みなさま、お久しぶりです。
このたび、えみこころのブログ「えみこころ便」を再開しました。
さて、第一回目は、御用聞きを始めるきっかけにもなった、南海本線・
樽井駅の商店街にある「いづみや食堂」さんのお話です。
ちょうど一年前に訪れたのですが、この辺りは、近くにイオンがあり、
商店街周辺では、ほとんど歩いている人も見かけず…
そんななか、お昼ごはんを食べようと、中に入ってみると、ワンカップ
を握った酔っぱらいのお客さまが絡んでいるようでした。
が、突き離すこともなく、甘やかすこともせず、その毅然とした態度に
圧倒されたのでした。
そのお客さまは、話を聞いてもらい、満足気に帰っていかれると、店主が
こちらに話しかけてきました。
「みんな、寂しいのよ」と。
この食堂は、亡くなられた御主人が、35年ほど前に一国一城の主になると
創業されたそうで、今は奥さまが一人で切り盛りしているそうです。
30年前は、商店街の最盛期。今のお店に寿司職人や料理人、地元の主婦たち、
総勢8人の従業員を雇わなければ、お店がまわらないほど、お客さまが訪れて
いたようです。
当時、繁盛していた泉佐野の駅前商店街に買い物に行くのに、電車を使い、
その帰りに立ち寄ることも多かったらしく、日によっては、終電間際まで
店を開けることもあったんだとか。
が、やはり、スーパーができてから、人通りがなくなり、お客さまが激減した
そうで、「イベントの時は、うどんを100円で売ったりもしたが、一時的に
客足が良くなるだけ。土地もお店も自分とこのだから、まだやっていける。
余った食材は自分で食べるから、おかげさまで、自宅の台所はきれいなまま(笑)」
とおっしゃっていました。
そして話を続けているうちに、仲良くしている商店さんの話に。
一見寂しく見えた商店街でしたが、昔ながらの良さを受け継いでいて、
「買い物に不自由だったり、ヘルパーさんに気を遣っているおばあちゃんの
ために、八百屋さんが宅配をしているねん。ついでに、御主人は魚屋さんや
自分のところでは取り扱っていない野菜は、別の八百屋さんで買って、お互い
助け合って、店を継続しているんやよ。この食堂でも、地元でとれたものを、
その魚屋の夕市で買っているねん。」と、
その言葉は自信に満ちあふれていました。
「街・店に守られるがゆえに、ひとがひとを守る」
私は、このお話を聞いたことがきっかけで、お年寄りの対話サービスがしたい、
地域密着型で御用聞きがしたいとの思いを、ずっと温め続けてきました。
商店主・地域住民がそれぞれの強みを活かし、地域で支え合えたら、「われわれ」
が出会いを意識できる、身近な相談相手ができて、安心と思ってもらえるうような
サービスを心がけていけたらと思います☆
このたび、えみこころのブログ「えみこころ便」を再開しました。
さて、第一回目は、御用聞きを始めるきっかけにもなった、南海本線・
樽井駅の商店街にある「いづみや食堂」さんのお話です。
ちょうど一年前に訪れたのですが、この辺りは、近くにイオンがあり、
商店街周辺では、ほとんど歩いている人も見かけず…
そんななか、お昼ごはんを食べようと、中に入ってみると、ワンカップ
を握った酔っぱらいのお客さまが絡んでいるようでした。
が、突き離すこともなく、甘やかすこともせず、その毅然とした態度に
圧倒されたのでした。
そのお客さまは、話を聞いてもらい、満足気に帰っていかれると、店主が
こちらに話しかけてきました。
「みんな、寂しいのよ」と。
この食堂は、亡くなられた御主人が、35年ほど前に一国一城の主になると
創業されたそうで、今は奥さまが一人で切り盛りしているそうです。
30年前は、商店街の最盛期。今のお店に寿司職人や料理人、地元の主婦たち、
総勢8人の従業員を雇わなければ、お店がまわらないほど、お客さまが訪れて
いたようです。
当時、繁盛していた泉佐野の駅前商店街に買い物に行くのに、電車を使い、
その帰りに立ち寄ることも多かったらしく、日によっては、終電間際まで
店を開けることもあったんだとか。
が、やはり、スーパーができてから、人通りがなくなり、お客さまが激減した
そうで、「イベントの時は、うどんを100円で売ったりもしたが、一時的に
客足が良くなるだけ。土地もお店も自分とこのだから、まだやっていける。
余った食材は自分で食べるから、おかげさまで、自宅の台所はきれいなまま(笑)」
とおっしゃっていました。
そして話を続けているうちに、仲良くしている商店さんの話に。
一見寂しく見えた商店街でしたが、昔ながらの良さを受け継いでいて、
「買い物に不自由だったり、ヘルパーさんに気を遣っているおばあちゃんの
ために、八百屋さんが宅配をしているねん。ついでに、御主人は魚屋さんや
自分のところでは取り扱っていない野菜は、別の八百屋さんで買って、お互い
助け合って、店を継続しているんやよ。この食堂でも、地元でとれたものを、
その魚屋の夕市で買っているねん。」と、
その言葉は自信に満ちあふれていました。
「街・店に守られるがゆえに、ひとがひとを守る」
私は、このお話を聞いたことがきっかけで、お年寄りの対話サービスがしたい、
地域密着型で御用聞きがしたいとの思いを、ずっと温め続けてきました。
商店主・地域住民がそれぞれの強みを活かし、地域で支え合えたら、「われわれ」
が出会いを意識できる、身近な相談相手ができて、安心と思ってもらえるうような
サービスを心がけていけたらと思います☆