布施弁天界隈の自然と歴史情報

関東三弁天の一つである柏市布施弁天界隈の城跡、神社、仏閣等の歴史的遺産の紹介とあけぼの山近辺の花情報の提供

我孫子の古利根沼の近くにある中峠城(なかびょうじょう)の御城印(ごじょういん)が販売される

2022-08-31 | 歴史

2020年12月30日の本ブログにおいて、「柏市内の主な中世城の御城印(ごじょういん)が道の駅しょうなんで販売開始される」として、松ヶ崎城等の御城印の販売開始を紹介しました。それから1年半以上経過してから、我孫子市では初めての標記の中峠城(なかびょうじょう)の御城印が発売されましたので、以下にその概要を紹介します。

 

標記中峠城の御城印が8月27日(土)から販売されています。

販売価格は1枚税込みで300円(大体、はがきの大きさ)

発売場所は、我孫子インフォメーションセンター(アビシルベ)で、所在地は、我孫子市本町2-1-10(TEL : 04-7100-0014)です。営業時間:9:00~18:00、定休日は年末年始(12月29日~1月3日)

図柄のデザイン、説明文の執筆を担当したのは山城ガールむつみ氏です。 

 

さて、御城印とは、なにかというとお寺や神社を巡ってもらう御朱印と同じようなもので、各地の城や城跡を訪れた際にお土産として収集する記念証のことです。

 

昔の中峠村(芝原村)にあった中峠城(芝原城)跡の所在地は、我孫子市中峠3849−4にあります。城跡北に古利根沼を見下ろす台地上にあり、東西400m、南北300m、3つの郭(曲輪:くるわ)をもつ、この地方では比較的大きな中世城郭です。

しかし、現在は「古利根公園・自然観察の森」として整備され、空堀や土塁の一部を見ることができます。

 

中峠城は河村氏の居城で、天文10年(1540年)に河村出羽守が古城を改修整備して「中峠城」と命名したとされています。詳細は不明ながらも、河村氏は主家の千葉氏を通して北条氏に属したと考えられ、同じく北条氏に属していた松戸の小金城の高城氏の支配下にあったといわれています。よって、豊臣秀吉の小田原征伐で滅ぼされた北条氏と同じ運命をただります。

なお、中峠村の峠は、荘園境界を示す「びょう」(固定された目印)が転じて地名となったらしい。

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