サーファーズパラダイスの朝の眩しい光りを避けるかのようにターニーは顔が半分隠れるくらいの大きなサングラスをつけてシリンダーズにやってきた。昨日、お店にやってきた日本の大学生グループと一緒にサーフィンをするということで僕らスタッフ3人そろって朝の6時から集合をすることになっていた。一緒に働き始めて1年近くが過ぎるがターニーとマサヤと3人そろってサーフィンに行くのは今日が初めてだった。
「おはよー永住ライフ。おはよーマサヤ。私、眠くておかしくなりそうよ。なんだかガールズと永住ライフに押し切られて約束しちゃったけど昨日ベットに入ってからやめておけばよかったって100回は後悔したわ。」
「おはよー、ターニー。そんなこと言わないで一緒に楽しもうよ。女の子達もターニーと仲良くなりたいって言っていたし、僕ら3人が朝から一緒にサーフィンするのも始めてだよ。それにもし全員がサーフィンを好きになってシリンダーズでサーフボードやウエットスーツを買ってくれたら僕らもハッピィーだよ。」
「永住ライフあなたそんなこと考えていたの?純粋にサーフィンを教えたいのかと思っていたわ。なんだかずいぶんクレバーなのね。」
「いや別にセールスのことだけを考えているわけじゃないし、もちろん楽しんでもらってサーフィンや海が好きになってもらいたいというのが最優先だけど。」
「そう、それならいいわ。サーフボードを売るためだけに早朝から呼び出されたのなら時給が発生するはずだから永住ライフに払ってもらわなきゃって思っていたから。ねぇマサヤ。」
マサヤもおどけた顔をしてポケットの中から手を出すと、小さな子供が何かちょうだいとするように僕の前で開いて見せた。タツヤ君達や女の子たちが今してみたいことはサーフィンをすることだけでなく僕らと一緒に何かすること自体に楽しみを感じていることが分かっていたし、実は僕自身もサーフィンレッスンをすることが好きだった。
今までの経験でセールスをあげるためだけに、観光客相手に言葉巧みにきわどい売り方でサーフボードやウェットスーツを売ることはできたけれど買ってくれた人がその後サーフィンをすることがなかったり、すぐに辞めてしまうのであれば意味がないといつも思っていたしそんなことをするのは嫌だった。
チュックが魂を込めて削った板が押入れや部屋の中で埃をかぶるもの嫌だし、なによりお金を出して買ってくれた人が後で後悔をするようなことはしたくなかったからだ。サーフィンレッスンを通してサーフィンの楽しさや海の気持ちの良さや素晴らしさを感じてくれるのが一番の喜びだったから、その後でレッスンを受けたうちの何人かがシリンダーズで何かを買ってくれるのはたまたまのご褒美みたいに感じていた。
「おはよーございます。」
「よろしくお願いします。」
「おはようです。」
6人分の朝の挨拶がまだ少し乾いた朝の空気に溶けて道路の向かい側から僕ら3人の耳に流れてきた。振り返って見てみると昨日の6人が横断歩道を渡りながら手を振ってこちらに歩いてくるのが見えた。6人とも真新しいビーチサンダルを履いて手にはビニールのバックを持っているのでまだ日本から着いたばかりのお客さんだということが一目で分かるいでたちだった。
「おはよう、みんな。よく来たね、朝サーファーズパラダイスの正面の波をチェックしてきたけれど今日はサイズも大きくなくて初めてサーフィンにトライするのには絶好の日だよ。女の子も男の子達もとりあえず店のバックルームで水着に着替えて。水温は低くないからボードショーツにラッシュガードで大丈夫だと思うけれど寒がりの人はウェットを貸すから手をあげてね。」
結局、誰も手をあげる人がいなかったのでみんなにシリンダーズのロゴマークが胸に入ったブルーのラッシュガードをかしてあげた。ただ一人、ブーだけは店で一番大きいサイズのエクストララージのラッシュガードもサイズが合わなかったのでシリンダーズTシャツの3Lをラッシュガードの代わりに着てもらうことにした。ブーは自分だけTシャツを着ていることにかっこ悪いと不満気味だったが、オーストラリアのローカル達の間でラッシュガードではなくあえてTシャツを合わせて海に入ることもクールなんだと話すと顔に笑顔が戻った。
