日タイ、リタイア生活

日本とタイでのリタイア生活をつづります

ビクトリアピーク周回コース

2014-11-30 | 香港 散策
香港島の名所、ビクトリアピークには多くの観光客が訪れますが、ほとんどの人は、ピークトラム駅上の展望台やその向かいにあるショッピングモール、ちょっと下ったところにある獅子亭という展望台を見ただけで、戻っていきます。

ですが、それだけで帰ってしまうのはもったいない眺望スポットがあるのです。ピークトラム駅を出て右に行くとその先が3方向に分岐しています。その右端の道、即ち蘆吉道(ルガードロード)を進んで行くのです。道は舗装されていて街灯も整備されているので歩きやすい道です。木陰ではやや肌寒く感じますが日向に出るとちょうどよい気候です。20分ほど歩くと右手に 眺望が開けてきます。ビクトリア湾が一望できる地点です。真下を見ると赤いストライプの入ったビルが見えます。上環のマカオフェリーターミナルですね。白い波線を引いて船が出て行くのが見えます。でもここで写真を撮りすぎてはいけません。この場所だと眼下の木々がフレームに入ってしまうのです。我慢して、50mほど歩きましょう。その場所が一番景色の良い場所です。さえぎるものがまったくない、絶好のポイントなのです。東は銅鑼湾(コーズウェイベイ)方面、西は九龍サイドのつり橋あたりまで180度の眺望を楽しむことができます。さらに進むと香港島の西端辺りの景色です。青洲という小さな島も見えます。このあたりから 道はやや下りぎみになってきます。山側にはいくつか住居もあって、狭い道を高級車が時折やってきます。右側の景色は山すそから少しずつ離れていくようになり、ところどころ園地になっています。園地のベンチのある場所まで行くと、木々の間から南側の眺めを見ることが出来ます。煙突が見えるのは南Y島(ラマ島)の発電所です。



夏力道との合流点付近は子供の遊び場になっていて、正面は山の上の高級マンションという眺望に変わります。この先に、香港島では珍しい滝がありました。周囲がにぎやかになってきたな、と思ったらピークトラム駅前に戻ってきていました。

ゆっくり歩いて1時間ほどです。ツアー以外でピークを訪れるなら、ぜひ歩いてみたいコースです

香港騒乱 11月29日コーズウェイベイの状況

2014-11-29 | 香港に思う
11月下旬、九龍サイドの旺角(モンコック)の占拠地区で、裁判所の執行命令に基づき警察がバリケードの撤去作業を始め群衆と衝突する事態になっています。

香港島側は比較的平穏です。用事があって銅鑼湾(コーズウェイベイ)の占拠地区のそばを通りました。ひと月前とほぼ同じ状況です。道路の3分の1が封鎖されていて、残りの車線が西方向に向かうバスのために使われています。一方、道路の真ん中に線路が走っているトラム(路面電車)は依然として運行不能の状態が続いています。

旺角の撤去作業はタクシー会社やミニバスの団体が裁判所に占拠の違法性を訴え認められたことが契機になりました。今度はトラムの会社が同様の訴えを裁判所に起こしたようです。おそらく裁判所はこの訴えを認めるとみられ、銅鑼湾の占拠地区掃討作戦も近日中に始まるのではないかという情勢になってきました。

近所の和食に思う

2014-11-26 | 香港 食べ物
住んでいるアパート近くに日本食レストランがあります。前回の駐在時にもありましたから、もう立派な老舗?です。当時はカウンター席があって、いかにも単身赴任という格好のおじさんが定食を食べながらビールを飲んでいたりして、たっぷりと哀愁を漂わせていたのが印象的でした。

10数年ぶりに訪れてみると内装が変わっていて、すべてテーブル席になっていました。早めに入店したのですが半分以上の席が埋まっていて、7時過ぎには満席になっていました。

以前はこのあたりは日系スーパーがあるということで日本人が多く住んでいましたが、日本企業の中国シフトにより日本人はかなり減ってしまいました。店内のお客を見るとほとんどが地元の人たちです。この10年の間にお店の客層が日本人中心から、香港人中心となっていったことがわかります。テナント料がどんどん上昇しているので、流行っている店でも長く営業を続けていくのは難しいのが香港です。2年前のガイドブックをめくってお店を探すと何軒もなくなっていることがわかると思います。

