えみこころ便

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えみこころ便、始めます。

2010-10-08 19:32:50 | ご挨拶
みなさま、お久しぶりです。

このたび、えみこころのブログ「えみこころ便」を再開しました。

さて、第一回目は、御用聞きを始めるきっかけにもなった、南海本線・

樽井駅の商店街にある「いづみや食堂」さんのお話です。


ちょうど一年前に訪れたのですが、この辺りは、近くにイオンがあり、

商店街周辺では、ほとんど歩いている人も見かけず…


そんななか、お昼ごはんを食べようと、中に入ってみると、ワンカップ

を握った酔っぱらいのお客さまが絡んでいるようでした。

が、突き離すこともなく、甘やかすこともせず、その毅然とした態度に

圧倒されたのでした。


そのお客さまは、話を聞いてもらい、満足気に帰っていかれると、店主が

こちらに話しかけてきました。



「みんな、寂しいのよ」と。



この食堂は、亡くなられた御主人が、35年ほど前に一国一城の主になると

創業されたそうで、今は奥さまが一人で切り盛りしているそうです。


30年前は、商店街の最盛期。今のお店に寿司職人や料理人、地元の主婦たち、

総勢8人の従業員を雇わなければ、お店がまわらないほど、お客さまが訪れて

いたようです。


当時、繁盛していた泉佐野の駅前商店街に買い物に行くのに、電車を使い、

その帰りに立ち寄ることも多かったらしく、日によっては、終電間際まで

店を開けることもあったんだとか。


が、やはり、スーパーができてから、人通りがなくなり、お客さまが激減した

そうで、「イベントの時は、うどんを100円で売ったりもしたが、一時的に

客足が良くなるだけ。土地もお店も自分とこのだから、まだやっていける。

余った食材は自分で食べるから、おかげさまで、自宅の台所はきれいなまま(笑)」

とおっしゃっていました。


そして話を続けているうちに、仲良くしている商店さんの話に。

一見寂しく見えた商店街でしたが、昔ながらの良さを受け継いでいて、


「買い物に不自由だったり、ヘルパーさんに気を遣っているおばあちゃんの

ために、八百屋さんが宅配をしているねん。ついでに、御主人は魚屋さんや

自分のところでは取り扱っていない野菜は、別の八百屋さんで買って、お互い

助け合って、店を継続しているんやよ。この食堂でも、地元でとれたものを、

その魚屋の夕市で買っているねん。」と、

その言葉は自信に満ちあふれていました。



「街・店に守られるがゆえに、ひとがひとを守る」



私は、このお話を聞いたことがきっかけで、お年寄りの対話サービスがしたい、

地域密着型で御用聞きがしたいとの思いを、ずっと温め続けてきました。

商店主・地域住民がそれぞれの強みを活かし、地域で支え合えたら、「われわれ」

が出会いを意識できる、身近な相談相手ができて、安心と思ってもらえるうような

サービスを心がけていけたらと思います☆


さぁ、準備しよう!

2010-05-29 15:07:21 | ご挨拶


こんにちは。

このたび、ブログを再開することになりました。
ひとり立ちをし、新たにがんばっていこうと思っています。

私は、長い間建築の仕事をしていましたが、まちづくりという
視点から、塾のプロジェクトを通して、商店街再生、そして
農業に関心を持ち、今は地方特産品を都市の商店街の空き店舗
で販売する活動をしています。

この様子を、先日の「日本農業新聞」にも掲載していただきました。
しかし、何が転機になるか分かりませんね。
私は、このことを継続していくために、大阪市内に引っ越し、産創館の
創業チャレンジゼミを受け始めました。マーケティング・ビジネスモデル
から資金繰りに至るまで、30人の仲間と勉強中です。

これからは、見たこと、体験したことを、ここで報告しようと思います。
新しい出会いも増えることとなるので、今からどうなるかが楽しみです。
いつも笑顔を絶やさずに、明るく元気に毎日を過ごせたらと思います☆

今日は、商店街で販売している商品のご紹介を。
商品は、和歌山・那智勝浦の色川茶(両谷園さん)、和歌山・有田川町
の梅干し(百福梅本舗さん)、滋賀・余呉町の湖国炊(余呉山菜加工組合さん)、
高知・須崎市の樟のう(土佐龍さん)です。
どれも、直接仕入れているのですが、それぞれに、ストーリーがあります。

色川茶は、和歌山の三大茶の一つだそうで、山間部で作られているため、
大量にはできませんが、ひとつひとつ丁寧に作られています。
特に、上ほうじ茶は今まで飲んだなかでもかなりおいしかったとまとめ買い
される方もいて好評です。さらに、国産の紅茶、熊野紅茶も人気商品です。
ティーバック入りもあります。これから暑くなってきますが、煎茶は水出しで
飲むと、風味も増し、さらにおいしいらしいです。

じつは、この色川茶の存在は、泉佐野のワークショップに来ていた大学院生
さんから知りました。二人で、現地に行った時の様子は改めてお伝えします。

梅干しは、みなべの梅を使用し、塩分控えめのはちみつやうす塩味、従来の
しそ漬けと三種で、食べきりサイズの容器で特別販売。100gで350円と大変
お値打ちです。うす塩味は特に食べだすと、止まらないほどおいしいらしく、
「一日で2パック食べてしまった」と追加で買っていかれる方もいらっしゃいました。
健康のために、1日1粒。これからの夏バテ対策にもいかがでしょうか?

湖国炊は、山菜の佃煮です。ふきやしめじなどの具材が入っていて、ちょっと
珍しいですが、味はほどよい塩加減で、抜群です。本物の竹の皮で包装されて
いて、殺菌作用があり、保存性もよく、また手頃な大きさなので、ご家族やご友人
の手土産にもおすすめです。

樟のうは、くすのきのチップ状の防虫剤ですが、年配の方はよくご存じで、興味を
示される方が多いです。生産者の土佐龍さんは、まな板など木を使った調理道具
が有名ですが、四万十川の「木づかい運動」で、こういった日用品も出されています。
着物の収納ケースにひとつ入れておくと、半年はもつので、天然成分のくすのき
パワーで、衣類を虫から守りましょう!!こちらは、残りあとわずかです。

以上となりますが、今後もどんどん地方の「売りたいもの」を発掘し、都市の「買い
たいひと」へお届けしようと思います。

来月の販売予定としては、2日~4日が旭区・千林商店街の「千林ふれあい館」、
9日~11日が東住吉区・駒川商店街の元三宝住宅さんの空き店舗で行います。

今後とも、温かいアドバイスをどうぞよろしくお願いします。
ツイッターでもつぶやいています。https://twitter.com/emiaruki
みなさん、元気にやっていますので、ご心配なく。