学生ビザに切り替えてでも、この国に残ろう。僕はそう決心をした。
今、諦めて日本に帰ったらきっといつか後悔をする、僕は心の中でまだ実現できていない5つめの目標「オーストラリアでの暮らしが幸せなものだったら永住権を取る。」をやり遂げることを誓った。
今日は授業料が一番安い学校を探す為に、マネージャーにお願いをしてお休みをもらってある。僕はメモ帳とペンをズボンの後ろポケットに入れて家を出た。今日もアンドレアスは朝からサーフィンに行っていて家にはいなかった、アンドレアスは最近、毎朝サーフィンに行き夜は街に出かけることが多かった。オーストラリアでの残された日々を充実させようと忙しいようだった。
昨日、オーストラリアの日本語の情報誌や日本食レストランの前にある掲示板でいくつかの学校の情報を調べて、その中でも3つほど良さそうな学校を見つけておいた。日本人向けの情報や学校、お店を知りたいときはこの方法が一番便利なんだ。僕は、エスプラネードに車を停めて最初の学校を見に行った。
最初の学校は、僕が前に働いていたサーフショップの直ぐ近くにあった。中に入ると小さな受付があってそこにはオージーの女性が座っていた。
「すみません、僕はこの学校に興味があるんです。お話を聞かせてもらえませんか?」
僕が声をかけると、その女の人は優しそうな笑顔でうなずいて、隣の部屋に案内をしてくれた。
イスに座って、しばらくすると日本人の女性が入ってきた。
「こんにちは、私がこの学校の校長をしているケイコです。」
僕はいきなり日本人の女性が現れて、この語学学校の校長ですと言われたので、とても驚いた。前の学校の校長先生は年配のオーストラリア人の男性で頭は少し薄くて体も大きく、いかにも校長先生というイメージにピッタリだったからだ。でも今、僕の前に座っている女性は日本人でしかも、年もまだ30才くらい見える。
「今は、なんのビザで滞在しているの?」
「ワーキングホリデービザです。でももう少しオーストラリアで暮らしたいので学生ビザに切り替えたいんです。」
「学生ビザに切り替えて、この国に残ることはできるけれど出席率が悪いと強制送還になるのは知っている?」
強制送還!僕はビックリした。でもきのうのキャシーの反応と同じで、ワーキングホリデーから学生ビザに切りかえて、この国に残りたいと言うとあまり良い反応をされなかった。きっとビザを取る為だけに学生ビザを取って学校に来ない生徒が多いんだろう。
「この国に残りたいのは本当です、でも自分のお金を払って学校に入学する以上しっかりと学校に来ます。覚えられることは何でも勉強したいんです。」
ぼくは慌てて、そう言った。でもそれは本心だった、ここで払う授業料は僕が今まで一生懸命に働いて貯めたお金だ、意味のないことには使いたくない。そしてこれからこの国で暮らすのなら英語は上手なほうが良いに決まったいる。
ケイコ校長は手に持っているファイルを開いて、1枚の紙を取り出した。そこには授業料の値段が3ヶ月、半年、1年に分けて書かれていた。一番安い3ヶ月のコースでも僕が今のお店でもらえる給料の1ヶ月分より高い。僕は少し困ってしまった、僕が日本から貯めてきたお金も、もう沢山は残っていなかった。そして、いつかビザの申請をする時のためにこのお金は使いたくなかった。でも僕にはまだ、この国にきてから働いて貯めたお金があった、そのほとんどを使えばなんとか払うことができる金額だ。
ケイコ校長は僕が困っている様子を感じたのか、少し考えてから先月まで入学金無料で2ヶ月分の授業料を払えば3ヶ月間の授業を受けることができるキャンペーンをやっていたことを教えてくれた。そして、特別にそのキャンペーンの値段で僕にも授業を受けさせてくれると言ってくれた。
「ありがとうございます。」
僕は、ここが最初に見学に来た学校だけれど、もうこの学校にしようと決めていた。きっと他の学校を見学に行っても、これより安い学校はみつからないだろう。
僕はケイコ校長にお礼を言って、入学の申込書をもらって学校をでた。これで、あと6ヶ月はチャンスがあるぞ。僕は少しいい気分になって、久しぶりに前働いていたサーフショップのマネージャーに会いにお店に遊びにいった。
店に入ると、僕が働いていた頃と同じようにマネージャーは新聞を読んでいた。
「よお、永住ライフ。久しぶりだな。」
マネージャーは読んでいた新聞をおいて、僕の顔を見て笑った。
「そういえば永住ライフ、お前今の店でビジネスビザは取れたのか?たしかもうすぐお前のビザは切れるだろう。」
マネージャーは僕の状況を覚えてくれていた。僕はオーナーの永住権が取れなくてビジネスビザが取れないこと、それでも諦めたくないので学生ビザに切り替えてこの国の残ることを話した。
「永住ライフ、お前それならもう一度サーフショップで働く気持ちはあるかい?」
「えっ!この店で働くってこと、でも僕は1度辞めているし、ビザの申請はできないんじゃないの?」
僕はてっきりマネージャーが、もう一度ここで働いてみないかと誘ってくれているのだと思った。
「ちがう、ちがう、永住ライフ。水着屋のマークを覚えているか?やつが今度、サーファーズの街で新しくサーフショップを始めたいらしんだ、それで右腕になって働いてくれる日本人を探しているみたいだぞ。ビザの申請までは分らないが、お前なら商品を売ることができるし、きっとやつにとって必要な人間になるんじゃないか?」
サーフショップの立ち上げかぁ、やりがいもあるしすごくおもしろそうだな。
僕は一度、マークに会いに行くことに決めた。
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今、諦めて日本に帰ったらきっといつか後悔をする、僕は心の中でまだ実現できていない5つめの目標「オーストラリアでの暮らしが幸せなものだったら永住権を取る。」をやり遂げることを誓った。
今日は授業料が一番安い学校を探す為に、マネージャーにお願いをしてお休みをもらってある。僕はメモ帳とペンをズボンの後ろポケットに入れて家を出た。今日もアンドレアスは朝からサーフィンに行っていて家にはいなかった、アンドレアスは最近、毎朝サーフィンに行き夜は街に出かけることが多かった。オーストラリアでの残された日々を充実させようと忙しいようだった。
昨日、オーストラリアの日本語の情報誌や日本食レストランの前にある掲示板でいくつかの学校の情報を調べて、その中でも3つほど良さそうな学校を見つけておいた。日本人向けの情報や学校、お店を知りたいときはこの方法が一番便利なんだ。僕は、エスプラネードに車を停めて最初の学校を見に行った。
最初の学校は、僕が前に働いていたサーフショップの直ぐ近くにあった。中に入ると小さな受付があってそこにはオージーの女性が座っていた。
「すみません、僕はこの学校に興味があるんです。お話を聞かせてもらえませんか?」
僕が声をかけると、その女の人は優しそうな笑顔でうなずいて、隣の部屋に案内をしてくれた。
イスに座って、しばらくすると日本人の女性が入ってきた。
「こんにちは、私がこの学校の校長をしているケイコです。」
僕はいきなり日本人の女性が現れて、この語学学校の校長ですと言われたので、とても驚いた。前の学校の校長先生は年配のオーストラリア人の男性で頭は少し薄くて体も大きく、いかにも校長先生というイメージにピッタリだったからだ。でも今、僕の前に座っている女性は日本人でしかも、年もまだ30才くらい見える。
「今は、なんのビザで滞在しているの?」
「ワーキングホリデービザです。でももう少しオーストラリアで暮らしたいので学生ビザに切り替えたいんです。」
「学生ビザに切り替えて、この国に残ることはできるけれど出席率が悪いと強制送還になるのは知っている?」
強制送還!僕はビックリした。でもきのうのキャシーの反応と同じで、ワーキングホリデーから学生ビザに切りかえて、この国に残りたいと言うとあまり良い反応をされなかった。きっとビザを取る為だけに学生ビザを取って学校に来ない生徒が多いんだろう。
「この国に残りたいのは本当です、でも自分のお金を払って学校に入学する以上しっかりと学校に来ます。覚えられることは何でも勉強したいんです。」
ぼくは慌てて、そう言った。でもそれは本心だった、ここで払う授業料は僕が今まで一生懸命に働いて貯めたお金だ、意味のないことには使いたくない。そしてこれからこの国で暮らすのなら英語は上手なほうが良いに決まったいる。
ケイコ校長は手に持っているファイルを開いて、1枚の紙を取り出した。そこには授業料の値段が3ヶ月、半年、1年に分けて書かれていた。一番安い3ヶ月のコースでも僕が今のお店でもらえる給料の1ヶ月分より高い。僕は少し困ってしまった、僕が日本から貯めてきたお金も、もう沢山は残っていなかった。そして、いつかビザの申請をする時のためにこのお金は使いたくなかった。でも僕にはまだ、この国にきてから働いて貯めたお金があった、そのほとんどを使えばなんとか払うことができる金額だ。
ケイコ校長は僕が困っている様子を感じたのか、少し考えてから先月まで入学金無料で2ヶ月分の授業料を払えば3ヶ月間の授業を受けることができるキャンペーンをやっていたことを教えてくれた。そして、特別にそのキャンペーンの値段で僕にも授業を受けさせてくれると言ってくれた。
「ありがとうございます。」
僕は、ここが最初に見学に来た学校だけれど、もうこの学校にしようと決めていた。きっと他の学校を見学に行っても、これより安い学校はみつからないだろう。
僕はケイコ校長にお礼を言って、入学の申込書をもらって学校をでた。これで、あと6ヶ月はチャンスがあるぞ。僕は少しいい気分になって、久しぶりに前働いていたサーフショップのマネージャーに会いにお店に遊びにいった。
店に入ると、僕が働いていた頃と同じようにマネージャーは新聞を読んでいた。
「よお、永住ライフ。久しぶりだな。」
マネージャーは読んでいた新聞をおいて、僕の顔を見て笑った。
「そういえば永住ライフ、お前今の店でビジネスビザは取れたのか?たしかもうすぐお前のビザは切れるだろう。」
マネージャーは僕の状況を覚えてくれていた。僕はオーナーの永住権が取れなくてビジネスビザが取れないこと、それでも諦めたくないので学生ビザに切り替えてこの国の残ることを話した。
「永住ライフ、お前それならもう一度サーフショップで働く気持ちはあるかい?」
「えっ!この店で働くってこと、でも僕は1度辞めているし、ビザの申請はできないんじゃないの?」
僕はてっきりマネージャーが、もう一度ここで働いてみないかと誘ってくれているのだと思った。
「ちがう、ちがう、永住ライフ。水着屋のマークを覚えているか?やつが今度、サーファーズの街で新しくサーフショップを始めたいらしんだ、それで右腕になって働いてくれる日本人を探しているみたいだぞ。ビザの申請までは分らないが、お前なら商品を売ることができるし、きっとやつにとって必要な人間になるんじゃないか?」
サーフショップの立ち上げかぁ、やりがいもあるしすごくおもしろそうだな。
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