遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

北海道立近代美術館「AINU ART―モレウのうた」

2024-03-09 21:12:00 | 今月のソロ活

2024/3/8

・モレウ(渦巻の文様)を軸にアイヌ文化の芸術や工芸品を集めた展覧会。

・アイヌの文様はかっこいいと思うものの、それほどアイヌ文化に馴染みがないので距離感が難しい。

・それこそ『ゴールデンカムイ』のような自然とともに生きているイメージが強いけど、あれは昭和初期の話だし、ステレオタイプの押し付けはあまり良いことではない。

・芸術と伝統は、近いところにあるわりに、相性がよくないと思っているので、現代のアイヌ文化ってどんな感じなのか気になっていた。

・あと、自分は落書きしたくなると、必ずぐるぐる渦巻を描いてしまうので親近感もある。

・と思っていたら、世界のぐるぐるを集めたパネルコーナーもあった。ぐるぐる大好きなのは世界共通らしい。

・北海道に住んでいなくても誰もが一度は目にするだろうアイヌの文様が刺繍されたタペストリー。

・文様ごとの意味もあるんだろうけど、そのあたりはよくわからなかった。

・関根真紀さんのステンドグラス風の作品が美しかった。

・西田香代子さんさんのタペストリーは、結果的に配電図みたいにも見えて面白かった。

・あまりアイヌのイメージのない金属製の作品群。

・熊の手をモチーフにした指輪。キロランケニシパがつけていたような耳飾り。

・各作者の解説が口語で書かれていたのはアイヌ文化リスペクトなのかな。

・作品自体はなかったと思うけど、時々解説で名前のあがる砂澤ビッキさんの作品も気になる。

・藤戸康平さん作の『singing of the Needle』『ぐるぐるモレウ』は、空間を支配する金属モレウの集合体で圧倒的だった。

・版画絵をモチーフにした映像作品『七五郎沢の狐』もあった。アイヌの神話なのかなと思っていたら、函館に作られた廃棄物最終処分場をキツネ目線で描いた話。

・これらは、変化と交流によって新しい表現が生まれていると言っていいのかもしれない。

・一方で、マキリ(小刀)の装飾のような、伝統を洗練させたような工芸品もある。

・美しいし細かいしめちゃめちゃかっこいい。ひとつだけだが、触っていい作品があったのがうれしい。

・北海道みやげの定番、木彫りの熊のルーツを知ることもできた。もともとスイスのお土産だったらしい。

・ちょっと前まで木彫りの熊の第一号の展示があったそうだ。見れなかった。残念。

※余談。展示を見終わる頃に鳥山明さんの訃報を知る。美術館の図書コーナーに関連する図録があった。解説が豊富でにわかには読み切れないし、他では読む機会なさそうなので日を改めて読みに行きたい。

 

※藤戸洋平さんの触ってもいいマキリ(刃も木製)。今まで全く共感できなかったモデルガン好きな人の気持ちがちょっとわかった。

※西田香代子さん作のタペストリー。見えないかなどうかな。

※貝澤徹さん作『アイデンティティ』

※作家さんごとに、写真撮影OKな作品を出していただいているのは嬉しい。

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明和電機「ナンセンスマシーン展」(札幌国際芸術祭2024/SIAF2024)

