TSG48 【桜井真央】 コラムVer.

実のところ、名前を知らない人の方が多かったのではないか。
嬢の名前、正確にいうとフルネームを知ったのは、私もだいぶあとになってからのことだった。


ネットでは『新垣結衣似』『ガッキー激似』の方が、その名前よりも浸透している感がある。
作品によって使い分けているらしいが、私が見たのは「桜井真央」を名乗っていたときだ。


新垣結衣を似せた（？）商品のパッケージには 『もしかして本人！？』とさえ、謳われている。
‥正直に言おう。そこまでは似てない。まぁこれはガッキーの話だけではない。
この手のモノは大抵みんな、似ていない。


ただ、そんなことが問題ではなかったのだ。
すべてを見終えてから、私たちは“ガッキーもどき”の本当のよさを知ることになる‥





以前、訪問者の一人が『実写TSFでのベスト3を教えてください』と私に尋ねてきた。
かなり迷ったあげく、ガッキーは“選考”から漏れてしまったのだが、本当に僅差だった。


このTSFが発売された年にちょうど本家『パパムス』が流行っていたこともあって、
作品にも恵まれたけど、それ以上にガッキーに扮した桜井真央嬢の演技は圧巻だった。


“男っぽさ”だけではない。嬢には男の「変態」なエッセンスがミックスされている。
何しろ醸しだす雰囲気からして、JKとはまるでかけ離れた“生き物”を巧みに表現しているのだ。


作中、真央嬢と入れ替わったのはオヤジ。同じ父親という設定でも決して舘ひろしのような
ダンディなオヤジではない。どこにでもいそうな、冴えない中年のオヤジ。


全般にいえることだが、なかでも同級生との「秘め事」の最中においての表情のつくり！
ココに注目してほしい。中年オヤジが発する“エロス”そのものだ。

また最初は戸惑いつつも、徐々にオヤジの「本性」をむき出しにしていく様も秀逸。
演技力だけなら、ひょっとすると“本物”にも匹敵するかもしれない。


まさか「激似シリーズ」でこれほどまでに完成度の高いTSF、完璧に男‥ いやオヤジを
演じきってしまう女優が登場してくるなんて、思いもしなかった。

誰も真似することのできない「別世界」のパパムスでは、嬢以外の主役は考えられない。
“偽物”とは呼ばせない、本物の演技をする桜井真央がそこにいる限り‥‥


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