しげる牧師のブログ

聖書のことばから、エッセイを書いています。
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聖日の朝に <告発者>

2016-10-02 | みことば静想

liliy「私たちの兄弟たちの告発者、日夜彼らを私たちの神の御前で訴えている者が投げ落とされたからである。」 (黙示録12:10新改訳)

この間、結婚式に出ていてひとつのことを思わせられた。誓約の前、司式者がたずねた。「もし、この結婚に正当な異議、あるいは不服のある方がおられましたら、申し出てください。」一瞬、式場に流れる沈黙、わずかな時間だが厳粛さを感じさせられた。▼小羊イエスと私たちの婚姻のとき、同じ問いが発せられるかもしれない。そして「異議あり!」との大声が響くであろう。それはサタンである。彼は数々の証拠をかざし、この者が主イエスの花嫁となる資格など絶対に無いことを、口をきわめて訴えるにちがいない。その数々の証拠は完璧な事実に基づいた罪の告発である。いったい何人(なんぴと)がそれをくつがえせるであろうか。たしかな事実なのだから。▼そのときイエス・キリストが立ち上がる。「サタンよ。わたしはこの者を愛し、その罪をわたしの十字架の血でおおい、きよめたのだ。そしてこの者はわたしの血潮を受け入れ、自分の生涯をわたしのいのちで満たした。なにか不服があるか。」▼サタンの告発した日時と場所、それは(たとえば)私が犯した日時と場所なのだが、神と御使いの前で残らず画面に映し出されると、一面に真紅で何も見えない。小羊の血潮に染まっているのである。彼は黙り、天に地に勝利の賛美がなりどよめくことになろう。「兄弟たちは、小羊の血と、自分たちのあかしのことばのゆえに彼に打ち勝った。彼らは死に至るまでもいのちを惜しまなかった。」(黙示録12:11同)