2024-03-03 23:52:52 | 今月のソロ活

2024/3/3

・明和電機は20年くらい前にCDを買って社歌も歌えるが、最近の活動はよくわからない程度の知識。

・お兄さんが定年退職していたのも知らなかった。

・筑波大学の学生時代、魚器、EDELWEISS、VOICE MECHANICS、TSUKUBAの各シリーズ。

・特に学生自体の創作物が楽しい。

・「新しいびっくり箱を作りなさい」という発想を引き出す課題のほうも面白い。

・創作ノートの展示を見ると、学生時代から魚器にかけて、世界と自分の間には何かあるのかなど、実に若者らしい問いを持って、創作していたことがわかる。

・結果、魚と電気屋に行きつく飛躍。天才。

・明和電機を知って10年以上のブランクがあったのに、当時と同じようにその造形にわくわくできた。強い。

・魚を殺すことが前提のアートもあって、今の感じからは想像しにくい過激めの表現もある。

・展示会の開場時間を勘違いしていて、ミニライブ開始時間の10時30分に到着するように時間調整してしまった。

・同じ勘違いしていたらしい見ず知らずの女子二人と会場間を走り回るが、すでにライブスペースには立錐の余地のない人だかりができていて、どうにもならなかった。

・次は15時30分なので、2時間くらいかけて展示物を二周してもまだまだ時間がある。

・一通り展示物を見て、オタマトーンを買いに行く。最近の物価高で3,000円台は安い。土佐社長からサインももらって握手と記念写真。うれしい。

・待ちに待って、商品説明会&ミニライブ。決して広くはないスペースに200人。床に直座り+立ち見。自分は直座り組。周囲にはご年配の方も多くてちょっと辛そう。

・それでも、説明会とライブはとても楽しく、明らかに自分より一回りは上であろうおじいちゃんが、社長の話術でケラケラ笑っているのが印象的だった。

・ライブには、素性のわからないお客さんがステージにあげられ、一緒に歌ったり踊ったりしていた。

・アンドロメダからやってきたバスコダガマ子さんと仰っていたので宇宙人なんだと思う。肌も青かったし。

・無表情な工員さんたちのミニマムなダンスがいつまでも見ていられた。

・素直に「ああ楽しかった」と思える、珍しい展覧会だった。

※学生時代の作品

※弓魚3号カブラヤ。

※コスプレ用の作業着もあった。見るからにサイズ合わなさそうだったけど、着たかった。

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AOAO SAPPORO「よなよなパス」

2024-02-13 12:00:31 | 今月のソロ活

2024/2/13

・AOAO SAPPOROのフリーパスチケット。

・自分が購入したときには、90日間17~22時の期間で利用可能。3500円。

・水族館としては小ぶりだけど、施設内にコワーキングスペースがあるとなると、その有益性は一変する。

・街中のスタバやドトールに行くような感覚で入れる。

・11月上旬に購入して3か月間、画像フォルダを見るかぎり、週1回以上は入っている。

・完全に作業場所目当てなのも味気ないし、たぶんそういう意図で販売しているチケットではないから、少しでも馴染もうとクラゲペンを買ったり、シロクマベーカリーで飲食したりする。

・クラゲペンはペン先の反対側にクラゲがついていて書くときにすごく揺れる。普通に使いにくい。

・イワトビペンギンのパフェは、ココアパウダーがこぼれるのでトレイ必須。

・ガチャポンでイワトビペンギンとコガタペンギンの小さなぬいぐるみ付キーホルダーも買った。これは肌触りもいいし、かわいいのでかなりおすすめ。

・夜の時間帯は、不定期にミニコンサートなどのイベントが行われていて楽しい。コワーキングスペース使って、演劇もできそう。なんか書くだけ書いてみようかな。

・施設の売りは二種類のペンギン。キタイワトビペンギンとコガタペンギン。もともとペンギンは好きだし、何度も見ているとさらに愛着もわいてくる。

・会場には各ペンギンの説明パネルがあって、推しペンギン作りを勧めていた。

・3か月でどこまで個体識別できるものなのか疑問だったけど、結論、まったく覚えられなかった。

・フリッパーのところに色つきのゴムバンドが付いているのである程度は覚えたものの、それ以上は難しかった。エクセルで全ペンギンの表まで作ったのに。

・しかも、よなよなタイムは施設内暗めでブルーのライトに照らされているので、タグの有無や何色なのかがわかりにくい。

・青青はサッポロ。これだけはわかりやすい。

・一回だけ別途チケットを購入して早い時間帯にはいったけど、とても見分けやすい。食事シーンも見られるし。

・よなよなパス期間も終了したし、今度は「にちにちパス」を購入したいけど、仕事の日は完全に無理になるので結構悩んでいる。

※昼夜の違い。カメラの問題もあるけど、これくらいの差はある。

 

