エピローグ

終楽日に向かう日々を、新鮮な感動と限りない憧憬をもって綴る
四季それぞれの徒然の記。

石蕗の花

2017年11月20日 | ポエム
石蕗の艶艶とした葉の青さ。
なんと云う事も無い花だけれど、季節を鋭く告げる。



痛くはないけれど、切り込むように知覚させてくれる。
そうした存在感が、石蕗の花にはあるのだ。







「石蕗の花深き森から風の来る」







印象としては日陰に咲く花だけれど、実は陽射しを浴びている姿は美しい。
葉と茎を、こっそりと頂いて川を剥き・・・。
そしてあくを適度に抜き・・・。
秘めやかに、食してみたい。



そんな物好きがいても良い、でしょう!
石蕗の花を、よくよく眺めてみると良い。

素晴らしく、寒風に抗している。


    荒 野人