されます。

新開さんは、生まれこそ私と同じ長野県なのですが
イタリアに移住する前の20年を広島市で過ごされています。

1990年の移住から20数年を経て、2012年から現在のようなペン・水彩・色鉛筆による制作を開始し
2013年に再び日本での本格的な個展を再開されました。(2回目までは長野県諏訪市)
3回目となる今回は、移住前に最後の個展をされた広島市での開催となります。

かつて20年暮らした故郷同然の地ですので、個展のサブタイトルは「帰ってきた新開!」 きゃはは! 冗談です!
そういえば「帰って来たウルトラマン」というテレビドラマがありましたっけ。

広島市と言えば、厳島神社・平和公園・原爆ドームなどの名所があり
そして、牡蠣、穴子、お好み焼き、もみじ饅頭などの旨いものもあります!
私は牡蠣と穴子は大好物なのであります!
牡蠣と穴子が私を呼んでるぅ〜!! 




今回は、イタリア・ポルトガルなどで取材した風景・猫・植物などを描いた40点余を展示いたします。
是非ともご高覧賜りますよう、私からもお願い申し上げます。
新開さんは毎日会場にいらっしゃいます。


【会期】11月22日(火)〜27日(日)
【会場】広島三越 7階 三越画廊
【時間】10:30〜19:30


広島三越へのアクセスなどは、こちらをご覧下さい。
広島三越ホームページ












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では、10月26日・30日に起きたイタリア中部地震の続報です。

新開さんはヴェネツィアから50キロほど北のヴェネト州コネリアーノにお住まいで
今回の一連の地震による被害はなかったのですが
報道によると、30日の地震ではヴェネツィアでも揺れが感じられたそうです。

被災地では8月の地震以降に住民の避難が進み、26日も、30日も
8月に比べて人的被害が極めて少なかったことは不幸中の幸いでした。
しかしその反面、8月の地震によってダメージを受けていた建造物への被害が加速度的に進んだことも事実だと思います。

時間が経ち、YouTube には地震の模様を撮影した動画が増えてきています。
8月の地震の際にも数日を経てから投稿が始まり、今ではかなりの数になっています。
26日・30日の地震の動画も、日を追うごとに増えています。

次のヴィデオは、ウンブリア州カステルッチョ Castelluccio という街の、30日の地震後の様子をヘリコプターから撮影したものです。


Castelluccio di Norcia post terremoto 30 ottobre 2016



ここは、今回の震源地に近い都市ノルチャから東北東へ、直線距離にして約10キロ離れたところにあります。
ウンブリア州の東の端で、ピアーノ・グランデと呼ばれる大平原の一角の丘の上にある集落です。

8月の地震では、壁や屋根の一部が損壊していることは確認できたものの
一見すると大きな被害はなかったように見えました。
しかし、このヴィデオに映し出されたカステルッチョは、ご覧のように惨憺たる有様でした。




もう一つ気になっていたのがウンブリア州プレーチ Preci
その近郊にあるサンテウティツィオ修道院 Abbazia di Sant'Eutizio です。

まず、サンテウティツィオ修道院の被災後の画像をネットで見つけました。
ここは中世の外科学校で知られるところで、いわば医科大学のルーツとも言えるところです。

上が被災後、下が被災前の画像で、比べてみると被災状況は一目瞭然です。






崩れた崖には、剥き出しの岩盤の上に建てられた鐘楼がありました。
これが岩盤ごと崩壊し、跡形もなく消えてしまっています。
鐘楼のすぐ下にあった建物も、崩れた鐘楼の直撃を受けて潰れてしまっています。

鐘楼の右下にある建物が聖堂部分です。
右端が後陣で、左端が正面入り口になるわけですが
よく見ると、屋根の左端が少し短くなっているようで、正面壁が崩れ落ちたらしいのが分かります。
この正面壁には簡素で美しい薔薇窓があるのですが、26日の前震の段階ですでに一部が損壊していました。


そして、被災後の空撮ヴィデオも見つかりました。
やはり聖堂の正面壁は崩壊してしまっています。
岩盤もろとも崩壊した鐘楼の直撃を受けたように見えます。


Preci, le macerie dell'Abbazia Sant'Eutizio dopo il terremoto






新開さんも地震の記事をアップされています。
やはり地元なだけに情報量は豊富です。

http://italiashio.exblog.jp/23596699/



イタリアも日本と同じく地震大国なのは御存知の通りです。
過去に何度も大地震に見舞われては復興を遂げてきました。
現在、復興途上にある場所もいくつかあります。

今回の甚大な被害からも、いずれは必ず復興してくれることと思いますが
被害はあまりに大きく広範囲に渡っていますので、かなりの年月を要することでしょう。
果たして私は復興成った姿を見届けることができるかどうか…。

被災された方々に、心よりお見舞い申し上げます。


-------------- Ichiro Futatsugi.■

コメント (2)
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