レース鳩日記 勝利の翼

1933年 
ポーのレースで
デュレイ鳩舎の鳩の帰還を見守る愛鳩家達

独走号

2011-02-28 10:43:39 | 日記
今日は朝から雪が降ってます~寒い!
最高気温3度の予報!
昨日はポカポカ!今日はブルブル!春から冬へ逆戻りです


独走号
日44-178853 DC ♂
青森北都連合会 北川 英俊 鳩舎作翔

45年 1000k優勝

46年 500k優勝 800k2位 
全日本CH長崎1300k唯1羽帰り総合優勝

47年 1000k4位

48年 700k7位 福江1400k唯1羽帰り優勝



父鳩 67KH7239 DC 並河 靖 鳩舎
   祖父 並河141の兄弟 
      アイザクソン・オペルにビクター・ロビンソンが入ってます
   
   祖母は岩田系の名血で 
       59―50834農林大臣杯優勝
        (ビクター・ロビンソン×岩田バイキングの姉妹)
       59-77572岩田 誠三作出で
       44621(777×619)×44643(28×39)

並河鳩舎の有名なアイザクソン・オペルは
並河アイザクソン55-5525(両親ケラウェー鳩舎作)と
岩田誠三鳩舎作出で並河鳩舎が飛ばして農林大臣杯で優勝した
オペル55-3770との交配で生まれた鳩達で、
種鳩として日本鳩界、
特に広島の超長距離界では56-77052と56-335310が
多大な功績を残しました、
この系統からは、鳩王号、羽幌さる号、さつき号など
沢山の超長距離鳩が輩出されてます。

55-3770は
岩田66号(オペル×シオン)×54-191281(オペル5610×619)
の交配で生まれた4分の3オペルの系統です。


独走号の母鳩 
 日42-275002 B 
 直仔に福岡1200k3日目唯1羽帰り総合優勝を生んでます。
   
   祖父 勢山などの在来?
   祖母 純ロベール・シオン

独走号は生きている限り絶対帰って来る鳩だったようです




並河アイザクソン・オペルについては既に亡くなられてますが
1000粁屋のオマンさんと呼ばれた広島の藤田雅昭さんが
以下のようなことを書いてます。

並河アイザクソン・オペル観
雄鳩は風格、気力、重さ、羽質、眼の格調は特に奥行きあり申し分ないところ。
雌鳩は顔こそ「おへちゃ」で「ベッピン」とは言えないまでも
「カミソリ」と聡明さを兼ね備え、
これから受ける感じは何となくピンとしたものが発散され
優秀なる血統、言いようの無い品格があるものです。

中略

雄雌何れにせよ一度手にかけてみんさい、さすが血は争えません、
見て良く掴んで良し飛ばして良し、
血統の優秀さをイヤと言うほど身にしみさせること疑いありません。

羽色は灰のヨゴレ及び刺し、ペンシル・ブルー、斑点のある栗または灰など、
眼は白い石目、よどんだ柿目、ペン先でぐるりと良く巻いている「アイサイン」
体格は中から小、羽毛は多からず少なかからず中どころでしょう
肉質は握りのできる具合やんわりと良くしまり申し分ないと言った感じ、
頭部は亀の甲に似たデコながら後頭部がなだらかに流れて美しい、
首は短い方で雄は太く肉付き良く、
雌はやや咽喉をつっ張り気味で包んでいる長めの羽毛が見どころにて
絶品と申し上げておきたい。

舎外解禁!

2011-02-27 09:56:18 | 日記
今日も朝から快晴です~良い天気が続きますね

昨日から舎外解禁になりました
200kから300kが1ヶ月以上開くので
3月2日(水)に連合会で合同訓練を予定してます



栗の羽色は名鳩を作る!

