それでも夜は明ける
cast >> Chiwetel Ejiofor, Michael Fassbender, Benedict Cumberbatch, Paul Dano, Paul Giamaatti, Lupita Nyong'o, Sarah Paulson, Brad Pitt, Alfre Woodard, Dwight Henry, Bryan Batt, Ashley Dyke, Kelsey Scott, Quvenzhane Wallis, Taran Killam, Scoot McNairy, Chris Chalk, Adepero Oduye, Mark Macaulay, Michael K. Williams,Marcus Lyle Brown, Anwan Glover, James C. Victor, Liza J. Bennett, Garret Dillahunt, Jay Huguley, Christopher Berry, Rob Steinberg ...
director, producer >> Steve McQueen（113min）
producer >> Brad Pitt etc.
music >> Hanz Zimmer
soundtrack >>
ごく普通に自由な生活を送っていた黒人音楽家ソロモン・ノーサップの自伝を映画化 ーーー。
原作は、南北戦争が勃発する 8年前の1853年に出版されベストセラーとなったソロモンの回想録。
ある日突然南部の農園に売り飛ばされ、1841年から 12年もの間 "奴隷" として過ごすことを強いられた男の、想像を絶する生き様を描いた作品 ーーー。第86回アカデミー賞【作品賞・助演女優賞（ルピタ・ニョンゴ）・脚色賞（ジョン・リドリー "Undercover Brother" ）】受賞。
1841年 ニューヨーク州サラトガ ーーー バイオリニストのソロモン・ノーサップ（キウェテル・イジョフォー filmography ）は生まれながらの自由黒人で、妻子とともに幸せに暮らしていた。そんなある日ワシントンで２週間の興業に参加した彼は、興行主に騙され拉致された末、強制的に船に乗せられニューオーリンズの奴隷市場に連れて行かれてしまう。ソロモンは自分がサラトガに住む "自由黒人" だと必死に訴えるが、手元に自由証明書もなく、奴隷商人のフリーマン（← 皮肉な名前！ ポール・ジアマッティ "CONFIDENCE" "Saving Private Ryan" ）に無理やり "ソロモン" をいう名前を奪われ、"奴隷" として大農園主のフォード（ベネディクト・カンバーバッチ "SHERLOCK"＜TVシリーズ＞ ）に買われることに。家族も、財産も、名前さえも奪われたソロモンを待ち受ける過酷な運命とは・・・・・？！
ソロモンの妻アンをケルシー・スコット、幼い娘マーガレットをクヮヴェンジャネ・ウォレス（ "BEASTS OF THE SOUTHERN WILD" "ANNIE" ）、大工のティビッツをポール・ダノ（ "PRISONERS" "LITTLE MISS SUNSHINE" ）、フォードが借金返済も兼ねてソロモンを売った新しい農園主エドウィン・エップスをマイケル・ファスベンダー（ "HUNGER" "SHAME" ← ２作で監督と共演 "300" ）、エップス夫人をサラ・ポールソン（ "MUD" ）、エップスの綿花畑の稼ぎ手で若いパッツィーをルピタ・ニョンゴ（ "NON-STOP" ）、ショー夫人をアルフレ・ウッダード（ filmography ）、カナダ人の奴隷解放論者バスをブラッド・ピット（← 製作も兼ねているせいか？出番は短いものの印象深い役です。"Se7en" "MONEYBALL" ）、アームスビーをギャレット・ディラハント（ "NO COUNTRY FOR OLD MEN" ）ら。
個人的に "奴隷" や "人種差別" について考えさせられた作品のルーツは、なんといっても "ROOTS（ルーツ）" ーーー。
『奴隷が "自由を求めて" 闘う』というのが通常ですが、本作ではその逆に『 "自由を奪い取られて" 奴隷にさせられ、"自由を取り戻すために" 闘う』という展開です。
しかもこの種の作品は日本では公開されないものが多く、ましてアカデミー賞にノミネートされて受賞するなどという作品は希有で、まさに快挙です ーーー。
2015. 6.19（Fri.）から "SELMA（グローリー ～明日への行進～）" が公開されますが、ようやく・・・という感じで、今からちょうど 50年前の1965年3月7日、アメリカ南部セルマで起こった『血の日曜日事件（Bloody Sunday）』を描いたもので、実はすでに色々な作品が製作されています（← この blog で登場した作品としては "SALMA, LOAD, SELMA" があります）。
キング牧師が登場する作品なども併せて観るとより深く理解できますし、きっと関連作品が観たくなりますよ！
未だになくならない人種差別問題についてちょっとだけ興味を持つことで FIFA でも推進している【SAY NO TO RACISM】が実現する日がくることを強く願います ーーー。
>> Based on a True Story（実話に基づいた 映画作品一覧）
