えしぇ蔵日記

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高野山・京都の旅 2日目

2009年10月15日 | Weblog
昨夜は同室のお二方は9時前に寝てしまうし、ワシもつられて9時半には寝てしまった。おかげで今朝は5時に起きてもすっきりとした目覚め。
6時からは朝のお勤め。さすがに高野山の朝は早い。冷気は身を引き締め、境内には読経の声が響く。静寂と荘厳。
外国人のカップルも宿泊しており、朝のお勤めにも参加していた。この空間が彼らにどう映るのだろうか。
朝食後、8時には出発。早いやね。高速に乗る前に根来寺の横を通った。戦国時代には鉄砲持った根来衆がこの辺をうろうろしていたんだろうか。
高速に乗ってしばしドライブ。お昼に京都に入った。今日の最初の目的地、智積院で昼食、そして拝観。
この智積院では日本画の田渕画伯の襖絵の特別拝観ができた。墨の濃淡だけで表現した四季には言葉を失った。優れた絵は見る人の想像力が加わって初めて完成する。ワシが眺めて、ワシの頭で完成するのだ。そのためにはせめて30分くらい眺めていたかったがツアーではなかなかそうもいかない。またいつか見たいものだ。
智積院もそうだがお次の仁和寺でも庭の美しさを堪能した。京都のお寺は庭が必見。どこもそれぞれに美しい。仁和寺の案内役の僧侶の方はその軽妙な語り口で楽しませてくれた。
今日の最後のメニューは太秦。昔はよく仕事人が好きで見てたが確かここで撮影していたと思う。秀さんが走ったのはこの辺か?八丁堀が懐手で歩いたのはこの辺か?と考えながら歩いた。
京都の日中の陽射しはきつかったが西に傾くと肌寒い。寒暖差があるから紅葉している木々も見られた。それにしてもいい天気でよかった。夕べは雷雨だったのに今朝は快晴。今回はついてるな。
今日の宿は湯の花温泉の渓山閣。大きな観光ホテルだが和風な雰囲気をうまく演出していた。
ワシは和尚さんと同室。まずは二人で温泉にぼーっと浸かって疲れを癒した。
宴は昨夜とうって変わり大いに盛り上がった。舞妓さんの挨拶のサービスがあった。なんとまぁ美しいこと!ちんとんしゃんときた。いいもんだな。舞台の上は18 歳。舞台の下の平均年齢は・・・う~ん。
料理が結構よかった。ワシは料理人がいい仕事をしていると思った時にはご飯粒一つ残さない。これは料理人に対する敬意と感謝を自分なりに表現しているわけだが、仲居さんが気付いて「綺麗に食べて貰ってうれしい」と言われた。
この仲居さんがワシはちょっと気に入った。きびきびした動き、酔客の揶揄に対する当意即妙な受け答え、酌をされればコップ一杯くらいはキュッとあけるきっぷのよさ。プロの仕事だなあと思った。
宴もたけなわの時、急に和尚さんがワシをみんなの前に立たせて「私の無二の親友です」と紹介してくれた。身にあまる光栄・・・対等に口をきくのも憚られる身分差なんだが。全くこれ以上の恐縮はない。
それにしても今日も腹いっぱいの一日だった。明日は最終日。
 
「墨の桜」
 
襖絵の 墨の桜は 見るほどに
染まりゆくかな 我がおもふまま
 

 
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