日タイ、リタイア生活

日本とタイでのリタイア生活をつづります

【香港】まぼろしのトラム120番

2017-04-16 | 香港 散策
香港島には昔ながらのチンチン電車が走っています。道路の真ん中をゴトゴト走る姿は日本と同じですが、車輌がバスと同じ二階建てというのが特徴です。

以前は朝の通勤時に利用していたのですが、本数が減って座れなくなったこともあり最近ではひと月に1回乗るか乗らないかぐらいになってしまいました。でも路面電車の通りを歩いているときは次に来る電車はどんな車輌が来るのかいつも注目しています。

というのは、車両は新型、旧型が色々な広告をつけて走っているのですが、たった一両だけレトロ感満載の車輌があるからです。車両番号が120なので、幻の120番といえばわかる人にはわかる存在です。この7年間、何度か走っている姿は見たことがあるのですが、乗車の機会はありませんでした。

今回たまたま始発駅に停まっているのが見えました。3台目の出発でしたが、買い物の予定をやめにして久々に120番に乗ることにしました。始発で乗ったのはたぶん初めてです。

車両の構造は一階部分は現在走っている旧型車と同じく進行方向に向かって左右両側に箱のような形の椅子があります。しかし二階にあがる階段が左右逆で、進行方向左側についています。その関係で二階部分も他の車輌の座席が左1席、右2席となっているのに対し、この車両は左側が2席、右側が1席となっ ています。椅子は木製で合成樹脂製の旧型車よりも却って座り心地が良いです。照明は黄色の裸電球に透明カバーをつけたタイプなのでこれがまたレトロな感じを増幅させています。

車窓を楽しんでいるとあっという間に目的地に着いてしまいました。さて次はいつ乗れるでしょうか。