※哀愁。

※凛々しいけど何やってるのかはよくわからない。

※昼間のコガタペンギンズ。よなよなタイムは大体照明を落としているので、肉眼ではなかなか見ることができない。

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「UNWIND HOTEL&BAR 札幌」

2024-01-19 13:44:28 | 今月のソロ活

UNWIND HOTEL&BAR 札幌 公式HP

2024/1/16

・いつの間にかソロ活という便利な言葉ができていたので、ライフスタイルホテルに宿泊体験してみる。

・ライフスタイルホテルとは、宿泊以外の付加価値を持つようなホテルらしい。言葉と意味あってるのかな。

・「UNWIND HOTEL&BAR 札幌」は、夕方にワイン飲み放題の時間帯がある。

・フロントで鍵をもらって最初のドアを開けると、左手にトイレのドアがある。正面は行き止まりで、右手に風呂のドアがある。

・しばらく悩んだ後、正面の壁が引き戸になっていることに気づく。デザインの罠。

・引き戸をスライドさせると、まず巨大なキングベッドが目に飛び込んでくる。左手側の壁に100インチのスクリーン。右手側にはL字型の皮(風?)のソファー。

・バルミューダの湯沸かしケトルとトースターもある。

・個包装のドリップコーヒーは、ホテルのオリジナルブレンドっぽい。

・デスクはないので、パソコン仕事には向いていない。

・プロジェクターでは、アカウントさえ持っていれば大体のサブスク系の映像を見ることができる。

・迷ったけど、U-NEXTで『犬王』『宇宙ショーへようこそ』のアニメと、演劇の『火星の二人』を選んだ。

・アニメ二作品は文句なしだったけど、良し悪しとは別に、せっかく舞台作品を見るなら、素直に宝塚あたりを見ればよかったなと後悔。

・音はプロジェクターから出る。一方向から聞こえるので、慣れるのに少し時間がかかる。

・でも、いつものiPadと比べてかなり良い。

・ワインの飲み放題は、赤と白、それぞれ甘さで三段階。全部で六種類。

・すべて国産で、小樽2種と富良野のワイン。

・一杯の量が少ない。しかも、いちいちスタッフさんにお願いしないといけないので、おかわりしにくい。

・本を読んでいたこともあり、おかわりは二回だけ、量的にはコップ一杯にもあるかどうか。

・ルーフトップで焚火体験もできるらしいが、冬だからか、猛吹雪だったからか、開いていなかった。

・朝食もおしゃれ。少なめ。スープはおいしい。

・少ないのはわかっていたので、食パン持参で追いトーストを作る。近場なのでそういうこともできる。

・スクリーン視聴が思いのほか良かったので、また安い時期やクーポン配布のタイミングを見計らって泊まりたい。

※外観。大雪。

※デザインの罠。

※皮のソファは肌触りいい。

※キングベッドと比べてもこの大きさ。

※画像ブレちゃったけど、こんな感じのところでワインが飲める。

※ルーフトップはこんな感じ。雪がなきゃ楽しそうだった。

※ホテル公式HPの画像は2名分なので注意。

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「サンピアザ水族館」

2024-01-04 00:30:50 | 今月のソロ活

2024/1/2

・比較的行った記憶がはっきりしているスポットだけど(とはいえ20年くらい前)、珍しく仕事の休みとドニチカきっぷの使える日が重なったので久々に行ってみる。

・たしか前はラッコがいたはず。今はいない。ブームが去ったのと飼育コストが高いらしい。寂しい。

・それでも電気ウナギの展示やドクターフイッシュの展示で懐かしい気持ちになった。

・お客さんでかなり賑わっていた。子連れが多い。

・ゴマフアザラシ、ケープペンギン、コツメカワウソの餌やりタイムを見る。

・時間帯のせいなのか、どの個体も活発に動き回っていてちょっと展示スペースが窮屈そうに見えた。

・ただ、明らかにゴマフアザラシが飼育員さんになついている。くるくる回る、握手をする、芸を披露する、目薬もそれほど苦にしない。狭いながらもそんなにストレスはないのかもしれない。

