遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

インプロカンパニーPlatform『めくる、くる、くる。「サッカーボール童話賞」』(観フェス2018)

2018-05-06 00:03:45 | 観劇三昧:観フェス2018

【インプロとは】3分でインプロを説明します。

※団体チャンネルありました。

観劇三昧:インプロカンパニーPlatform『めくる、くる、くる。「サッカーボール童話賞」』

2018/5/4

童話賞というキーワードに即興演技で肉付けした作品。今回は「サッカーボール」。

前回と比較すると即興部分の多さや、それぞれの個性も見えてくるので、より楽しい。

反対にスムーズに行けば行くほど即興に見えなかったりもするので、初見のハードルは案外高いような気がする。

タイトルだけではなく配役も変わっている。

二回見ても全容がつかめない。

話の内容だけでなく、話を成立させるために誰が何をしているのかも楽しい。

なにぶんサッカーボールなので、即興演劇においても、オフェンスとディフェンスがあるように思えてくる。

構成・演出の住吉美紅さんと宮嶋野乃花さんは、破綻や膠着をフォローするディフェンス型、干場明日美さんや早さきえこさんは意外性のあるアイディアで決定打を叩き込むオフェンス型という感じ。

このシリーズはもう一作品あるので、もう少し理解を深めたい。

※エンタメ賞(投票期間が過ぎたので気持ちだけ)

■作品情報(観劇三昧HPより引用)

公演時期 2017/05/18
公演時間 02:02:07

出演者:
住吉美紅
早さきえこ
戸草内淳基
小原敬生
斉藤慎介
五代あたる
宮嶋野乃花
村田貴章
干場明日美(Platform/東京オレンジ)
三浦麻理恵(Platform/47ENGINE)
海原優騎(Platform/劇団しおむすび)
中野和哉(劇団だるい)
青山雅士(INNERSPACE)
稲垣杏橘(いながきあきつ)(座・シトラス)
阿部由
石戸貞義(劇団宇宙キャンパス/Re:Play)

スタッフ
構成・演出:住吉美紅
ミュージシャン:村田貴章
照明:田中稔彦
音響:三浦麻理恵 石巻遙菜
舞台監督:吉田慎一(Y'sファクトリー)小林朝紀(Y'sファクトリー)
衣裳協力:成川友里子(リームトリプルY)
広報:石巻遥菜
制作:干場明日美 市村彩子
スタッフ:辻周典 嶋拓哉 畑野芳正
演出助手:小原敬生

あらすじ
13歳にして、童話作家になる夢を叶えた少女、本郷栞。
32歳になった今、思い知るのは、
「あれが人生のピークだった」ということ。
周囲にとって自分の夢が負担でしかないと知ってしまった栞は
いつしか自分の書いた物語の中に迷い込んでいた。
「ハッピーエンドなんて、嘘ばかり。
こんな物語、めちゃくちゃにしてやる。」
即興で紡がれる、世界にひとつの童話たち。
これはきっと、あなたの物語。

<Platformのインプロ>
Platformでは「即興演劇と台本演劇の融合」を目指し、1公演がひとつのストーリーとなる「コンセプトインプロ」を研究しています。

「誰と結ばれるかわからないラブストーリー公演」
「誰が生き残るかわからないバトルロワイアル」
「有罪無罪を観客が決める即興裁判」など、

時に台本や演出、ダンスなど決め打ちの要素を織り込みながらも
劇中劇や予定調和として即興を扱うのではなく
即興の良さ、自由度を最大限に引き出すための構成を探求しています

観劇三昧友達招待プログラム
http://kan-geki.com/signup/signup_register.php?route_key=krldq2epb0pj659jr86k
※ここから会員登録をすると何かのポイントがもらえるそうです

 

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イー アイ オー『大地~巡る生』(観フェス2018)

2018-04-24 00:24:27 | 観劇三昧:観フェス2018

観劇三昧:イー アイ オー『大地~巡る生』

2018/4/23

各種楽器の演奏とコンテンポラリーダンスに少しの詩を組み合わせたような表現。

作品説明の「セリフのない白紙の脚本」に引っ張られすぎて、ちょっと拍子抜けする。

一言に「白紙の脚本」と言っても色々なレイヤーがあるわけだから、むしろ潔いのかも。

最初は(たぶん)ムックリにホーミーのような大地感の強い演奏のようなものと、石ころのように転がる人間。

それからは、演奏とダンスが続くのを、じっと見つめる。

大地っぽいと言われれば大地だし、違うと言われれば違う。もし、タイトルが大地ではなくて、愛とか遊園地とかセブンイレブンとかだったら違う表現になるんだろうか。

疑問が尽きないけど、楽しむためのフックが見つからず、集中力が続かなくて申し訳ない気持ちになる。

たぶん、基礎研究のような表現なんだと思うので、どのへんが既存の表現と違うのかわかれば楽しめるのかもしれない。

※芸術賞(期間が過ぎたので気持ちだけ)

