奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その62)

2016-10-25 09:40:51 | 奈良・不比等
古都奈良は年間を通じて修学旅行の街であり、近年は世界遺産を訪れる外国人観光客が目立っている。通例、正倉院展の期間だけは普段と様相を異にして、国内観光客で溢れることが決まりであった。しかしながら、この二三年は正倉院展の入館者の時間待ちが10分程度と短くなり、今年は平日ならば待ち時間ゼロで驚いたとの情報がネット上に見受けられる。
理由は外国人観光客が溢れていると聞く今のような奈良へは行きたくないと考える国内観光客が増えたのかも知れない。また、東日本大震災の影響の残る中、熊本地震も深刻な原因となっているとも考えられる。直近には、鳥取地震が発生し、意外と被害はあるようで、当該地の人々は正倉院展どころではないだろう。
さらには一億総中流と云われたバブル期の賑わいが習慣のように続いて来た日本ではあるが、流石(さすが)にその実態は空洞化し、内実を知るにつけ、遠い日の花火であるかのごとく過去のものと成ってしまったことを直視せねばならぬが故に、意気消沈を脱し得ず例え国内旅行であるにせよ古都奈良への国内旅行者は減少しているに違いなかろう。
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