ヘット・ファール
H71-223961 S ♀
アントン&ヘンク・ビューネン鳩舎

1975年 ベルジュラックP 800k  4342羽中総合4位
1976年 サンバンサンN 1000k 15454羽中総合2位
       ダックスN  1000k  6835羽中総合5位
1968年 サンバンサンN 1000k 15417羽中総合8位

父鳩 オード・ファーレ60 H60-525103 S

      祖父 オード・ファーレ53  W・ヘルマン経由のブリクー系

      祖母 ブラウ  ラングス作 ヴィレクート兄弟の系統


母鳩 グーデ・ブラウエ69 H69-520129 B ツールニール系



ヘット・ファールは性格はおとなしく非常に静かな鳩であり、
顔立ちは優しく理知的な目をしており柔らかく伸びた体が印象的な鳩


ヘット・ファールは
75年のベルジュラック総合4位のときは
生後1~2日目の雛を抱いての持ち寄り

76年は抱卵14~16日目で250kからジャンプして
サンバンサンN総合2位の後、
中28日でダックスに持ち寄られて総合5位を獲得してます。

逆風で空が晴れあがっているときの方が成績が良かったようです



ビューネン鳩舎はヘット・ファールが活躍した時期で
父親の代から50年以上の鳩暦があり、
飼育羽数が全部で約100羽と少ない鳩舎で 
Wシステムとナチュラルでレースをしており、
Wシステムは朝、夕舎外、ナチュラルはその間に一日中自由舎外にされます。

管理は鳩を出来るだけ自然に近い状態で飼うことを心がけており
薬も虫下し以外は使わないようです。

オランダは梅雨もないし、
日本の鳩舎のように鳩を詰め込むこともないでしょう
それに長距離鳩舎は連投などはしないでしょうから、
薬で健康を維持する必要もないのでしょうね?


薬は必要最低限で十分で
薬の力で健康を維持する考えには賛成出来ません
特に若鳩が状態を崩した場合は様子を見て
簡単な治療や自身の力で回復出来ない鳩は外すようしてます
これは私の個人的な考えです!


寒くなりそうです

2011-02-25 21:09:00 | 日記
今日は暫く振りに雲がある空でしたね~
夕方から冷えてきました~明日は冬型です


昨夜
連盟の日程を決めるのにムカつく事がありますた!
アホのおっさんが大暴れ(爆)
自分の思い通りに行かないと怒るおっさん(爆)
ムカつく~~~!!!

猛禽類

2011-02-24 20:24:38 | 日記
今日も快晴の一日
気温は何と18度近くまで上がり
春を通り越して初夏の気分

連盟長から電話があり舎外禁止は明日の25日までで
26日(土)から解除されるそうです~やれやれです


オオタカとハヤブサでは鳩が感じる恐怖感が違うのでは?

オオタカの場は
鳩達は襲われた時以外は本気で逃げないように感じます
鳩舎の前方に携帯のアンテナ(鉄塔)が建っていて
何時もオオタカが止まってますが
余り気にせず飛んでるようです

偶にオオタカの上空を飛んでる時などは
襲われないと分かってか?逆に追いかけたりしますよね

ところが!
ハヤブサは姿を見ただけでも鳩達は本気で逃げます
オオタカの時とは逃げるスピードが明らかに違います!

以前に舎外に出した途端にハヤブサに追われた鳩群が
物凄い勢いであっという間に鳩舎に飛び込んで来たことがありました
オオタカの時には見られない現象です

やまばと

2011-02-23 18:21:23 | 日記
今日も一日中快晴で暖かい日でした
明日は何と15度になる予報です~春ですか???

鳥インフルの影響で日程が再度変更になりますが
地区Nの放鳩地で一人騒いでるおっさんが居ます~
最初から予定にない600kをやると言い出しますた淡路島です
片っ端から他所の連合会長に電話を入れて一人で騒いでます(爆)
総会で鴨島に決まったじゃん!アホか~!
恥ずかしながらうちの連合会の会員でつ(爆)


気を取り直して
以前にzinさんから送って頂いた「絵本やまばと」

長野県南佐久郡臼田町出身の菊池日出夫さんの作品です
zinさんの同級生?
1949年生まれなので多分違うと思いますが?


ストーリーは
子供達が、やまばと(キジバト)の卵を飼い鳩に抱かせるものです


実際にやってみたら如何なるでしょう?
立派に育つしょうが果たして鳩舎に居つくでしょうか?
同じ鳩科だから育つでしょうね
作者は実際に経験したのでしょうか?


うちの連合会には
鳩に名古屋コーチンの卵を抱かせて孵化させた人が居ましたが
最近の話です(爆)

この「絵本やまばと」を見ると田舎の風景から
昭和30年~40年代の懐かしい匂いがします
高度成長期の時代ですね~子供の頃を思い出します。


長距離鳩は小さい?