■作品情報(観劇三昧HPより引用)
公演時期 2016/12/20
上演時間 00:45:02

出演者
板倉佳奈美
高木明子
Yumi
音楽:ミウラ1号


スタッフ
作・演出:Yumi

あらすじ
作家が書き上げた脚本はセリフのない白紙の脚本。代わりにあったのは作り方の指示。そんな難題に取り組んだ意欲作。
日々追われる現代社会、私達は効率と引き換えについ何かを忘れることがあります。人と疎遠になってしまうこともあります。何か忘れがちな大切なものが何かを考えるきっかけになることを願った作品です。

 

孤独な世界で強く生きてきたみゅうみゅう。そんなみゅうみゅうが見たものは夢?幻?それとも・・・。

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ゲキバカ『ローヤの休日』(観フェス2018)

2018-03-30 00:12:17 | 観劇三昧:観フェス2018

観劇三昧:ゲキバカ『ローヤの休日』

2018/3/29

窃盗団の一人が、一緒に捕まった仲間達と刑務所から脱獄しようとする話。

オープニングから激しいダンス。

物語の前提となる事件、ダイヤを盗む過程を誰にでもわかるように抽象的に描く。

そういう見せ方自体はよくあるんだけど、体のキレ具合や情報の練りこみ方が抜群。

妙に自由度の高い囚人たちや、窃盗からの死刑、単純すぎる脱獄方法といった、ザワザワする前フリが終盤部で回収される。

オープニングのダンスを繰り返すことで物語として統一感が出る。こういう部分の構成の仕方がうまい。

主人公の苦悩部分と死刑の是非論みたいな部分は、どうつなげていいのかよく分からず。

ちょっと性格がアレな上司が、ハリウッド映画のラスボスみたい。イメージは『レオン』に出てくるあいつ。

お菓子の使い方が、警察の二人の性格を象徴的に表現していてよくできている。

※「エンタメ賞」に投票しました。

作品情報(観劇三昧HP)

劇団名 ゲキバカ
公演時期 2011/03/26
上演時間 01:44:43
地域:関東

出演者:
西川康太郎/伊藤今人/石黒圭一郎/鈴木ハルニ/渡辺 毅/中山貴裕(以上、ゲキバカ)/加藤靖久(AND ENDLESS)

スタッフ :
作・演出:柿ノ木タケヲ
照明:兼子慎平(LaSens)/音響:佐藤春平/角張正雄、竹田 雄/舞台監督:中西隆雄<東京>/宣伝美術:細田美装/写真:飯野高拓、和知明/衣裳:車 杏里/演出助手:海野デカ、とまべちゆうこ/記録・映像:KASSHAKA/制作:浅倉良徳、吉田千尋、宮崎正輝/企画・製作:ゲキバカ

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モンゴルズシアターカンパニー『遊んで、お父さんーヒトラーvsフロイトー』(観フェス2018)

2018-03-24 00:03:38 | 観劇三昧:観フェス2018

観劇三昧:モンゴルズシアターカンパニー『遊んで、お父さんーヒトラーvsフロイトー』(観フェス2018)

