中小企業診断士 福田 徹 ブログ

経営コンサルタント・中小企業診断士・ビジネスファシリテーターによる経営者・起業家・管理者向けブログ

mixiのセグメンテーション型広告とは?(1)

2008年11月12日 | 福田徹のマーケティング

 おはようございます。中小企業診断士の福田徹です。11月12日水曜日朝7時の東京・小平はくもり、気温が11℃です。今日か中小企業大学校東京校で担当する中小企業支援担当者向けの研修が新たに始まります。?今日はこれから約1ヶ月に渡りお付き合いするメンバーとの出会いの日です。どんな方々とお会いできるのか楽しみです。


 さて、今日のブログはmixiのセグメンテーション型広告についてです。

 mixiのビジネスモデルは、無料の会員制サイトに多数の会員を集めて、サイトの魅力を高めることにより会員のサイトへのアクセスを増やす。そして、会員数の多さと高いページビューを武器に、広告収入を得る、というものです。
 さらに注目すべきは、会員のプロフィールがmixi側に蓄積されていることです。つまり女性なのか男性なのか?、年齢は?、居住地域は?、出身地は?、趣味は?といった情報がユーザー登録時に情報として収集されており、このプロフィールに応じた広告表示が可能なのです。
 また、mixi内には、同じ趣味や同じ地域、同じ世代、同じライフスタイルなどの会員を集めるコミュニティがあります。このコミュニティにも、そこに集う人にあった広告表示が可能です。


mixi「我らレッツノー党!」コミュニティのTOPページの例


 一般に、製品やサービスの市場を「誰に」という視点で細かく分割する手法を、マーケットセグメンテーション(市場細分化)と言います。たとえばエステ市場は、ほぼ同じサービスを男女という視点で各社が細分化しています。なぜそうするのかというと、細分化した方が効果的に販売できるからです。※
 男性向けのエステ広告と女性向けのそれとの違いを思い浮かべればわかることですが、対象とする顧客層(ターゲットと言います)によって、売り方は違うのです。
 つまり、細分化して明確になったターゲットに向けて売ることが重要になります。


 ここで話をmixiに戻すと、mixiは広告主から見て、その細分化されたターゲットを狙いやすい広告媒体なのです。会員プロフィールや各コミュニティのキーワードなどから、広告主の商品・サービスが狙うターゲットを探しだし、そこに広告を打つことができるのです。

 このような広告をセグメンテーション型広告と言います。


 なお、mixiがこのような形でユーザー情報を利用する根拠は以下に示めす通りです。
 mixiのプライバシーポリシーの「13. クッキーの使用等について」には、


という条項があり、2項で「提供しているサービスや広告の内容をよりユーザーの皆様に適したものとするため」にユーザー情報を使用するとはっきりとうたっており、mixiはこれを根拠にセグメンテーション型広告の広告表示をおこなっています。
 また、3項では「個人が識別できるような情報が分析結果に含まれることはありません」として広告主には個人情報を提供しないとしています。


 さて、このセグメンテーション型広告はどこまで機能しているのでしょうか。
 次回mixiのセグメンテーション型広告とは?(2)では、mixiのセグメンテーション型広告の実際を実例を交えて見てゆきたいと思います。 

 
※エステの場合は女性中心の市場から、細分化することによって男性向けの市場を創造したという面も大きいと考えられます。

※関連記事:年齢制限を緩和・登録制に移行するmixi、mixiのセグメンテーション型広告とは?(1)、(2)(3)mixi:自分が付けた足あとの削除が可能に

目標は診断士1位!
一日一回のクリックが大きな応援になります。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。