立冬が近づいて
もはや晩秋では無く初冬だ
陽が西の山に沈むのが日毎にはやくなり
陽が沈むなりいきなり寒くなる
そんな時節オイラの子供の頃
遅い稲刈りが終わり
羽瀬に掛けていた稲束を降ろして脱穀機にかける
天気の良い日でも
脱穀が終わる頃には
6時を知らせる地区のサイレンの音が聞こえて来て
辺りは暗くなりかかり
どこの農家でも田圃から疲れた身体を引きずって
家路に着く時刻になる
未だ圃場で農作業をしている人を見ると
家路に着く人達が
「早よー!!お終いんせえよー!!」
と
声をかけて通り過ぎる
農作業をしなくなって久しいが
こんな時節になると
切なくそんな挨拶を思い出す
今はコンバインでいきなり脱穀するのでこんなハゼかけ(稲架け)も見なくなった