2011-02-22 17:48:31 | 日記
今日も一日中快晴で暖かでした
種鳩の配合も焦っても仕方ないので
3月に入ってからにしようと思う今日この頃です。



よく「長距離鳩は小さいのが良い」と言われてますが・・・

かって長距離全盛の時代
うちの地方では長距離で活躍した鳩は大きいのが多かったですね
GNだと実距離で1200k近くありますが大きい鳩がバンバン帰ってました

昔は長距離は大きい鳩、短中距離は小さい鳩と思ってたくらいです。

昔に比べると何か鳩のスケールが小さくなったと言うか?
上品になったと言うか?こじんまりした感じの鳩が多くなったような・・・
確かに分速は出るようになったのですが帰還率が悪くなりました
最近は鳩が残らないので四国で止める鳩舎が殆どで寂しい限りです

レースですから当然勝ち負けを争うので
昔のような大きな鳩を使っていては勝てない?
勝てる鳩作り!スピードのある鳩作り!を目指した結果と思われますが?

それと輸入鳩偏重主義で
雑誌社に踊らされて流行の系統を追いかけた結果?
帰還率の低下を招き長距離まで鳩がもたなくなった?



以前にファンダイクの鳩を掴む機会があったのですが
カンニバールやランボー、ブルージュの直仔です
♀は中型から中の大の大きさでしたが
♂は今まで見た事ないような大きな鳩でそれこそバカでっかい鳩でした
こんなでっかい鳩が空を飛ぶのか~?(爆)
チャボより大きいかった~鶏くらいあったかも?(爆)

ただ大きいだけでなくスケールが大きいと言うか迫力のある鳩でした
ヨーロッパの洗練されたスピード鳩と言う感じではなく
荒削りな感じの鳩でしたね~

孫で飛ばすようですが
短距離だけ遊んでるのなら未だしも
果たして長距離に対応出来るのでしょうか?????


原点に戻って鳩作りを勉強しなければと思う今日この頃です


栗の羽色は名鳩を作る

2011-02-21 13:14:10 | 日記
今日も快晴で春のように暖かです
何も書く事がないので・・・


「栗の羽色は銘鳩を作る」

既に亡くなられてますが岐阜の井上 竜雄さんが
困難な南方の徳之島1100kレースで1羽帰り優勝を達成したことを
雪山系で有名な平野 金作さんがリポートしたものです
その出だしに「栗の羽色は銘鳩を作る?」とあります
私も栗系が好きだったので
この書き出しが強烈な印象で頭に残っています。


          
「栗の羽色は銘鳩を作る?」 リポート 平野 金作

この3~4年の長距離で活躍した鳩を見ると
広島の石田実男鳩舎の鳩王号、岡山の山田美稲夫鳩舎のチタ3号
は何れも栗色の鳩である、
またヨーロッパでもミュニィエ号のようにずば抜けた銘鳩が出ている。


だが日本では
レースマンといわれる人は意外に栗色を嫌う人が非常に多いようである
それはなぜだろうか?
栗系の鳩は良い鳩が出る反面、非常にもろい鳩が多いということである。

現在、栗系の鳩を嫌っている人でも
飼い始めは、その羽色の美しさにひかれて鳩舎に導入して飛ばしてみるのであるが、
多くがレースの途中で失踪してしまい、嫌いになってしまったようである。
ところが傑出した鳩に栗系が多いというが、これはなぜだろうか?
遺伝学的に見て、羽色と帰巣性の遺伝は
ある関係を持って子孫に引き継がれていくらしい。

私も過去20年間、鳩をレースに出して経験したことであるが、
初期のころは栗の羽色の美しさにとらわれて栗系の鳩を飛ばしてみた
何れも短距離で落としてしまい、栗系はダメだと思い、
それから嫌いになってしまった経験がある。

ところが、5~6年前、友人から栗の♀鳩をもらったのであるが、
今までの例からみて余り期待していなかったのである。
だが、この鳩の仔が非常に活躍し、
しかもその仔は栗色に出ないと飛ばないというデーターを見て、
羽色を無視するのは大きな間違いで、
羽色はその鳩の系統の飛び筋を現すものではないかと考えるようになったのである。

このことがあったから、私は栗の羽色について、
自分で経験し他鳩舎のデーターを見て栗の羽色を持った鳩は、
良い遺伝因子を持った鳩は数少ないが栗の鳩で飛ぶ鳩は性能が素晴らしく、
その鳩自身はもとより、その直系に強固な飛び筋を伝えるのを知ったのである。



