しあわせになるために・・ ~特別養子縁組~

’10年6月に我が子となるマルチャンを迎え11年5月に戸籍上も我が家の『長男』となりました。そんなこんなの親バカ日記です

ハルチャンのしあわせって?

2019-03-08 12:14:58 | 養育里親
ここに置いて夫が

「ハルチャンの苗字のことなんだけど・・」
と通称名にしてもらうよう児相に相談しに行こうかなと思うんだけど、、

と言ってきた。

特別養子のマルチャンは法的にも我が家の長男として
確固たるものがある。
もちろん、苗字も一緒だし
離縁することはない。


でもハルチャンは我が家とは法的な親子関係は発生しない。

【里親制度(要綱より)】
子の保護を目的とする制度のなかで,施設へ通う型,施設養育型とならぶもの。
子を家庭で養護する点は養子制度と似ているが,里親里子間に法的親子関係は発生しない。

社会的養護の支援方法としては、
施設型ではなく、
里親はいわば、施設養育と同等の家庭バージョンなのである。

子どもを養育するに当たり、里親は養育費も(児相から)もらっているし
学校の授業料、教材費なども領収書を提出すれば
こちらのお金の負担はない。
冬にはわずかだが採暖費なども出るし、
高校なども私学の場合も費用が出るようだ。

もちろん、それは税金からですがね・・・。

社会的養護というのはこういうことで
ハルチャンはうちの家庭で育てられてはいるけど
「社会的養護」の中で補助してもらいながら
育てさせてもらっているんだということを忘れてはならないのだと思う。


まぁ、難しく書きましたが
里親をやっていることも
お金目当てでやっているんじゃないんですがね。
(普通に働いた方がいいですよ。)
いろいろ難しいことが多いな・・とは思うながら
日々、心の中で葛藤しています。


先日、ちょうど
「養育里親の(場合の)真実告知について」
研修会がありました。


「通称名でいこうとおもう!」
と言われる方は誰もいなかったです。

苗字が違っていようがいまいが、
「大切なウチの子」
というスタンスは皆さん一緒で
私も納得して帰ってきました。



でも夫は違うんですね。

「ハルチャンだけが苗字違うのはかわいそう。」

「ハルチャンが不利益な生活になるんじゃないか・・」
と思っているようで。。

まぁね、ウチの並びにハルチャンの姓と同じ家があるのですよ。。
表札はあるものの、今はそこに住んでおられないし
ポストも閉じられていて
間違えて手紙を入れられることもない。

その前に郵便配達の人に事情を把握してもらうし、

郵便を出してもらう側には
「ウチの姓→〇〇様方」と書いてもらうようにすれば問題はないんですけどね。

夫の言い分はわかるんですよ。

赤ちゃんの時から一緒に住んでいて、
私たちのことも
「おとうさん」「おかあさん」と
呼んでいるし、
里親子ではあるけれど、
普通の親子と同じように過ごしている。


違うことは、
苗字が違うこともそうだけど
最近、定期的に実親さんの面会があることです。


面会の時もハルチャンにきちんと説明しています。

実親さんの下の名前で私たちとの違いを説明していますし、
実親さんは「ハルチャンの“命”をくれたひと」

わたしたちは、「育てているひと」

実親さんは(事情があり)一緒に暮らせていないけど
ハルチャンのことをとても大好きなので会いに来てくれるひと。

お菓子を持って来てくれるひと(←楽しみがなくっちゃね♪)

面会の日が決まった時はテンション上げて伝えます。

「この日に〇〇(実親さんの名前)が会いに来てくれるんだって!
よかったね!!」
と言うと

「わーい♪♪♪」
と喜んで指折り数えて楽しみにしてくれています。

この間も
トイレの介助をお願いする旨を実親さんに手紙で託したら
ハルチャン、ちゃんと教えてくれてトイレでおしっこが出来て
成長を見せられたんだそうで。

はりきって頑張ったんだなぁと安堵致しました。


面会が終わった途端にめちゃめちゃダダ漏れの失敗続きでしたが・・・
まぁ、これが素の姿だよねぇ~と
苦笑したりね。

複雑ですが、里親とは実親さんとの関わりがある以上
心の中ででも一線は引いておくと考える難しい立場なんだと思います。


今の段階ではハルチャンの意思確認が出来ない中、
何が正解なのかわかりませんが
わたしは、ハルチャンのそのままを受け入れる
つまり、実親の姓のままいくのかなぁと思って今後も臨んでいく思いです。


もうすぐ進級に向けて幼稚園でママさん同士の会合があるのですが、
「また名札をつけさせられるのでは!??」
などと要らぬ心配をしていたのですが
もう皆、顔見知りだし
そんなものはないだろうと。。

あったとしても皆、自分のことだけを考えてるので
気にしないだろうということがわかってきたので
あまり私も気にしなくなりました。

・・というより、別にどっちでもいいや(笑)と。



実親姓であろうが、通称姓であろうが
「ハルチャンは、“ハルチャン”であることは変わりがない」っていうこと。

それはマルチャンにだって言えることだけど
養子であろうが里子であろうが
恥ずかしいことなんて一個もないし
彼らには胸を張って生きていって欲しいと思います。



ケセラセラ~♪
なるようになるさ~♪

これがわたしのモットーでございます。