中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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甲州道中四十五宿(4):第2回(1):布田五宿[概要編]

2010年05月30日 23時39分55秒 | 甲州道中四十五宿

               <ちょっとの間,静かな街道歩きを楽しむ>

       甲州道中四十五宿(4):第2回(1):布田五宿[概要編]
              (小田急トラベル)
            2010年5月26日(水)

<ルート地図>



<どんよりとした曇り空だ>

■京王線八幡山駅から歩き出す

 甲州道中の旅も,いよいよ2回目となる.1回目は日本橋から歩き出して,途中内藤新宿を経て,京王線八幡山駅まで歩いた.今回は,前回の終点八幡山駅から歩き出して,国領宿,下布田宿,上布田宿,下石原宿,上石原宿を経由して,JR南武線の谷保駅まで歩く予定である.
 水平歩行距離17.5キロメートル,累積登攀高度58メートル,累積下降高度32メートルのごく軽い散策コースである.
 天気予報は余り良くない.午前中は曇だが,午後から雨が降り出すかもしれない.そして,夜には雷雨になる可能性が大きいという.気温もこの時期にしては寒いようである.
 私は,上下の雨合羽と折りたたみ傘,それに羽織るものを1枚リュックに入れて,7時30分頃,家を出発する.大船から湘南新宿ラインの電車に乗って,新宿に向かう.折からの通勤時間帯とかち合ったため,席には座れない.勿論,座れないことは,もうとっくに覚悟はしていたが,ジッと“立ちんぼ”まま過ごすのは退屈で辛い.通勤時間帯の過密ダイヤのためか,快速電車のはずなのに,随分,ノロノロとしか走らない.
 漸く渋谷で,前の席が空いたので,ほんの少しの間だけ,席に座る.
 8時57分,漸く新宿駅に到着する. 田舎者の私には,新宿駅は複雑で分かりにくい.いい加減に見当を付けて,迷路のような通路を抜ける.改札口を出てから,適当に歩いて,ようやく京王線新宿駅に到着する.案内図で今日の出発点の八幡山駅が何処にあるかを確かめる.
 少し迷いながら,各駅停車の電車に乗車する.車内は空いている.席に座ってホッと一息ついていると,以前の宿場巡りで一緒だったN夫妻が同じ車両に乗り込んでくる.
 「おや,お久しぶりですね・・・」
と互いに挨拶を交わす.
 各駅停車の電車は少々焦れったいが,定刻10時の20分前,9時35分に集合場所に到着する.

■八幡山駅から歩き出す
 改札口から八幡山駅前に出る.まだ,集合時間までには随分と時間があるが,もうかなりの人たちが集まっている.東海道五十三次でご一緒した方々もかなり居られる.嬉しいことに,結局,参加人員18人の内,3分の1以上が顔見知りである.
 今日のガイドは,若手のI岡さんと,補佐をする若い女性の2人.まだ,仕事に馴れていないのか,何事につけて,どことなくぎこちないが,一生懸命なので好感が持てる. やがて,参加予定者18人,全員が集まる.I岡さんが,
 「今日は参加者が少ないので1列4人で並んで下さい・・」
と参加者を誘導する.これまで,1列5人で整列することに馴らされてきたので,少々奇異に感じる.
 定刻より少し前,
 「・・もう皆さん,全員が集まっておられますので,出発しましょう・・」
とのことで,気が抜けたような弱い発声で,
 「エィ,エィ,オー」
をしてから,八幡山駅前から歩き出す.
 上空にはどんよりとした雲が低く垂れ込めている.今にも雨が降り出しそうである.
 今回の八幡山から谷保駅までのコースは,完全な街中歩きである.終始,自動車の騒音に悩まされながら歩くことになるだろう.雨に濡れるのも嫌だし,騒音も嫌.でも懸命に歩くしかないなと自分自身に言い聞かせる.
 私は,5月13日に,右足脹ら脛の肉離れをしている.症状は軽いが,まだ,快癒しているわけではない.罹患してから今日は13日目.果たして,今日一日完歩できるかが不安である.幸いなことに,今日のコースは,京王線沿いなので,もし,少しで足の調子が悪かったら,歩くのを即座に中止して,電車で帰宅しようと決めている.


■噂って面白い
 歩き始めると直ぐに,顔見知りの1人が私に話しかける.
 「・・FHさん.胃がんの手術をしたって聞いたんですが,もう大丈夫なんですか・・?」
 「えっ! 胃がんの手術?」
 私は狐につままれたような顔になる.
 どうやら,昨年,暴食で急性胃炎になって,1週間ほど治療をしていたことが噂になり,話がどんどん大きくなったらしい.こういうのをグループダイナミックスというらしいが,“噂で良かった,本当に胃がんだったら大変だ”と,話を伺いながら人ごとでないなと思う.
 それにしても,昨年の急性胃炎,そして今回の右足の肉離れ・・“やっぱり年.身体に無理が掛かることをしないように気をつけなければ”とつくづく思う今日この頃である.

                             (つづく)
「甲州道中四十五宿」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/dc816b20318085eb15cba6d66244484e
「甲州道中四十五宿」の次回の記事
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