そんな状況で15年以上も続いているということはたいしたものです。

二つの貯水池をめぐるハイキングコース

2014-11-22 | 香港 散策
ようやく長袖の季節になった香港です。午前中はちょっと肌寒さを感じていた週末ですが、昼ごろから良い天気になってお出かけ気分に。地図を開いて、短時間で行けそうな香港仔水塘(アバディーン貯水池)を目指すことにしました。

ところが、用事を済ませているうちに時間が過ぎてしまい結局セントラル(中環)から石排湾行きのバスに乗ったのは15時過ぎになってしまいました。香港島の西側を回っていくのですが、道路がほぼ全線で渋滞していて漁光村のバス停まで1時間もかかってしまいました。

バス停からいきなりの急坂です。えっ ちらおっちらと上って10分ほどで郊野公園の入口、香港仔下水塘(アバディーン下の貯水池)に着きました。ここからルートは二つにわかれるのですが、景色が良さそうな貯水池に近いルートを選びました。貯水池は小さなため池といった感じで海が見えるわけでもなく、景観としてはあまり恵まれていません。ですが、歩いている人はかなり多くて、一人で歩いていてもどこからか人の話し声が聞こえてきます。石畳の道がほどんどで平坦なため歩きやすいです。10分ほどで、水道管を渡した橋にでます。このあたりで、貯水池は視界から遠ざかりますが、まもなく香港仔上水塘(アバディーン上の貯水池)の突堤が見えてきました。突堤横の階段を上っていくと 、もうひとつの貯水池に到着です。
こちらの貯水池もこれといった特徴がないため池の風情です。道はまだ続いているのですが、時間が遅くなると日が暮れそうなので、橋を渡って反対側から下に降りることにしました。このコースは教育径となっているせいもあって、若い人がたくさん歩いてきます。途中にバーベキューサイトもありました。途中から右に折れ、道を下っていきます。周りは木だけで殺風景な感じです。しばらく歩いているとようやく右手に木々の間から水面らしきものがちらちらと見えるようになって、20分ほどで再び貯水池の畔にでました。一瞬、先ほど渡ってきた橋に戻ってきたのではないかと危ぶみましたが、そばにあった地図で香港仔下の貯水池であることが確認できました。ほどなくスタート地点に戻りました。ほぼ1時間の行程です。ハイキングというよりはウォーキングですね。

帰りは、バス道路をてくてく歩いて下に降りる階段があったので、進んでいくと運よく香港仔(アバディーン)の中心部近くにでました。ここからアパート近くまで行くバスがありました。乗ったときはラッキーと思ったのですが、帰りも1時間かかってしまいました。

香港島西回りは、地下鉄が走っていないので意外に時間がかかるものだと実感しました

聖公会 聖馬利亜堂の見学

2014-11-19 | 香港 散策
香港島の繁華街、銅鑼湾(コーズウェイベイ)近くに、どっしりとした中華風の建物があります。1911年に建てられた、聖マリア堂という教会で、現在行われている「古跡周遊楽」のイベントで平日のみ一般公開されています。

赤いレンガに緑の屋根の大きな建物ですが、中は大ホールのようになっていて、階上部分はありません。付属の施設もないようでした。私が行ったときには関係者も参詣者もなく、誰もいなくて、ひっそりしていました。同じ教会でもマカオですとカトリックなので中にはいると色々な装飾 がほどこされていてあちらこちら見て回れるのですが、香港はプロテスタント系なので非常にシンプルで、十字架のみです。信者でもないのでなんとなく長居しづらいような気持ちになってしまい、外に出ました。

外から建物をもう一度見てみます。さすが一級歴史建築という堂々たる建物です。が、あまりにも大きくて重厚なおももちが、気軽に入ることを許さないような気分にも感じられました。このあたりが、私が通常神社仏閣を訪ねたときと違うようでした。