昨日、僕とマサヤはタツヤ君とシューイチ君そしてブーとは話をしたけれど。女の子達とはほとんど話すことがなかったし、逆にターニーは男の子達とはほとんど会話をしていなかったのでお互いに自己紹介をした。女の子は一番背の高い少し英語を話せるこがキョーコ、髪が長くて口が愛嬌のあるアヒルっぽいこがレイナ、そして目鼻立ちのスッキリとしてしっかりしていそうなこがシホという名前だった。3人ともほどよくかわいくてよろしくお願いしますとペコリとお辞儀をされたのでマサヤも僕もなんだかはずかしくなって少し照れてしまった。
男の子達は胸の下まである金髪にブルーアイズ、日に焼けて長く伸びた手足のターニーに接してかなり照れているようだった。僕もマサヤも毎日ターニーに会っているのでもうなんとも思わないが初めてターニーに会ったときは外国の雑誌の中からそのまま飛び出してきたようなターニーを見てかなりドキドキしたのを思い出した。おかしかったのは、英語もそれほど話すことができないし、どのようにターニーに接していいか分からないでいるタツヤ君とシューイチ君とは違いブーは大きな体を揺らして一歩前にでてきた。そして、この日のために前から用意をしてきたような英語でターニーの目を見ながらしっかりと自己紹介をした。
「ハイ、アイアム ブー。プリーズ コールミー ブー。ナイス トゥ ミートュー。」
そして大きな手をターニーの前に突き出すとニッコリと笑った。ターニーも予期していなかったことが起こったのとブーが慣れない英語で勇気を出して自分のために挨拶をしてくれたのが嬉しかったようで、ブーの顔を見てニッコリと微笑み返すとブーの大きな手を握って握手をした。ブー、やるじゃんというようにみんなからオーと感嘆の声があがった。
僕らはそれぞれのサーフボードを持ってサーファーズのビーチに出た。タツヤ君とシューイチ君には長めのショートボードをブーには10フィートのロングボードそして女の子たちにはノーズが丸くなったファンボードを使ってもらうことにした。ビーチに出てもう一度波を見るとSANDSアパートの右側でいい波が立っていたけれど、左側メインビーチよりのほうが人が少なくて練習をしやすそうだったのでみんなでそちら側に歩いていった。
最初はボードを砂の上に置いてその上に横になりパドリングの仕方からレッスンをした。そして順番にサーフボードの上に立つ方法や立ってからなるべく長く乗ることができる体の動かした方や目線を教えてた。30分ほどビーチで練習をしながらマサヤと僕の二人でみんなの体の動かし方やタイミングの取り方を直したりしていたが、そろそろみんなが海に入ってみたくてうずうずしているのが分かった。太陽はキラキラ輝いているし、空はいつものブルースカイで雲ひとつないし、さっきからのレッスンで汗をかいているし、すぐにでも海に飛び込みたい気分だろう。
僕もマサヤもこのタイミングを待っていた。海に入った瞬間に気持ちが良いと誰でも感じることができる、この瞬間を。
「さあ、そろそろ実際に海に入ろう。僕とマサヤが順番にみんなのことを後ろから押すから声をかけたらさっき教えた要領でおもいっきり水をこぐんだよ。よし、みんなでサーフィンしよう!」
タツヤ君もシューイチ君もブーも、キョーコちゃんもレイナちゃんもシホちゃんも、みんな初めてサーフィンに挑戦するワクワクするような期待と胸が高鳴るような心地よい興奮に包まれてキラキラと輝いた瞳と表情をしながらサーファーズパラダイスの海に入っていった。
「おー海だぁー。」
「気持ちいいっ。」
「すげー!」
「わーっ。」
6人の歓声が今度は潮風に溶けて、サーファーズパラダイスの海もみんなを歓迎しているように笑ってみえた。
☆永住ライフからのお知らせ☆
10月24日(土)に東京の代々木公園で永住ピクニックを開催します!
