風色明媚

     ふうしょくめいび : 「二木一郎 日本画 ウェブサイトギャラリー」付属ブログ

「洲羽の会」絵画展のご案内  (追記あり)

2014年05月31日 | 展覧会案内
私は8年ほど前から、月に1回、長野県諏訪市で日本画教室を開講しています。
日本画教室と銘打ってはいますが、ジャンルを問わず、あらゆる絵画の指導を行っています。
生徒さんは当然のことながら諏訪近辺在住の方が多いのですが
北は大町市、南は伊那や山梨県内から参加されている方もいらっしゃいます。





教室は「ギャラリー橋田」という画廊の展示スペースを使用させていただいています。
制作用の机は、主に工芸作品を展示するための大きな箱テーブルの上に板と古新聞を敷いたもので
壁面には私の作品をはじめとして、いろいろな作品が架けられたままにしています。

この教室は月に1回、基本的に土・日の2日間開講します。
1回ごとの会費制ですので都合の良い時だけ参加することができます。
1度でも参加されると受講生として登録され、その数は20名以上になりますが
やはり農作業や地元の行事などがあって、1回の平均参加者数は7~8名といったところでしょうか。


教室の詳細はギャラリー橋田のホームページをご覧下さい。
生徒の皆さんの作品ギャラリーもあります。
http://www.hashida.jp








その生徒の皆さんにと共に初のグループ展を開催することとなりました。
会場は、教室として使用させていただいているギャラリー橋田です。








「洲羽の会」という名称は、講師である私が命名させていただきました。
DMに書かれていますように、古代において諏訪は「洲羽」と表記されていました。

8世紀に編纂された日本最古の歴史書である古事記に、有名な「国譲り」の神話があります。
大国主命(おおくにぬしのみこと)らが統治していた葦原中国(あしはらのなかつくに:出雲)に対し
天照大神(あまてらすおおみかみ)ら高天原(たかまがはら)の神々が国を譲るように要求します。
大国主命と長男である事代主命(ことしろぬしのみこと)は承諾するのですが
次男の建御名方命(たけみなかたのみこと)が最後まで抵抗したのです。
そして高天原の神と”力比べ”をして敗れ、科野國之洲羽海(しなののくにのすわのうみ)に逃れたと書かれています。
洲羽海とは諏訪湖を囲む地域、つまり諏訪のことです。
その後、建御名方命は南方刀美神社(みなかたとみのかみのやしろ)という神社に祭神として祀られることになりました。
これが現在の諏訪大社です。

古事記に名を記されているほど諏訪の地は古くからの歴史を誇っています。
日本三大奇祭の一つと云われる「御柱祭」を執り行う諏訪大社をはじめ
諏訪の歴史は多くの謎を秘めてもいます。
そのような諏訪の文化に僅かでも貢献できればと思っています。
お忙しいこととは存じますが、是非ご来場いただけますようご案内申し上げます。



出品点数は40点前後にはなろうかと思います。
私も旧作を何点か展示する予定です。


なお、洲羽の会絵画展終了直後の14日(土)・15日(日)に教室を開講いたします。
教室の見学は自由ですので、どうぞ立ち寄りください。
おそらく、グループ展の展示作品はそのままにしておくと思います。

-------------- Ichiro Futatsugi.■
コメント (2)
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