中小企業診断士 福田 徹 ブログ

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mixi:自分が付けた足あとの削除が可能に

2009年01月07日 | 福田徹のマーケティング
 おはようございます。中小企業診断士の福田徹です。1月7日水曜日、今日の東京地方は日中晴れの予報です。今日は某地区の団地商店街を視察してきます。


 さて、ソーシャルネットワークサービスのmixiは1月5日、新機能として「自分の足あと」ページをリリースしました。「足あと」とは、mixiに元々ある機能で自分のプロフィールや日記に誰が訪問したかを確かめることができる機能です。それに対して「自分の足あと」とは、自分自身が誰に「足あと」を付けたかをあとで確かめることができる機能です。


新しく表示されるようになった「自分の足あと」ページ
残り削除件数9件となっているのは、試しに1件削除してみたため


 「自分の足あと」ページでは、自分が足あとを付けた先を確認できるだけではなく、その「自分の足あと」を削除することもできます。

 これは、不本意に訪問した先の「自分の足あと」を削除することにより、その訪問先のユーザーから逆に自分のサイトに訪問されることを防ぐことを意図した機能です。
 昨年末からの15歳以上18歳未満のユーザーの解禁で、未成年がmixi上で犯罪など危険にさらされる可能性が高まっています。こうしたことへの対応として、この機能を導入したものと考えられます。

 しかし、この機能の実効性は不明です。なぜなら「自分の足あと」の削除は、mixiのサーバー上で可能ですが、あくまでサーバー上のデータに限った削除であって、削除する前に相手が確認している可能性があること、また足あとを自動的に収集するmixi関連ソフトもあり、そこには足あとが残るからです。
 さらに、足あとを消された(ことに気付いた)相手の立場で考えてみると、気分がよいはずはありません。だから、この機能を安易に使用することは、かえって相手の感情を逆撫でする危険があると思った方がよいのです。

 「足あと」機能は、mixiの特徴であり、mixiのコミュニケーションツールの一つです。「足あと」は相手のサイトを閲覧したという証しとなり、相手に足あとを残すということだけでも、一つのコミュニケーションとなりえるのです。
 このようにmixi内のコミュニケーションは、相手に訪問したら自分の「足あと」が付くというルールで成り立ってきました。逆から見ると、自分のプロフィールや自分が書いた日記を読んだ人は「足あと」を残すというルールです。

 ここにきて、18歳未満を取り込むためのエクスキューズを得たいという運営会社の都合でルールを変えるとこれまでの秩序が失われて混乱すると思われます。
 上に書いた、削除によるトラブルの可能性もあります。運営会社ミクシィはこの機能の導入について少し考え直した方がよいと思います。
 また、ユーザーの皆さんには、この機能の使用を控えることをお勧めします。



※関連記事:年齢制限を緩和・登録制に移行するmiximixiのセグメンテーション型広告とは?(1)(2)(3)

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