えみこころ便

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松本清張記念館

2010-11-03 00:31:40 | 旅行
昨年は、有名な作家さんたちの生誕100周年でしたね。

もう一昨年の正月になりますが、松本清張記念館に行きました。

北九州市の小倉城の隣にひっそりとあります。


青春18きっぷで、今はなきムーンライト九州を利用しての旅。

また、小倉駅までは『点と線』が舞台になった駅を通過するとあって、一緒に

来ていた友人も大喜び。各駅停車に揺られながら、路線図にある駅名を確認し、

楽しんでいました。なんと、清張さんは、実際に行っていない土地でも、地図を

見て、車窓から見える風景を書いていたんだそうです。なんと豊かな想像力!!


館内には、清張さんの年表が大きく展示されていました。

同じ年に生まれた作家の太宰治さん、中島敦さんは30代で、この世を去ってい

ますが、清張さんの作家デビューは41才。


前半の不遇な環境と後半の作家活動。二人分の時を過ごしたほどの波瀾万丈な

人生です。50代で初海外、最後まで作家として、長生きされてきた証は、素晴

らしいアーカイブの数々。



半地下にある、喫茶『石の館』では、作品に触れながら、珈琲を飲むことができ

ます。シックな感じで、小倉城のお堀の下にいるような、心地よい空間です。


また離れには、書斎が再現されていて、まるで図書館のようでした。

あくなき探求心と綿密な下調べ、膨大な蔵書の数が、それを物語っていました。


最後に、ちょっと愉快だったのが、東京の自宅の航空写真。

よーく見ると庭の、たしか、物干し竿の近くで、清張さんが気持ちよさげに写って

いるではありませんか。


今日は、文化の日。自由と平和を愛し、文化をすすめる日。

太宰さんは、過去の遠い人だと感じるのに、清張さんには、なぜかぬくもりを感じ、

オススメしたのでした。

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