オーストラリアが好きな人なら誰でも参加大歓迎です。
当日は永住ライフこと僕ももちろん参加します。
このブログを読んでくれている人と僕も実際に会って話してみたいので
とても楽しみにしています。
ブログを読んでオーストラリアに興味がある人
オーストラリアに行ってみたい人
なんだかおもしろそうだと思う人
是非、遊びにきてください。
あなたに会えるのを楽しみにしています。
永住ライフより
【詳細はこちら】
日時:10月24日(土)お昼くらい~*詳細未定
場所:代々木公園内
持ち物:自分の飲み物と食べ物
代々木公園内といっても広いので分かりやすい場所を改めてお伝えします。
お天気がどうなるか分かりませんが、雨天時は中止にしたいと思います。
☆☆参加希望の人はコチラからお願いします。☆☆
(MIXIをしている人の参加方法)
MIXIをしている人は以下のアドレスからMIXIにログインして、
コミュニティーに参加表明をお願いします。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=46837283&comm_id=371905
(MIXIをしていない人の参加方法)
直接に以下のメールアドレスに参加希望のメールをお願いします。
頂いたメールに参加についてのご連絡を差し上げます。
「永住希望・オーストラリア大好きピクニック参加希望」
hidehirokawai@gmail.com
リンクがはられていない場合はお手数ですがコピーして
貼り付けてくださいね。
★★★お知らせ★★★
☆永住ライフ君の「幸せなオーストラリア永住権への道」は毎週水曜日に更新させていただきます。楽しみにしていてくださいね。
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「おはよー永住ライフ。おはよーマサヤ。私、眠くておかしくなりそうよ。なんだかガールズと永住ライフに押し切られて約束しちゃったけど昨日ベットに入ってからやめておけばよかったって100回は後悔したわ。」
「おはよー、ターニー。そんなこと言わないで一緒に楽しもうよ。女の子達もターニーと仲良くなりたいって言っていたし、僕ら3人が朝から一緒にサーフィンするのも始めてだよ。それにもし全員がサーフィンを好きになってシリンダーズでサーフボードやウエットスーツを買ってくれたら僕らもハッピィーだよ。」
「永住ライフあなたそんなこと考えていたの?純粋にサーフィンを教えたいのかと思っていたわ。なんだかずいぶんクレバーなのね。」
「いや別にセールスのことだけを考えているわけじゃないし、もちろん楽しんでもらってサーフィンや海が好きになってもらいたいというのが最優先だけど。」
「そう、それならいいわ。サーフボードを売るためだけに早朝から呼び出されたのなら時給が発生するはずだから永住ライフに払ってもらわなきゃって思っていたから。ねぇマサヤ。」
マサヤもおどけた顔をしてポケットの中から手を出すと、小さな子供が何かちょうだいとするように僕の前で開いて見せた。タツヤ君達や女の子たちが今してみたいことはサーフィンをすることだけでなく僕らと一緒に何かすること自体に楽しみを感じていることが分かっていたし、実は僕自身もサーフィンレッスンをすることが好きだった。
今までの経験でセールスをあげるためだけに、観光客相手に言葉巧みにきわどい売り方でサーフボードやウェットスーツを売ることはできたけれど買ってくれた人がその後サーフィンをすることがなかったり、すぐに辞めてしまうのであれば意味がないといつも思っていたしそんなことをするのは嫌だった。
チュックが魂を込めて削った板が押入れや部屋の中で埃をかぶるもの嫌だし、なによりお金を出して買ってくれた人が後で後悔をするようなことはしたくなかったからだ。サーフィンレッスンを通してサーフィンの楽しさや海の気持ちの良さや素晴らしさを感じてくれるのが一番の喜びだったから、その後でレッスンを受けたうちの何人かがシリンダーズで何かを買ってくれるのはたまたまのご褒美みたいに感じていた。
「おはよーございます。」
「よろしくお願いします。」
「おはようです。」
6人分の朝の挨拶がまだ少し乾いた朝の空気に溶けて道路の向かい側から僕ら3人の耳に流れてきた。振り返って見てみると昨日の6人が横断歩道を渡りながら手を振ってこちらに歩いてくるのが見えた。6人とも真新しいビーチサンダルを履いて手にはビニールのバックを持っているのでまだ日本から着いたばかりのお客さんだということが一目で分かるいでたちだった。
「おはよう、みんな。よく来たね、朝サーファーズパラダイスの正面の波をチェックしてきたけれど今日はサイズも大きくなくて初めてサーフィンにトライするのには絶好の日だよ。女の子も男の子達もとりあえず店のバックルームで水着に着替えて。水温は低くないからボードショーツにラッシュガードで大丈夫だと思うけれど寒がりの人はウェットを貸すから手をあげてね。」
結局、誰も手をあげる人がいなかったのでみんなにシリンダーズのロゴマークが胸に入ったブルーのラッシュガードをかしてあげた。ただ一人、ブーだけは店で一番大きいサイズのエクストララージのラッシュガードもサイズが合わなかったのでシリンダーズTシャツの3Lをラッシュガードの代わりに着てもらうことにした。ブーは自分だけTシャツを着ていることにかっこ悪いと不満気味だったが、オーストラリアのローカル達の間でラッシュガードではなくあえてTシャツを合わせて海に入ることもクールなんだと話すと顔に笑顔が戻った。