2018/3/22

ユダヤ人医者ブロッホが、6歳のアドルフ・ヒトラーを治療するため、精神科医のフロイトを紹介する話。

実際にフロイトがヒトラーを診察した事実があるかどうかは、ちょっと検索しただけではよくわからず。

なにぶん6歳なのでヒトラー自身は舞台には登場せず、ブロッホ、フロイト、ヒトラーの両親の四人芝居。

ヒトラーのユダヤ人嫌悪は父親への嫌悪が原因という仮説。

ただ、家庭環境が異常すぎるので、そんなに単純ではないことも描かれている。

人種差別と反知性主義がとても近しいところにあるのが生々しい。

こういう話の通じない、手に負えない、口だけがひたすら達者な人、今でもよく見かける。

会場は、劇場ではなく、公民館みたいなところで、暗転でも光が漏れていたり、外の音が中に入ってきたりする環境。

こういうところでもこれだけ聞かせられる会話劇ができるというのが新鮮。

※「観劇ビギナー賞」に投票しました。

■作品情報(観劇三昧HP)
劇団名:モンゴルズシアターカンパニー
公演時期 2017/01/14
上演時間 01:00:51
地域:関西

出演者:
宮村信吾(劇団EN)/松原一純(A級MissingLink)/藤田和広/福良千尋

スタッフ :
作:くるみざわしん(光の領地)/演出:増田雄(モンゴルズシアターカンパニー)
あらすじ
1895年。クララ・ヒトラー(35)は毎晩悪夢にうなされている我が子アドルフ(6)が心配であった。ある日、自身の主治医であるエドゥアルド・ブロッホ(23)に相談すると、ある精神科医を紹介される。やってきた医師こそジグムント・フロイト(39)であった。フロイトはクララから子供の様態を聞きだし、やがて父親アロイスによる虐待が原因であることがわかってくる・・・。

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アトミック☆グース『イカサマノネット』(観フェス2018)

2018-03-22 00:26:18 | 観劇三昧:観フェス2018

観劇三昧:アトミック☆グース『イカサマノネット』(観フェス2018)

2018/3/15

読者プレゼントの宝くじを発送し忘れてしまった雑誌編集部が、当選者から5億円の当選宝くじを横取りしようとする話。

たまたま元詐欺師の人を集めて座談会企画をしようとしていたので、彼らの力を借りようとするという展開。

そう判断した理由がよくわからないのと、事前に当選者へ番号入りの画像を送るのは明らかに設定のための設定なので、どこまで真剣に見ていいのかよくわからなくなってしまう。

編集部側の人たちは、自身の手配ミス→横領→教唆の三段階でエグい。

最後のネタばらしも受け止めにくくて、過去の新人たちが辞めた理由は、お金以上に先輩や上司の人格の問題じゃないかと思ってしまう。そりゃ怒るわ。

それにしても「犯罪者は更正できない」みたいな記事を本気で書くつもりだったんだろうか。

雑誌『お金と暮らし』の特集記事が案外おもしろそう。「虫は友達、ペットは食料」特集ってひどい。

※観劇ビギナー賞に投票。

■作品情報(観劇三昧HP)

劇団名:アトミック☆グース
公演時期 2015/10/16
上演時間 01:54:16
地域:中部

出演者:
下郷鍵/市谷もめん/森浩晃/鈴村鳴海/小栗久史(座うたざ)/宮谷達也(演劇組織KIMYO)/若葉泰季(演劇組織KIMYO)/山田美波/田口佳名子

スタッフ :
作・演出:西田正也/制作:池田博之・小野由加里
照明:瀧泉千尋/音響:エスパー渡辺/舞台美術:岡田 保/小道具:DP工房/宣伝美術:MOTHER (チラシデザイン)・鈴木智代 (ヘアメイク)/舞台監督:柴田頼克

あらすじ
『月刊 お金と暮らし』を発行する出版社、お金と暮らし出版。
訳あってそこに集う元詐欺師の集団と編集部員たち。
と、ひょんな事から手に入ってしまった宝くじの当たり券。
当選金額数億円! さあ、どうする元詐欺師たち!
この当選券の行方は?本来の権利は誰のもの?
もしかして横取り可能?
巨額当選券を巡って9人が織りなすイカサマ九重奏(ノネット)!

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うさぎストライプ『空想科学』(観フェス2018)

2018-03-20 01:19:46 | 観劇三昧:観フェス2018

観劇三昧:うさぎストライプ『空想科学』

2018/3/19

カフカの『変身』がモチーフとのことだけど、どちらかというと、「朝起きると死んでいた男」と交際する女の一生を描いた話。

あくまで女性側の目線。

頭に斧が刺さっている姿は、お笑いのコントでしか見たことないけど、お話自体はきちんと組み立てられた不条理劇。

謎の提示の仕方が投げっぱなしになっていない。時間と空間のズレがきちんとコントロールされている感じ。

ハードコアな不条理は苦手なので、こういうのはありがたい。

あんなにミラーボール吊ってる舞台を初めて見た。脚本だけでも相当強いと思うけど、演出の主張も結構強い。

ポップな見せ方は個人的に好み。セックスシーンがなんかかわいい。

無愛想な男がゆっくり打ち解けていく感じ。

「俺、ちゃんといたかな」という台詞。

毛根への負担が大きそうなのがちょっと心配。

※「芸術賞」に投票しました。

■作品情報(観劇三昧HP)

