イタリア・アマルフィの街を5年ぶりに描いています。
映画「アマルフィ 女神の報酬」公開記念…というわけではないのですが、やはり映画の影響はあると思います。
大きさは10号で、これは下描きが終わった状態です。
下描きは当初線描きだけで終えるつもりでしたが、鉛筆と薄墨を併用して結構描き込んでしまいました。
この後、鉛筆を定着させるために捨て膠を施してから彩色に入ります。
全面に一応色を置いた状態です。
ルクセンブルグ大聖堂と同じように現物に即した色合いからスタートしています。
しかしこれは夜景にはしない予定です。
このあたりまでは状況説明を優先しています。
可もなく不可もない画面で、私の絵らしさはまだ出ていません。
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以前紹介しましたように、18日土曜日から公開される映画「アマルフィ 女神の報酬」には私の作品が使われます。
貸し出した作品は全部で8点あります。
公式サイトで配信されているメイキング映像では、ローマの日本大使館のシーンで2点映っているのが確認できています。
ただ、あくまでメイキング映像では…ですから、本編でどの程度映っているかは見てみなければ分かりません。
それを見る限りでは、どれが私の作品なのか私以外には判らないだろう…という程度です。
わざわざアップで映してくれるわけでも、私の作品であることを紹介する字幕が出るわけでもありませんから。
これが登場予定の作品です。
全部が登場するか保障の限りではないと、製作者側と交わした契約書には書かれています。
メイキング映像では本当にチラッと映っていただけでした。
見終ってから「どこにあった?」なんてことになる可能性は大きいかもしれません。
エンドロールに記される私の名前も、多くの撮影協力者の名前の中に埋まり、瞬きしている間に流れ去っていくことでしょう。
まあ、それでも二度とない機会でしょうし、私の周囲では少しは話のタネになっているようですから
私の地味でささやかな人生の中での稀少な”煌びやかな瞬間”だと言えない…こともないでしょう。
さて、どの程度映りますか…。
-------------- Ichiro Futatsugi.■