昨日、僕とマサヤはタツヤ君とシューイチ君そしてブーとは話をしたけれど。女の子達とはほとんど話すことがなかったし、逆にターニーは男の子達とはほとんど会話をしていなかったのでお互いに自己紹介をした。女の子は一番背の高い少し英語を話せるこがキョーコ、髪が長くて口が愛嬌のあるアヒルっぽいこがレイナ、そして目鼻立ちのスッキリとしてしっかりしていそうなこがシホという名前だった。3人ともほどよくかわいくてよろしくお願いしますとペコリとお辞儀をされたのでマサヤも僕もなんだかはずかしくなって少し照れてしまった。
男の子達は胸の下まである金髪にブルーアイズ、日に焼けて長く伸びた手足のターニーに接してかなり照れているようだった。僕もマサヤも毎日ターニーに会っているのでもうなんとも思わないが初めてターニーに会ったときは外国の雑誌の中からそのまま飛び出してきたようなターニーを見てかなりドキドキしたのを思い出した。おかしかったのは、英語もそれほど話すことができないし、どのようにターニーに接していいか分からないでいるタツヤ君とシューイチ君とは違いブーは大きな体を揺らして一歩前にでてきた。そして、この日のために前から用意をしてきたような英語でターニーの目を見ながらしっかりと自己紹介をした。
「ハイ、アイアム ブー。プリーズ コールミー ブー。ナイス トゥ ミートュー。」
そして大きな手をターニーの前に突き出すとニッコリと笑った。ターニーも予期していなかったことが起こったのとブーが慣れない英語で勇気を出して自分のために挨拶をしてくれたのが嬉しかったようで、ブーの顔を見てニッコリと微笑み返すとブーの大きな手を握って握手をした。ブー、やるじゃんというようにみんなからオーと感嘆の声があがった。
僕らはそれぞれのサーフボードを持ってサーファーズのビーチに出た。タツヤ君とシューイチ君には長めのショートボードをブーには10フィートのロングボードそして女の子たちにはノーズが丸くなったファンボードを使ってもらうことにした。ビーチに出てもう一度波を見るとSANDSアパートの右側でいい波が立っていたけれど、左側メインビーチよりのほうが人が少なくて練習をしやすそうだったのでみんなでそちら側に歩いていった。
最初はボードを砂の上に置いてその上に横になりパドリングの仕方からレッスンをした。そして順番にサーフボードの上に立つ方法や立ってからなるべく長く乗ることができる体の動かした方や目線を教えてた。30分ほどビーチで練習をしながらマサヤと僕の二人でみんなの体の動かし方やタイミングの取り方を直したりしていたが、そろそろみんなが海に入ってみたくてうずうずしているのが分かった。太陽はキラキラ輝いているし、空はいつものブルースカイで雲ひとつないし、さっきからのレッスンで汗をかいているし、すぐにでも海に飛び込みたい気分だろう。
僕もマサヤもこのタイミングを待っていた。海に入った瞬間に気持ちが良いと誰でも感じることができる、この瞬間を。
「さあ、そろそろ実際に海に入ろう。僕とマサヤが順番にみんなのことを後ろから押すから声をかけたらさっき教えた要領でおもいっきり水をこぐんだよ。よし、みんなでサーフィンしよう!」
タツヤ君もシューイチ君もブーも、キョーコちゃんもレイナちゃんもシホちゃんも、みんな初めてサーフィンに挑戦するワクワクするような期待と胸が高鳴るような心地よい興奮に包まれてキラキラと輝いた瞳と表情をしながらサーファーズパラダイスの海に入っていった。
「おー海だぁー。」
「気持ちいいっ。」
「すげー!」
「わーっ。」
6人の歓声が今度は潮風に溶けて、サーファーズパラダイスの海もみんなを歓迎しているように笑ってみえた。
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10月24日(土)に東京の代々木公園で永住ピクニックを開催します!
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当日は永住ライフこと僕ももちろん参加します。
このブログを読んでくれている人と僕も実際に会って話してみたいので
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是非、遊びにきてください。
あなたに会えるのを楽しみにしています。
永住ライフより
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日時:10月24日(土)お昼くらい~*詳細未定
場所:代々木公園内
持ち物:自分の飲み物と食べ物
代々木公園内といっても広いので分かりやすい場所を改めてお伝えします。
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「永住希望・オーストラリア大好きピクニック参加希望」
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