劇団名:うさぎストライプ
公演時期 2014/12/21
上演時間 00:59:01

地域:関東
出演者:
斉藤マッチュ/川田智美/亀山浩史(うさぎストライプ)/森岡望(青年団)/すがやかずみ(野鳩)
スタッフ :
作・演出:大池容子(うさぎストライプ・青年団演出部)

照明:黒太剛亮(黒猿)/照明操作:赤間和夏/音響:角田里枝/当日制作:石川景子(青年団)/制作・ドラマターグ:金澤昭(うさぎストライプ・青年団)/宣伝美術・ブランディング:西泰宏(うさぎストライプ)/映像制作:白浜哲/総合プロデューサー:平田オリザ/技術協力:鈴木健介(アゴラ企画)/制作協力:木元太郎(アゴラ企画)/企画制作:うさぎストライプ/(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場/主催:(有)アゴラ企画・こまばアゴラ劇場/協力:黒猿/青年団/(有)レトル

あらすじ
男の頭には、斧が刺さっていた。カフカの『変身』をモチーフに「朝、目覚めると、死んでいた男」が主人公の、うさぎストライプの不条理劇。vol.0『おやすみなさい』から描き続けてきた「夢」が軸となり、繋がるはずのない過去と現在が繋がってしまう、“ちょっと不思議なSFうさぎ”。虚構と現実、生と死がごちゃ混ぜになっていく、うさぎストライプの新たな展開の幕開けとなった作品です。

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アガリスクエンターテイメント『時をかける稽古場2.0』(観フェス2018)

2018-03-16 01:59:50 | 観劇三昧:観フェス2018

観劇三昧:アガリスクエンターテイメント『時をかける稽古場2.0』

2018/3/14

本番間近、ほとんど脚本ができず、追い詰められた脚本家や役者たちが、床をバミると2週間後の自分と入れ替わる魔法のビニテを見つける話。

演劇関係者の「そんなこと考え出したらいよいよ終わり」というダメな妄想の具現化。

演劇関係者かつ筆の遅い自分にとっては直視するのがただただつらい。客観的に見ることができない。

登場人物のほうの脚本家の服装や猫背がそれっぽい。というか自分っぽい。

脚本の冨坂友さんはつらくなかったんだろうか。逆に早いタイプなのか。

作中、出演者の中でも、劇団員と客演のちょっとした立場の違いが描かれているのが良かった。

外からでは気付きにくい細かい部分も拾っている。

稽古場でよくある身のない世間話がものすごいテンポで決まっている。集団としての錬度が高い。

もともと出演者が13人と多い上に、今の自分と二週間後の自分+αで膨大な数の登場人物が出てくる。

それを捌き切る交通整理力は恐るべしとしか言いようがない。

※「感動賞」に投票しました。

■作品情報(観劇三昧HP)

劇団名:アガリスクエンターテイメント
公演時期 2017/03/06
上演時間 02:07:05
地域:関東

出演者:
淺越岳人/鹿島ゆきこ/熊谷有芳/甲田守/塩原俊之/沈ゆうこ/津和野諒/前田友里子/矢吹ジャンプ(ファルスシアター]/斉藤コータ(コメディユニット磯川家)/ハマカワフミエ/さいとう篤史(ジョナサンズ・東京公演のみ)/古屋敷悠(ECHOES・京都公演のみ)

スタッフ :
脚本・演出:冨坂友/文芸助手:淺越岳人/演出助手:倉垣まどか/音楽:三濱徹也/舞台監督:大地洋一/舞台美術:袴田長武/照明:山内祐太(東京)/音響:安藤達朗(東京)/下田要・石田泰司(京都)/劇中映像:ピエール/舞台写真:石澤知絵子/宣伝美術:蒔田桃菜/制作:佐伯凛果/制作助手:樫村健人/制作協力:杉山純じ(東京)/小林大陸(京都)/撮影・編集:細居大輔(シガラキ)/主催:アガリスクエンターテイメント/共催:NPO法人フリンジシアタープロジェクト

あらすじ
超遅筆な脚本家率いる若手劇団「第六十三小隊」は、勝負をかけた公演を二週間後に控えながら、台本が1ページも無いという危機に瀕していた。
ある日、稽古場にて偶然タイムマシンを発見した劇団員達は起死回生の策を思いつく。
それは「稽古最終日まで行って、完成したあとの台本を取ってくる」というものだった…!

