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ロンドン出身の名ピアニスト、クリフォード・カーゾン(Clifford Curzon/1907~1982)は「英デッカ」にモーツアルトをはじめ数々の名録音を遺したが意外にレコード録音を好まなかった人である。本日取り上げるグリーグの「ピアノ協奏曲」も過去に何枚かの愛聴盤を紹介してきたがこのカーゾン盤のステレオ初期録音も忘れることができない。写真はもう半世紀近く前に発売された国内盤10インチ(25cm)LP(キング/SGL9)である。
このレコードは1959年6月ロンドンの「キングスウェィ・ホール」におけるスタジオ録音で指揮はエイヴィン・フィエルスタード(ΦIVIN FJELDSTAD)、管弦楽はロンドン交響楽団によるものである。尚このLPでは表記が「ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団」となっているが後に「ロンドン交響楽団」に訂正されている。またカーゾンはこの作品をアナトール・フィストラーリと1950年代初頭に同楽団とモノラル録音していたがやはりステレオ録音の当盤が素晴らしい。また指揮をしているフィエルスタードは1960年代に「オスロ・フィル」の音楽監督を務めていた人でこの他ロンドン交響楽団とグリーグの作品では劇音楽「ペル・ギュント」の名盤がある。
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