布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

千年紀にあたる源氏物語の講演会

2008-06-12 | 歴史
私は、巷間でよく言われている「今年が源氏物語の千年紀」だという意味がよく理解できなかった。
それが、5月の朝日新聞の夕刊の1面下の先年の源氏物語③を読んで、その疑問が氷解した。
以下、引用文
なぜ、今年が『源氏物語』千年紀といわれるのだろう?答えは作者の紫式部自身に書いた
日記にある。「このあたりに若紫はお控えかな?。」皇子の生誕を祝う宴で酔った歌人の藤原公任は、『源氏』に登場する美少女、のちの紫の上になぞらえて紫式部に話しかけた。この場面を記した『紫式部日記』の日付は、寛弘5(1008)年11月1日。
「ならば、2008年が千年紀ではないか」。そう思いついたのは古代学の大家、角田文衛だ。
そうか、やはり、仕掛け人がいたんですね。角田さんというは、今年の4月で95歳になったというが、すばらしいアイデアをだしたものだ。比喩が悪いが、日本にはなにもなかったバレンタインデーを根付かせたチョコレート業者もすばらしいが、今年、これだけ、千年紀を盛り上げるきっかけをつくった角田氏は本当にすばらしい。
普通だったら、生誕だとか、執筆何年とかが、記念日になるというのに、それらがわからないのにもかかわらず、ここまで、素人の私なんかが関心を持たせるようにさせたのだからね。
この千年紀を記念して多彩な催しをしようと、委員会が生まれたのが2007年の1月という。門外漢の私には、どんな催しが行なわれるか、楽しみにしていたら、今月、柏の沼南公民館で、この千年紀を記念した講演会があるという。とはいえ、この講演会、純粋な文学講座では無いことをお断りしておこう。タイトルの前にオープンカレッジと頭がついているので、多分、高齢者を対象にした講座の中の一つであろう。それをご承知でご参加の程を。写真は講師の上鈴木春枝だ氏。では、早速、以下にその概要を紹介します。
その前に一言。戦前までは、大人の世界でもおおっぴらに語れることがなかったこの源氏物語。今でも、中学校、高校の教科書では、その物語の本当の内容は一切語られていない。にもかかわらず、日本の古典として、堂々と教科書に取り上げるというのを、矛盾と感じるのは私だけであろうか。そんなことは、大人になってから、わかればいいという立場で、今後も、よいのでしょうか。どうしても、これだけがずーっと納得出来ないので、この際、書いておきます。
開催日時      平成20年6月25日(水曜日) 午後1時30分~3時30分
開催場所      柏市沼南公民館1階大ホール
演   題      世紀を生き抜く源氏物語
講   師      上鈴木 春枝(かみすずき はるえ)氏
            (源氏物語研究会主宰・源氏物語を楽しむ会講師)
対   象      どなたでも
費   用      無料
主   催      教育委員会生涯学習部沼南公民館
申し込み      当日、会場へ直接お越しください(市外のかたも聴講可です)
問い合せ      教育委員会生涯学習部沼南公民館
            電話 04-7192-1111    FAX 04-7192-1113
最後に上鈴木講師の簡単なプロフィールを。
1949年(昭和24年)、東京都中央区日本橋生まれ。1976年(昭和51年)、夫の転勤により東京都立荒川商業高等学校商業科教諭を退職。高知、水戸、新発田、町田と転居後、1994年(平成2年)柏に移り、グローバー珠算教室をオープン。この頃、「源氏物語」の魅力を知り、2003年(平成15年)以降、シルーバー大学院、各地の近隣センター等で「源氏物語」の講師を務める。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 柏ハワイアンフェスタ2008 | トップ | 今、柏の図書館で人気がある... »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
今日の講演の感想 (ハットリセツコ)
2023-02-04 15:41:32
紫式部と清少納言の関係、それぞれの文学の背景などを解りやすい講演をありがとうございました。今後自分でも学習したいと思います。

コメントを投稿

歴史」カテゴリの最新記事