 

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ピヨピヨレボリューション『Gliese』(観フェス2018)

2018-03-15 00:10:11 | 観劇三昧:観フェス2018

観劇三昧:ピヨピヨレボリューション『Gliese』

2018/3/13

かわいい系の女の子が雑誌モデルになって、美形至上主義の編集長やナンバー1モデルと対立しながら成功していく話。

装置がきれい。デザイン自体は無機質なんだけど、なんとなく手書きのような風情がある。

本作のテーマでもある美しさと可愛らしさを折衷している感じ。単に自分のPCの解析度の問題のような気もするけど。

歌もダンスもふんだんにあって、ダンスをしていないときでも、役者さんの体がみんなキレキレ。

歌よりも演技よりも動きがすごい。

見終わってから思い返すと、確かにキャラメルボックスとの親和性は高いような気がする。

ゲストコーナー。そういう笑いの取りかたもあるのかと学ぶ。音楽の使い方とか、あとから考えると結構理詰め。

最終的には「完全な美形じゃなくても才能があれば成功する」という話だったので、それでいいのかとはちょっと思う。

※観劇ビギナー賞に投票。

※タイトルは「グリーゼ」と読む。

■作品情報(観劇三昧HP)

劇団名:ピヨピヨレボリューション
公演時期 2016/04/17
上演時間 01:24:14
地域:関東
出演者:右手愛美/東理紗/maco/あずさ/他
スタッフ :脚本・作曲:右手愛美/演出:匿名○希望

振付:maco/舞台監督・美術:佐藤秀憲(ステージメイツ)/照明:富山貴之/音響:高橋秀雄/衣装:あずさ/編曲:松本好機/制作:よしよしこ(アナログスイッチ)・ピヨピヨレボリューション

あらすじ
モデルに憧れる主人公が街で写真を撮らせてくれないかとスカウトされる。
しかしスナップは雑誌に載っていなかった…。
この小さな挫折をバネに主人公はオーディションを受け、見事合格!
そして初めての撮影場所はなんと…宇宙!?
ピヨレボ主宰右手愛美のモデル時代の経験がふんだんに散りばめられた、ぶっとんでるのに所々に垣間見えるリアルな事情。スピード感溢れる70分。ご覧あれ。

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笑の内閣『ただしヤクザを除く』(観フェス2018年)

2018-03-11 00:59:18 | 観劇三昧:観フェス2018

観劇三昧:笑の内閣『ただしヤクザを除く』

2018/3/9

大手ピザのチェーン店、警察からの要請により店員たちが暴力団関係者からの注文ピザを断なきゃいけなくなる話。

怖い人と対決する展開は最初だけで、警察、エリアマネージャー、店長、店員、ヤクザ、市井の人たちのそれぞれの価値観が絡み合い、最終的には基本的人権とは何かという大きな問題提起に至っている。

善意の有効性と現実の厳しさを同時に描いているバランス感覚はさすが。

ヤクザに人権がないということは世間的にあんまり知られていないような気がする。

ヤクザというと遠い世界の話だけど、「クズ野郎にも人権を与えるべきか」という問題になると途端に身近な問題になる。実際、そういう考え方になるように構成してある。

「ヤクザなんかよりもヤクザに人権はいらんと言っている人のほうが怖い」。

あと、本作のヤクザはシノギがせこい。

演者側では警察役の丸山交通公園さんが絶好調で、勢いと際どいギャグでどんどんポイントを取っていく。心地よい。

ただし、あれは下手出し投げではないと思う。

※「笑える賞」に投稿。

■作品情報(観劇三昧HP)