・ケープペンギンは登別以来。フンボルトペンギンとの見分けがつきにくいけど、顔の模様と嘴でなんとか判別できそうになってきた。

・好奇心強めの個体もいるようで、ガラスに近づきかなりサービスしてくれる。子供が喜んでいた。

・登別、小樽の水族館や旭山動物園と同様に、エサを与えながら解説してもらえる。AOAOはどうなんだろ。

・ケープペンギンはお腹の模様で個体識別できるらしい。

・先月に生まれたヒナペンギンは見ることができず。

・建物は小さめなので、ゆっくり見ても1時間半くらいあれば回れる。

・それでも、新年企画やペンギンの掲示物、QRコードで展示中の魚たちの動画を提供したり、創意工夫で運営している感じ。

・特にコツメカワウソに穴をあけられた歴代長靴を展示しているのがプロジェクトX風でおもしろかった。

・弘進ゴム株式会社という長靴を作っているメーカーが本気でコツメカワウソ対策を立てている。

・実際に彼らを見てみると、ほんとにやんちゃとしか言いようがないくらいガシガシ動いている。

・餌をあげる飼育員さんの長靴も確かに削られていた。

・3匹まとめて「三強大」なる愛称もあって、本水族館のエース格だった。でもコツメカワウソは水生生物扱いでいいのかな。

・平成ガメラ2にも出てきた青少年科学館(現在休館中)も気になったけど、さすがに子供向けか。

 

※おせち料理にも通じる、語呂合わせに基づく伝統的なお正月らしさ。

※年期が入っている水族館だからなのか、思っていたより一回り大きい個体が多かった。

※今思うと、『けいおん!』は軽率だったと思う。

※手袋はしない。

※展示レイアウトの芸術点が高い。

※ガラス越しに子供と対峙するナカジマ

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「旭山動物園」

2023-12-07 00:02:23 | 今月のソロ活

2023/12/4

・行動展示で全国的に注目されて以降、いまだに行ったことのない北海道屈指の有名観光地についに行く。

・開園時間にあわせてバスに乗る。平日にも関わらず満席。途中バス停にいた人の乗車を断るくらい、立錐の余地なし。外国の人が多い。

・一通り園内を見てまわったものの、滞在時間が決まっていたので細かい解説まで読む余裕がない。2時間半は短い。

・主にペンギン館、レッサーパンダ、爬虫類館の三本立て。

・ペンギンはキング、ジェンツー、イワトビ、フンボルトの4種類。数が多く、敷地も広い。

・うっすら雪の積もった岩肌をヨチヨチ歩く様子と、最低限の動きで縦横無尽に泳ぎ回る水中のギャップ。

・もともとペンギンたちは集団で歩く習性があること、人をあまり怖がらないとの解説があり、ペンギンウォークが単なる観光客向けの見世物ではないことを知る(時期的にやってなかったけど)。

・風太君で有名になったレッサーパンダは餌やりタイムで解説が始まる。

・レッサーパンダ歴5年の飼育員の方の語り口が楽しく聞き入ってしまう。

・今までの水族館やクマ牧場で聞いてきたような万人受けするような話し方ではなく、話し慣れしたテンポの良い語り口、時には敬語丁寧語を省略するぶっきらぼうで挑発的な言い回し。漫才で淡々としゃべるタイプのボケ担当を思わせる。

・自身のレッサーパンダ愛を主張しつつ、レッサーパンダをただかわいいと言うだけのライト層には厳しい。

・脱走の心配への回答、オス同士だと非常に攻撃的になるという一面、自身のふくらはぎをかみちぎられたという咬筋力エピソード。知識欲も満たしてくれる。

・腹黒(見た目)もしっかり覚えることができた。

・爬虫類館は、せっかくだから入っておこうくらいの気持ちで入ると、床の通路にアオダイショウが落ちている。

・実際には死角になったところに飼育員さんがいたんだけど、本当にびっくりした。

・服装がやや違っていたけど、多分レッサーパンダと同じ人が解説してくれる。

・アオダイショウを体にまとわりつかせながら、旭山動物園の理念、生餌を与えること、それを見せることの意義。

・その話も面白く、そして思っていたよりも長く、ほぼ時間切れになってしまった。

・一回じゃ無理だった。また行きたい。

※腹が白いの、ほんとに保護色になっているのかな。

※画像の枠外に餌を持った飼育員さんがいる。

※有名なシロクマの飛込は見られなかった。

※ハシブトカラスまで展示されている。

※びっくりはした。(写ってないだけでカドの裏に飼育員さんはいた)

 

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