奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その506)

2018-01-12 08:15:00 | 奈良・不比等
歴史ミステリー小説 北円堂の秘密

「99歳ひとりを生きる~ケタ外れの好奇心で(堀文子著・三笠書房)」を読んだ。堀文子(ほりふみこ1918.7.2生れ)女史は女子美術大学卒で多摩美術大学教授を務めた日本画家である。100歳を前にして「99歳ひとりを生きる」は出版(2017.12.31)された。42歳で外交官の夫を亡くされており、以来ひとりでお子様も居られない。81歳でヒマラヤ(5000m)にブルーポピーを探しに行かれてその所為か83歳で大病に罹(かか)るが奇跡的に回復されている。以来99歳まで健康を保ち作画と個展を続けて居られる。------
「99歳ひとりを生きる」では堀文子女史が処して来られた人生訓の様なものが断片的に数行ずつ披歴されている。-----
章立ては「現在(いま)の自分に夢中になる」「群れず、慣れず、頼らず」「ひとりがいい」「人間も自然の一部」「まだまだ知らない自分に出会いたい」となっている。------
全ての言葉が心に染(し)み入る訳ではないが3割方は成程と思わせられる言葉が並んでいる。流石は年の功と唸(うな)らされること必定である。堀文子女史の凄いのは健康で自分のしたい事を続けて99歳を迎えて居られることである。「99歳ひとりを生きる」を読めばその秘訣の一端が分かるとも考えるが、事はそう簡単ではないのだろう。人其々に個性があるように年を重ねるのは個々人であるのだから真似をするだけでは成就しないのではないだろうか。それでも「99歳ひとりを生きる」はこれからの高齢化社会に向かって一つの指針となる書物となるだろう。---
地方公共団体の職員の方々には地域の最高齢者にお会いになる機会もあるでしょうから此の模範的な高齢者のお一人である堀文子女史の事例も知って置くと良いと思われた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする