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久しぶりに見たドキュメンタリー映画「オーシャンズ」

2010-01-26 | その他
マスコミに影響されやすい自分は、繰り返しテレビで放映されたコブダイの縄張り争いの映像に関心を注がれ、1月22日から公開されたばかりの映画「オーシャンズ」を翌日の23日の土曜日に、市内柏の葉にあるMOVIXのシアター10で見ました。
写真のように、こどもが500円と言うこともあり、大人よりも子供の方が多いのではないかと思えるほどの家族づれが、大勢つめかけておりました。個人的に、これだけの観客の中で、このMOVIXで映画を見たのは初めての経験です。
いつもは、夜間が中心ですので、お客は、パラパラなのですがね。だから、席は、通路から前の席しかとれませんでした。
子供が多いので、ポップコーンを食べる音や、コーラ等のジュースを飲む音が絶え間なく聞こえ、いやー、にぎやかでした。これは、ある程度予想されていたことですが、あっちこっちで聞こえる子供の風邪による咳込む声には、悪いが恐怖を感じた。映画という密室の中で、新型インフレにかかってしまっては、何のために娯楽を楽しみにきたかもわからなくなる。
私は、基本的に、風邪をひいている人は、大人も子供も含め、新型インフルエンザがはやっているこの時期は、こうした密室に足を運ぶのは遠慮すべきではないだろうかと思う。
実に、この映画も、人間の海洋生物への傲慢さを指摘し、共存者への配慮を提起している映画だからこそ、同じ人間に対する、他者への配慮が必要ではないか。もちろん、来ている子供を責めているのではない。この映画自体は、未来を担う子供たちにみてもらいたく、料金を安くしている。問題は、風邪をひいている子供をあえて連れてくる親の神経が、この映画の趣旨とも違うということを、連れてくる大人が理解していないということだ。たぶん、新型インフルエンザがはやっていなかったら、こんなことはかかなかったろう。今、公共団体のイベントが、この風邪を心配して次々に中止となっている時期なのです。たとえば、学校がこのインフルエンザで休校等になっているにもかかわらず、家に子どもたちをおけずに遊びに行かせる親たちと同じである。また、映画が終了した後の子供たちがいた足元には、こぼれたポップコーンやジュース等の飲みかすが、あっちこっちに散らばっていた。映画の終了と同時に複数の係員が飛び込んできて、すごい勢いで清掃していました。本当に、何を学びにこの映画に連れてきているのでしょうかね。大人たちは!
ちょっと、気づいたことを長々と書いてしまったが、本題の映画「オーシャンズ」を見た感想を書いてみます。
この映画は、約4年にわたり撮影され、そのフイルムの長さは、実に約26万6千m、時間にして469時間36分となっている。そして、この膨大な量のフイルムを精選編集して約1時間40分にまとめ上げたドキュメンタリー映画である。撮ったフィルムのたった、0.35%の中に製作者の意図が凝縮されているのである。
北極海から南極海、サンゴ礁に彩られる美しい海に、冷たい氷で覆われた海など、世界50か所で4年以上の月日をかけて100種類以上もの海洋生物を撮影。猛スピードで泳ぎ、ジャンプするイルカ、ゆっくりと海の底へと沈んでいくマンタ。光のない大気圧1,100倍の海底であっても、そこで生きる命は存在している。
それらの海洋生物たちが、おおらかに生命を歌いあげながら、厳しくもある自然の掟の中で生き生きと生活している。しかし、その世界に、生物たちとの共存に配慮を欠いた人間がかかわると、その生態系がいっぺんに変わり、崩れつつあるという警告を込めたドキュメエンタリー映画なのです。この「オーシャンズ」のために開発された最新の撮影技術を駆使してとらえられた決定的な瞬間は美しくも驚異的で、まるで海にいるかのような臨場感で楽しませてくれました。久しぶりに感動しました。監督は、『ニュー・シネマ・パラダイス』や『コーラス』の名優にして、『WATARIDORI』では監督として観る者を魅了したジャック・ペラン。なお、久しぶりに聞いたナレーションの宮沢りえさんの声は、落ち着いていてこの映画にあっていたと思います。
製作年    2009年
製作国    フランス
配給     ギャガ・コミュニケーションズ
スタッフ   監督:ジャック・ペラン
          ジャック・クルーゾー
       ナレーション:宮沢りえ
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