風色明媚

     ふうしょくめいび : 「二木一郎 日本画 ウェブサイトギャラリー」付属ブログ

個展のご案内④

2009年02月16日 | 展覧会案内
2007年の池袋三越以来、2年ぶりに東京で個展を開催します。
新作7点(日本画4点・パステル3点)を中心に30点ほど展示する予定です。
私は毎日会場にいる予定です。

1996年に開催した長野県松本市での初個展から数えて、今年で個展の回数は20回を超えました。
私を支えてくださっている多くの皆様に心より感謝いたしております。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

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二木一郎日本画展
会場:上野松坂屋 南館5階 美術画廊

〒110-8503
東京都台東区上野3-29-5
TEL 03-3832-1111

会期:2月25日(水)~3月3日(火)

時間:午前10時~午後7時30分(最終日5時まで)


→上野松坂屋ホームページ

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聖堂夜雨 50号



献花 10号

これはDM用の画像です。
2点共、このブログで制作過程を紹介したものですが、実を言うと現在も制作中なのです。
正月は元旦だけ休んで制作を続けてきたのですが、50号の「聖堂夜雨」がゴネて二転三転し、スケジュールが大幅に遅れています。

さて、DM用画像の提出締め切りは1月10日でした。
この画像には落款が入っていて一見すると完成しているように見えます。
実際には未完成だったために、窮余の策として制作中の画像に落款をパソコンで合成したのです。
私はホームページや葉書などに使うために、落款の画像を何種類か透明GIF形式で用意してあります。
便利な世の中になったものです。

個展初日まで、あと一週間あまり。
制作の締め切りは20日です。
もちろんキッチリ仕上げますので、どうか実物を会場でご覧いただきたいと思います。

-------------- Ichiro Futatsugi.■



コメント (4)
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主題歌はサラ・ブライトマン

2009年02月08日 | 日常雑記
イタリア人歌手アンドレア・ボチェッリのレパートリー「コン・テ・パルティロ」と聞いてもピンと来ない人は意外に多いかもしれない。
イギリス人歌手サラ・ブライトマンとボチェッリのデュエットした「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」と言った方が馴染み深いかもしれない。
フランチェスコ・サルトーリ作曲、ルチオ・クアラントット作詞の「コン・テ・パルティロ」を聴いたサラ・ブライトマンがボチェッリにデュエットを願い出て生まれたのが「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」である。
もちろんボチェッリの「コン・テ・パルティロ」もヒットしたのだが、題名を変え、イタリア語の歌詞の一部を英語に変えてデュエットしたところ、シングルだけで1500万枚の世界的大ヒットとなった。

私の作品が使われる映画「アマルフィ 女神の報酬」(最近、「アマルフィ 女神の50秒」から変更になった)の主題歌がこの曲であることが発表になった。
ボチェッリとのデュエットではなく、サラのソロのようだ。
サラ・ブライトマンも自身の役で出演し、映画のクライマックスにコンサート会場で歌う姿が登場する。
イタリア・アマルフィに程近いナポリの北にあるカゼルタ宮殿ですでにコンサートシーンの撮影が行われたそうである。
カゼルタ宮殿はフランスのヴェルサイユ宮殿を手本にして、18世紀にナポリ王カルロ7世が造らせた王宮で世界遺産に認定されている。
映画「スター・ウォーズ」の「エピソード1 ファントム・メナス」と「エピソード2 クローンの攻撃」でもアミダラ女王の宮殿として使われたそうだ。
この宮殿内にコンサート会場を作り、サラ・ブライトマンが「タイム・トゥ・セイ・グッバイ」を歌ったということだ。
彼女が日本映画に出演することも、主題歌を担当することも初めてのことらしい。

「アマルフィ 女神の報酬」は邦画史上初のオールイタリアロケで製作され、セット撮影は有名なローマのチネチッタ・スタジオで行われている。
いろいろと話題に事欠かない大作のようなのだが、まだ撮影中のためオフィシャルサイトは相変わらず何もコンテンツがなく、情報はあまり出ていない。
ただ、元旦からはオフィシャルブログが立ち上がっており、スタッフによる撮影裏話などが少しずつアップされている。
今月いっぱいで撮影は終了する予定なので、春頃からは製作元のフジテレビを始め各メディアでも話題になり始めるのではないかと思う。

→「アマルフィ 女神の報酬」オフィシャルブログ


 暮れなずむアマルフィの一角(1987年冬、最初のイタリア旅行で撮影)


私は映画には疎いが、チネチッタ・スタジオの名前くらいは知っている。
フェリーニやヴィスコンティなどの数々の名作が撮影されたスタジオに私の作品が運び込まれたのは、やはりちょっぴり嬉しいものだ。
もちろん絵画が意味を持つ映画ではないので、私の作品はあくまでエキストラであり大道具の一部である。
私は若い頃、テレビドラマや美術番組にエキストラ級ではあるが出演した経験がある。
岡倉天心の生涯を描いたNHKドラマ「脱兎のごとく」やテレビ東京の「極める」に、その他大勢の一人として出演した。
「脱兎のごとく」では、天心が校長を務めた東京美術学校の生徒の一人として出演した他、ドラマの小道具として使うために横山大観や菱田春草の作品を模写して再現することも担当した。
今回は残念ながら私自身の出番はないが作品が映画の中で使われるのは初めてのことなので、この夏の公開は今年の楽しみの一つである。
ぼんやり観ていたら見逃す程度にしか映らないかもしれないが、まぁ、冥土の土産にはなるだろう。

現在私は個展の準備で青息吐息。
ブログの更新も今年に入ってようやくこれで2度目というくらい余裕がない。
イタリア滞在中の私の作品たちはチネチッタ・スタジオのセットにぶら下っているだけとは言え、仕事に追われている今の私から見れば誠に羨ましい限りだ。
手元に戻ってきて「イタリアはどうだった?」と聞いても何も答えてはくれないから、せめて梱包を解いた時にイタリアの香りが微かでも漂ってくることを期待するだけである。

-------------- Ichiro Futatsugi.■


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