徳之島~岐阜1100k1羽帰りで優勝し、
1100kレースの一番乗りを成し遂げた稲葉徳之島号も栗の飛び筋である。
この稲葉徳之島号の系統を追跡するのあたり、
岐阜の井上 竜雄鳩舎を訪問し、その系統を研究してみて、
この栗の血筋の強さに驚かされたのである。

稲葉徳之島号の兄弟には、
稲葉余市号(余市1000k2位)稲葉屋久島号(屋久島800k翌日優勝)
がいるが何れも栗色である。
この栗の3兄弟によって
井上鳩舎の勇名は日本全国津々浦々までに知れ渡ったのである、

井上鳩舎の数多くの選手鳩の中から、
この3兄弟だけがこのような抜群の成績を挙げたのであるが、
これを見ても長距離レースにおいては飛び筋がいかに重要かであるかが痛感され、
またひとつのは配合の成功が、
その鳩舎にいかに大きな名声をもたらすかが分かるであろう。

稲葉3兄弟の飛び筋を追跡して感じたことは、

第一に祖先に数多くの銘鳩銘系が入ってること

第二にその銘鳩銘系がレースで淘汰され、
長距離記録鳩かその兄弟鳩のよって代々配合されていること

第三にその銘鳩の血が日本の優秀な鳩舎によって近親交配され、
飛び筋の血が強く濃く固定され鳩が交配されていること

このような飛び筋を受け継いだ系統であればこそ
稲葉3兄弟のような銘鳩が生まれたのであろう


快晴

2011-02-20 06:54:52 | 日記
福島市
今朝も快晴で風もなく穏やかな天気です

種鳩もだいぶ盛りが強くなってきました
そろそろ配合の準備のために
巣箱を掃除しなければですね

配合は鳩小屋へ入って考えます
♂はゴロゴロ始まってますが
まだ♀の状態が上がってない!て言うか上げてない
まだ一番安い配合を少なめに与えているだけです

まあ~配合は分かりませんね?
分かれば誰も苦労しないのですが・・・

レース日和

2011-02-19 10:45:45 | 日記
今日は朝から快晴で北西の微風です
絶好のレース日和?

こちらはまだ舎外禁止が解除になりまへん!

今日はどこの地区も高分速、高帰還率に沸いてますね~
正しくレース日和ですた!

昼過ぎに連盟長から電話があり
県関係と色々協議をして25日ごろには
舎外を解禁できるのでは?と言う話でした

中には渡り鳥が帰る4月下旬まで止めた方が良い!
と言う関係先があったようですが
これから何度も関東、東北のレース鳩が上空を沢山通過するのに
うちの連盟だけレースを中止しても意味ないでしょうに?(爆)

例えば仙台で放鳩された関東の鳩が
福島に下りて再び飛び立ったのは如何するのでしょうか?

全国的にレースを中止するようになってしまいますよ~
全然理解してない役人の皆様です!

予防的投薬

2011-02-18 18:12:05 | 日記
今月号のレース鳩誌に日本優秀鳩舎の座談会が載ってます
我らがヨリットさんも出席してました

その中で薬を多用する鳩舎が以外に少なかったので
ホッとしました
薬で健康を維持する考えには賛成できません
自然界では病気やケガをしたら自身で回復できなければ
生き残れないのです

座談会の中で白井さんが言ってますが、
薬は治療のためのもので予防のためのものではないのです
予防はニューカッスルとか鳩痘などのワクチン接種で
体内に抗体を作って感染を防ぐものです
抗生物質を投薬しても体内に抗体ができる訳でもなく
免疫が付く訳でもないので病原菌と接触すれば感染してしまいます。

薬を多用することによって病原菌も耐性を持つようになり
更に強い薬が必要になってしまいます
その鳩舎は毎年薬を多用しなければ健康を維持できなってしまいます
しかも鳩自身が持つ強健性や抗病性を弱めてしまい
ちょっと管理に手を抜いたり鳩舎へ詰め込み過ぎたりすると
すぐに状態を崩す鳩が次々に出てしまうのです

活躍鳩を種鳩にしても、
子孫は薬なしでは健康を維持できなくなり
その鳩舎では活躍しても他所では活躍できない鳩群になってしまいます

投薬は最低必要限で良いのではないでしょうか?
虫下しとトリコモナスは定期的に投薬する必要がありますが
抗生物質の乱用には抵抗を感じる今日この頃です!