自在コラム

⇒ 日常での観察や大学キャンパスでの見聞、環境や時事問題、メディアとネットの考察などを紹介する宇野文夫のコラム

★銀座の巨大なツル

2015年10月23日 | ⇒トピック往来
   今月22日、北陸新幹線で東京に出かけた。銀座でホテルを予約したので、夜久しぶりに7丁目の銀座ライオンに入った。テレビ局時代、テレビ朝日で会議があり、系列の仲間たちと訪れて依頼、20年ぶりだろうか。ただ、今回は5階の音楽ビアプラザに。今回飲み仲間はいなかったので、ジョッキ片手にビアソングでも聴こうと。一歩入ると、そこは別世界。懐かしいアルプホルンの響きやアルプス民謡、思わず手を手拍子を打った。アルプホルンが順番に回ってきたので、つい調子に乗って、ラッパの口にご祝儀(1000円)を入れた次第。

   ふと5階の窓から外を眺めると、巨大なツルの影が3羽、窓の外にいるかの錯覚に捕らわれた。工事現場だ。ツルの影は銀座の夜景に映えた大型クレーン。6丁目の1区画全部が工事中だ。巨大なビルが再開発されているようだ。降りて、工事フェンスの工事広報看板を確かめると、敷地は9077平方㍍、地上13階・地下6階の巨大な複合施設が来年2016年11月には完成するようだ。「銀座6丁目プロジェクト」と名付けられているこの再開発工事は森ビルなどが「設計プロジェクトマネージャー」として名を連ねている。そこで、森ビルのホームページからその概要を以下拾ってみる

   「松坂屋銀座店」跡地を含む街区と隣接する街区の2つの街区、約1.4haを一体的に整備する再開発事業となっている。「Life At Its Best~最高に満たされた暮らし~」をコンセプトにしたリティの高い商業施設や、都内で最大級の1フロア貸室面積6100平方㍍の大規模オフィスも予定されている。さらに、「観世能楽堂」など文化施設も入る。「銀座エリア最大級となる大規模複合施設を計画しています」「銀座エリア全体のさらなる魅力と賑わいを創出するとともに、国内だけでなく、世界中の人々を惹きつける複合施設として、東京の国際競争力強化に貢献します」と誇らしげに書いてある。

   翌朝、今度はホテルの7階窓から眺めていると、6丁目だけではない、銀座界隈で巨大なツルがここを含めて4ヵ所で確認できる。どこかで見たことのある光景、そう、20数年前のバブル時代の光景ではないかと思った。銀座だけではない。JR有楽町駅から隣の東京駅まで電車に乗っても、車窓からは巨大なツルがあちこちにいる。

   バルブの光景と称したものの、日本の経済は「バブル経済」ではなく、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けた開発など実需要に支えられたものだ。投機ではない。この銀座の光景が日本の各地に波及するのかどうか…。

⇒23日(金)午後・東京の天気  くもり

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