劇団名:笑の内閣
公演時期 2016/06/19
上演時間 01:33:56

地域:関西

出演者:
しらとしまな/瓜坂勇朔/松田裕一郎/山下ダニエル弘之/丸山交通公園/森田祐利栄/髭だるマン

スタッフ :
作・演出:高間響/制作:前田瑠佳/舞台監督:稲荷/音響:島崎健史/照明:孕みゆき/演出補佐:横山優花/衣装:山下みさお/宣伝美術:大原渉平

あらすじ 
大手宅配ピザチェーン、ピザマッチョ広島地区エリアマネージャーの住吉は、 広島県警呉中央署 組織犯罪対策課課長の稲川に呼び出され、管轄の店舗である呉店の常連客である高倉建設への配達を断るよう要請される。高倉建設は表向きはカタギの建設会社であるが、東京駒場を根城にする凶悪指定暴力団平田組の三次団体・三代目高間一家のフロント企業であり、ヤクザと知りながらピザを配達すると暴力団排除条例違反になる恐れがあったのだ。
ヤクザだとは知らなかったし、商売としてピザを届けているだけなのにと思いつつ、警察には逆らえず呉店に向かった住吉。しかしそこで彼が見たものは高倉建設からの注文。しかも今日はテイクアウト。今から断ろうにも20分後には、ヤクザが直接とりに来る。目の前で断るのは怖過ぎるけど、注文を受ければ条例違反。
売っても地獄、断っても地獄。
果たして呉店の運命は…

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悪い芝居『メロメロたち』(観フェス2018)

2018-03-08 00:25:47 | 観劇三昧:観フェス2018

観劇三昧:悪い芝居『メロメロたち』

2018/3/7

ある音楽ライターが、ヴォーカルが死んで解散した伝説のバンド「メロメロ」のメンバーや関係者を探して回るす話。

話というより、演奏と演劇を組み合わせたライブという感じ。

前半は戦時中の回想。ファンタジー色強めの架空の戦争。関西と関東の内紛らしい。

女子高生がかわいらしく迷彩したライフルを持っている。衣装が全体的にかわいい。

そして、廃墟か瓦礫という風情の舞台美術がかっこいい。

音楽の素養がないので、歌や演奏シーンが続くと、ぼんやりしてしまう。

台詞も頭の中でうまく線にならず、集中力続かなかった。

個人的には事前にあらすじ読むとかちゃんと予習していかないと難しいかも。

結局後から見返したけど、そうするには2時間43分は長い。一日つぶれた。

それこそ、ライブで見なきゃいけないタイプの作品だったんだと思う。

※エンタメ賞に投票。

 

■作品情報(観劇三昧HP) 

劇団名:悪い芝居

公演時期:2016/07/15
上演時間 02:43:06

出演者:
植田順平/渡邊りょう/中西柚貴/呉城久美/北岸淳生/畑中華香/長南洸生/岡田太郎/山崎彬(以上、悪い芝居)/
石塚朱莉(NMB48)/大久保祥太郎(D-BOYS)/アツム(ワンダフルボーイズ)

スタッフ :
作・演出:山崎彬

音楽:岡田太郎/舞台監督:大鹿展明/美術:竹内良亮/照明:加藤直子/音響:児島塁/衣裳:植田昇明/宣伝美術:植田順平/フライヤー撮影:竹崎博人/演出助手:松本予右介・進野大輔/メンバー:大川原瑞穂・大益賢佑/制作:高橋ゆうき/プロデューサー:田窪桜子/協力:kasane・Quantum Leap・KYORAKU吉本.ホールディングス・zacco・DASH COMPANY・Flat Box・リコモーション・ワタナベエンターテインメント・ワンダフルボーイズ/主催:悪い芝居・NAPPOS UNITED

あらすじ
新曲のレコーディング中に起きたヴォーカルの死。

歌い上げた直後に身体から炎を上げ焼死したその去り際は、ロックバンド゛メロメロ″を伝説に変えるには充分すぎる出来事だった。

あれから5年―――
音楽ライター・神谷ふりかけは、穴が開いた誌面を埋めるべく、消息を絶ったメロメロの元ドラマー・雑味葉蔵のもとを訪ねる。
あの日以来、葉蔵は自宅に引きこもり、ひたすらにドラムを叩き続けるだけの生活を送っていた。
泣くように響くドラムの波が音楽を覆いつくすその瞬間、最期の曲゛ライフイズラブリー″の歌声はその波に乗り、
本当の伝説を語り始める。

悪い芝居2016年新作本公演は、転落と再生と転落ののバンドサウンドに乗せて生き放つ、前代未聞の移動しないロードムービー悲喜劇。

芝居を観よう。芝居を観よう。どうせ観るなら「悪い芝居」を観よう。

目を閉じれば どこにだって いける

ご期待ください。

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