えみこころ便

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古本愛

2010-11-11 01:05:33 | 読書
大阪・天満橋の八軒家の石段のところで、"「花月書房」という真面目な古書店と出合った"

とTwitterで教えていただいてから、なんだか気になって仕方がありません。


というのも、その周辺で仕事をしていた期間が長く、近くにある北大江公園の向かいの

パン屋「マリアン」さんでランチセットを買って、同僚とベンチで日向ぼっこをしながら

食べていた、思い出深き場所、都会のオアシスだったからです。




ちなみに、八軒家の石段は、土佐堀通りを駅より西に向かい、南に折れると見えてきます。

とても雰囲気のよい、趣のある石段は、船着場の名残りのようです。


ふだんから時間があると、図書館や本屋さんに足を運びます。

大阪なら、天満・天神橋筋界隈の書店街は、味があって素敵ですね。




あのなんとも言えないインクの匂い、活字の形、紙質。

ページをめくるたびに広がる新しい世界。どこか優しくて懐かしくていいですね。


京都なら、一乗寺にある恵文社が、気の利いた本屋さんで好きです。

美術系の大学が多いからか、デザイン書や絵本まで品揃えが豊富で、古書市も行われる

など、面白い本に遭遇するたびに、気分も高揚します。



さらに、趣味のいい文房具や雑貨を見ることができるのも魅力的。

誰かにこの感動を伝えたくて、プレゼントを買ってしまうこともしばしばあります。


そして、古きよき昭和が好きな私にとって、今まで、新しい生き方のヒントを与えてく

れ、現在も生活のお手本として愛読しているのが、『暮らしの手帖』。

   

ここには、日常にある身近なことが独自の視点でやわらかく、時に鋭く書かれています。

花森安治さんのレトロで愛らしい挿絵や装丁、書体は、手作り感いっぱいです。

その中にあるエッセイは、別冊「すてきなあなたに」としても出版されています。

今までに第5巻まで出ていて、四季折々の心温まるエピソードが12ヶ月分詰まってい

ますが、いつの時代も変わらず、日々を丁寧に過ごすことが大切だと教えてくれます。


上高尾で活動されている伊藤さんのブログのタイトル「日美礼讃」の「どこに住もうと

も、日々の暮らしの中に訪れるちっちゃな楽しみや美しさ。それを感じることだけは放棄

せず、積み重ねていきたい」という意味合いにも通じるものがありますね。

http://blogs.yahoo.co.jp/ball_of_uguis_1


あぁ、なんだか、古書店「花月書房」の店主に会いに行きたくなりました。

近代建築で、コーヒーを飲みながら、古本を読むのも、粋でいいかもしれませんね。