布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

町会所有の放射能測定機で自宅周辺を測定する並びに留意点

2011-09-11 | その他

今日で半年をむかえた東日本大震災だが、復興への道筋は厳しい。昨日も放射能失言で経済産業大臣が辞任。こんなことで、本当に日本は元気になれるのでしょうかね。

さて、この半年間は、福島原発の放射能漏れ事故によう放射能汚染と向きあう半年でもありました。いや、今後何十年とつきあわなければならないと思うと、実にうんざりします。

私の町会は、ホットスポットといわれる柏市の中でも放射線量が比較的高い北部地域あるので、7月ころ、町会がガイガーカウンターMKS-05 ECOTEST TERRAを買って地区内の道路や公園等の測定をしています。この機器は、ウクライナ国防省に正式採用されている精度の高いプロフェッショナル用ガイガーカウンターで、チェルノブイリ事故を経験開発を重ねたECOTESTブランドだそうです。小型軽量で簡単に扱えるプロ仕様の放射線量測定器で、EUのCE基準をクリアしている製品なので、信頼してよいと思いますが。そこで、申し込めば個人にも貸してくれますので、私も昨日この機器を始めて借り、自宅敷地内や自宅前の側溝等を計測しました。

その測定結果は、残念ながら、行政等の公表どおりに放射性物質は検出されました。毎時0.3マイクロシーベルト前後あり、決して、低くはなかった。町会の話だと、2階の屋根の樋などは0.7マイクロシーベルトもあるところがあったという。そして、草むらは0.4以上だったところが多いとのこと。毎時0.6マイクロシーベルトは法に定められた「放射線管理区域」に該当する線量という気がしたのですが。

でも、この機器を借り、自宅の放射線量を測定したことにより、それなりに不安だけがあおらせないことはなくなりました。また、時たま借りて、計測していきたいとおもっております。

ただ、携帯用の放射能測定器について公益社団法人 日本放射線技術学会分科会放射線防護分科会からの見解文書を見つけましたので、以下に紹介し、機器への過信には留意したいと思います。 

平成23 4 7

 平成23 4 10 日 改訂

平成23 4 28 日 改訂

平成23 6 23 日 改訂

簡易型放射線測定器を個人でお持ちの一般の方へ

公益社団法人 日本放射線技術学会計測分科会

放射線防護分科会

空気中や野菜などの微量の放射線を測定するには、NaI シンチレーションサーベイメータという機器が用いられています。このNaI シンチレーションサーベイメータは、数十万円はする高価で感度の高い測定器であり、さらに通常は国家の標準との調整(校正を取るといいます)を毎年行いその精度を維持している測定器です。

現在、市中で一般に販売されている放射線測定器は、簡易的なGM(ガイガーミューラー)式測定器(ガイガーカウンターなどとも呼ばれています)やCsI シンチレーションのものがほとんどです。これら測定器は簡易型であるため、国家標準との校正もとっていないものと思われ、NaI シンチレーションサーベイメータと比べて感度が低いものがほとんどです。現在の首都圏での空気中の放射線量は、簡易型放射線測定器の測定能力から見れば比較的小さい値であるため、測定器が本来持っている誤差に大きく影響されてしまうような線量レベルです。その結果、簡易型測定器の測定結果と公的な専門機関などが公表している測定値と違っているということも起きてしまいます(注:モニタリングポストのような、地表より高い地点での測定値との比較についてではありません)。以上より、個人でお持ちの簡易型放射線測定器は、あくまで簡易型であることからその精度や感度に限界があること、さらには目的に合った測定器の選択をし、その測定方法を十分に熟知した上でご利用されますようお願いいたします。

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